防水ipxの等級だけで屋外や水場でも安心して使える?読み方
イヤホンの箱には「IPX4」、スピーカーには「IP67」と印字されていて、同じ「防水」でも数字がばらばらです。
IPXのXは防塵の試験をしていないという意味で、その後ろの数字が防水の段階を表し、JIS C 60529では0から9までの10段階に分かれています。
たとえばIPX4は、あらゆる方向からの水しぶきに耐える段階で、水没は対象外です。
2026年1月の規格の刷新で防水の段階に「9」が加わったため、「IPX8が最高等級」という説明は今では誤りです。
また数字は決められた試験条件の中で確かめた結果なので、海水やお湯、傷んだパッキンまで約束するものではありません。
本記事では、IPXの数字ごとに雨・シャワー・水没のどこまで耐えるかと、気圧防水や耐水圧との読み違えを解説します。

なんでも防水したい編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水IPXの等級とは?IPコードの定義と数字の意味
IPコードは、電気機械器具の外郭(がいかく)、つまり製品を覆う外側のケースが、どこまで中身を守れるかを示す記号です。
書き方は「IP+第1特性数字+第2特性数字」で、第1特性が防塵(0〜6)、第2特性が防水(0〜9)を受け持ちます。
防塵と防水を1つの記号で表すため、防塵防水規格と呼ばれることもあります。
日本では2026年1月にJIS C 60529が制定され、旧JIS C 0920:2003を置き換えました。JIS C 60529は国際規格のIEC 60529と一致しているので、海外製品の表記も同じ物差しで読めます。
2つの数字は別々の試験の結果です。
IP67なら防塵が6、防水が7で、防塵の数字が高いから防水も高いという関係はありません。
IP67の読み方はIP67の防じんと水深の考え方で、アウトドア用品での使い方は防水防塵の等級表示をアウトドア用品に当てはめる目安で解説しています。
IPXの防水等級は日常のどこまで耐える?
耐えられる場面
雨に打たれる、洗面台やキッチンで水がはねる程度なら、IPX4の「あらゆる方向からの水しぶき」に収まります。
シャワーのように水流を当て続ける使い方は、噴流水を試験するIPX5以上を目安にしてください。
IPX5の水流の強さはIPX5防水が噴流水にどこまで耐えるかで解説しています。
水たまりや浴槽に落とす可能性があるなら、水没を想定したIPX7以上を選びます。IPX7とIPX8の差はIPX7が耐える水圧とIPX8との違いで解説しています。
耐えられない場面
試験は常温の真水で行うため、海水やプールの塩素水、お湯、石けんや洗剤が混じった水は条件に含まれていません。
IPX7以上でも、海で泳ぎながら使えるとは限らないのです。
洗濯機は回転や洗剤、長い時間が重なるので、どの防水等級もこの場面を試験していません。
数字が大きくても、試験条件の外では製品ごとの説明を確かめてください。
防水等級4〜9の試験条件と想定される場面の違い
| 等級 | 試験条件 | 想定される場面 |
|---|---|---|
| IPX4 | あらゆる方向からの水しぶき | 雨、洗面台の水はね |
| IPX5 | 噴流水 | 水流を浴びせる場面 |
| IPX6 | 強い噴流 | 強い水流が当たる屋外 |
| IPX7 | 一時的な水没 | 水たまりや浴槽への落下 |
| IPX8 | IPX7より厳しい継続的な水没(水深や時間は製品ごとに示される) | 水中での使用 |
| IPX9 | 2026年1月に追加された段階。試験の数値は資料によって異なる | 製品の説明で用途を確認 |
水没の試験と噴流の試験は中身が別です。
IPX7だからといって強い水流に耐えるとは書かれていないので、両方を想定するならIPX5とIPX7のように両方の表記があるか確かめてください。
強い噴流の目安はIP66が強い噴流にどこまで耐えるかで解説しています。
IPとIPXの表記の読み方で誤解しやすい点
Xは「試験していない、または表示していない」という意味で、防塵性能がゼロという意味ではありません。
IPX7の製品が粉じんに弱いとは言えませんが、強いとも言えないため、砂浜など粉じんが気になる場所では防塵の数字まで入った表記を選ぶと判断しやすくなります。
屋外スピーカーでの選び方は防塵防水規格のスピーカーを屋外で使う目安で解説しています。
腕時計の「5気圧防水」は、IPコードとは別の表し方です。IPXの数字に読み替えずに、5気圧防水の水深換算と日常使いの目安で確かめてください。
レインウェアやテントの生地で見る耐水圧はmmH2O(mm水柱)で表す生地の指標で、こちらも別の規格なのでIPコードとの換算表はありません。透湿防水素材の「透湿度」はg/m²・24hrで表す水蒸気の通しやすさで、防水の強さとは別の値です。
防水IPXの等級でも経年劣化で性能は変わる
表示された等級は、新品を試験条件に置いたときの結果です。
パッキンが硬くなったり、キャップの閉め忘れや落下でケースにすき間ができたりすれば、同じ等級表示のままでも水は入ります。
長く使った製品を水場に持ち込むときは、パッキンの傷みや充電口のふたの閉まり具合を先に見てください。
よくある質問
防水の最高等級はIPX8ですか?
違います。2026年1月に制定されたJIS C 60529で防水の段階に9が加わり、最高等級は9になりました。
IPX7とIP67では防水性能が違いますか?
防水の数字はどちらも7で同じです。
IP67は防塵の6も試験済みで、IPX7は防塵を試験していないか表示していません。
防じん防滴の段階はIP55が示す防じん防滴の差で解説しています。
IPX4の製品をお風呂で使えますか?
水しぶきの範囲なら耐えますが、水没は対象外で、お湯も試験条件に入っていません。浴室で使うならメーカーの使用条件を確かめてください。
まとめ
IPXのXは防塵を試験していないという意味で、後ろの数字が防水の段階を表します。防水は0から9までの10段階で、水しぶきならIPX4、水流ならIPX5以上、水没ならIPX7以上がひとつの目安です。
ただし試験は常温の真水で行うため、海水やお湯、劣化したパッキンまでは数字に含まれていません。ぜひ本記事の等級表を参考に、使う場面に合った防水IPXの製品を選んでください。



