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IP54の防水性能はどこまで耐えられるか|IP55との違いは何?

仕様表に「IP54」とあり、隣のモデルには「IP55」と書かれていて、数字の差は1つだけです。

IP54は、あらゆる方向からの水しぶきには耐えますが、水を直接ぶつける噴流や水没は対象外の等級です。

防塵は5で、粉塵が少し入ることはあっても、機器の動作や安全性を妨げる量は入りません。

IP55との違いは2桁目だけで、IP55は直接の噴流まで試験の範囲に入ります。本記事では、IP54の製品を洗面所やシャワーまわりに置けるかどうかの線引きと、IP55を選んだほうがよい水の当たり方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

IP54の防水・防塵の定義と試験条件

IP54は「IP」に2つの数字が続く形で、1桁目の5が防塵、2桁目の4が防水を表します。1桁目は人体や粉塵などの固形物に対する保護で0〜6の段階があり、2桁目は水の侵入に対する保護で0〜9の段階があります。

防塵5の定義は「粉塵の侵入を完全に防止はできないが、機器の所定の動作および安全性を阻害する量の侵入がないこと」です。

粉塵がまったく入らないわけではありません。

完全防塵は1つ上の6で、IP68の1桁目がこれにあたります。

防水4の定義は「いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない」です。

上からだけでなく、横や下から跳ねてくる水しぶきも含まれます。

ただし対象は飛沫で、勢いのある噴流や水に沈める状態は含まれません。

試験は常温の真水で行われます。

この等級を定める日本の規格は、2026年1月に制定されたJIS C 60529で、2003年から使われてきたJIS C 0920:2003を置き換えたものです。

内容は国際規格のIEC 60529と一致しています。

IP54防水で耐えられる場面・耐えられない場面

IP54で耐えられる場面

洗面台で手を洗ったときに周りへ跳ねる水や、台所で食器を洗っているときの水はねは、「あらゆる方向からの飛沫」という定義の範囲に入ります。

水がかかる向きを選ばないため、置き場所の下側から跳ね返った水でも対象です。

屋外で使う製品なら、地面で跳ねた雨粒がかかる程度も飛沫として考えられます。

IP54で耐えられない場面

シャワーのように水圧のかかる水は、試験条件の外です。

水を直接当てて洗う使い方も、噴流を扱う防水5の領域なので、IP54では対象になりません。

プールや海に落とした場合は水没にあたり、さらに海水は真水ではないため二重に条件から外れます。

湯や石けん水がかかる浴室での使用、洗濯機に入れてしまった場合も同様です。

もう一点、等級はあくまで新品を試験条件下で測った性能です。

パッキンが劣化したり、落として外装が変形したりすると、IP54の防水性も下がります。

長く使った製品を水場に持ち込むときは、新品時の等級どおりには耐えないものとして扱ってください。

IP54とIP55の違いを隣接する防水等級で比べる

IP54とIP55は1桁目がどちらも5なので、防塵性能は同じです。違うのは2桁目で、IP55は水の当たり方がより強い場面まで試験されています。

等級(第2特性)試験条件想定される場面
3(散水)垂直より左右60°以内からの降雨によって有害な影響を受けない上から斜めに降ってくる雨
4(飛沫)いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない周囲や足もとから跳ねる水しぶき
5(噴流)いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない水を勢いよく直接当てられる状態

防水3は水が来る角度が限られていて、防水4になると全方向の飛沫に広がります。

防水5はさらに、飛沫ではなく噴流を直接受けても影響がないことを求める等級です。

水しぶきがかかる程度ならIP54、水を浴びせて汚れを落とす可能性があるならIP55と考えると選びやすくなります。

IP55で耐えられる範囲はIP55の防じん防滴がどのくらい耐えるかで、さらに強い噴流への目安はIP66防水の強い噴流に対する目安で解説しています。

IP54の表記で間違えやすい読み方

IPとIPXの違いとXの意味

IPX4のように1桁目が「X」になっている表記は、防塵を試験していない、または表示していないという意味です。

防塵性能がゼロという意味ではありません。

IP54とIPX4は防水等級が同じ4で、違いは防塵5が表示されているかどうかです。

数字が大きいほど上位を兼ねるとは限らない

IPX7・IPX8は水に沈める潜水の試験で、噴流水に耐える防水5・6を意味しません。

両方が必要な製品は「IPX5/IPX8」のように併記されます。

潜水の等級についてはIPX7とIPX8の水圧と違いで、防塵6と潜水を組み合わせた等級はIP67防水の防じんと水深の差で解説しています。

気圧防水・生活防水は別の表記

腕時計で使われる「5気圧防水」などの表記は、JIS B 7021:2013に基づく別の規格で、IPコードとは並べて比べられません。

こちらは5気圧防水の水深換算と日常使いの目安で解説しています。

また「生活防水」「完全防水」は規格用語ではなく、メーカーが独自に使う表現で、明確な定義はありません。

なお防水の最高等級は、2026年1月の規格刷新で追加された9です。

等級全体の読み方はIPX等級の読み方と屋外・水場での使い分けで解説しています。

よくある質問

IP54とIPX4は同じ防水性能ですか

防水の等級はどちらも4で、あらゆる方向からの水しぶきに耐える点は同じです。IP54は防塵5も試験されていることが表示されており、IPX4は防塵を試験または表示していません。

IP54の製品をシャワーで洗い流してもよいですか

避けてください。

水圧のかかるシャワーは試験条件の外で、直接の噴流は防水5以上が対象です。

石けん水や湯が混じる場合も、常温の真水という試験条件から外れます。

IP54なら砂ぼこりの多い場所でも使えますか

防塵5は、粉塵の侵入を完全には防げないものの、動作や安全性を妨げる量は入らない等級です。

粉塵が入ること自体を避けたいなら、完全防塵の6を選んでください。

アウトドアでの基準としての使い方は防水防塵の等級表示とアウトドア用品で解説しています。

まとめ

IP54は、粉塵が動作を妨げるほどは入らない防塵5と、あらゆる方向からの水しぶきに耐える防水4の組み合わせです。洗面台や台所の水はねは範囲内ですが、シャワーや直接の噴流、水没、海水や湯は対象外で、噴流まで必要ならIP55が候補になります。

等級は新品を常温の真水で試験したときの性能で、パッキンの劣化や変形で下がります。ぜひ本記事の試験条件と場面の線引きを参考に、水がどう当たるかを思い浮かべてIP54とIP55を選び分けてください。

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