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IPX7防水はどのくらいの水圧に耐える?IPX8との違いは何?

IPX7は、水面下150mm〜1000mmに30分沈めても水が入らないことを確かめた防水等級です。試験は常温の真水で、静かに沈めた状態で行われるため、勢いのあるシャワーや海水はその条件に入っていません。

スマホやイヤホンの仕様表にIPX7とIPX8が並んでいると、数字が1つ違うだけに見えます。

ところがIPX8の条件は製造業者が決める仕組みなので、どこまで深く沈められるかは製品ごとに異なります。

本記事では、IPX7の「水深1000mm・30分」という試験条件が日常のどの場面にあたるのかを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

IPX7防水の定義と試験条件

IPX7の「IP」は、電気機械器具の外郭による保護等級を示すコードです。

日本では2026年1月にJIS C 60529が制定され、2003年から使われてきたJIS C 0920:2003に代わりました。

JIS C 60529は国際規格のIEC 60529と一致しており、国内表示も国際表示も同じ読み方で通用します。

IPコードの2桁目は水の侵入に対する保護を表し、7は「水に浸しても影響がない(一時的潜水)」という意味です。規定の圧力・時間で水中に没しても水が浸入しないことが求められ、基準は水面下150mm〜1000mmで30分の試験とされています。

タイトルの「どのくらいの水圧か」については、規格が圧力の数値ではなく水深と時間で条件を決めている点を押さえてください。

上限の目安は水深1000mm、つまり1mほどの静かな水の中に30分置いたときの水圧です。

水流や噴射の勢いが加わった圧力は、IPX7の試験では確かめていません。

IPX7防水で耐えられる場面・耐えられない場面

耐えられる場面

洗面台や台所のシンクに落として、すぐ拾い上げるような場面が試験条件にもっとも近い使い方です。

水深1m以内の真水に、30分以内だけ沈む状況と考えてください。

川辺や水たまりにうっかり落とした場合も、深さと時間がこの範囲に収まっていれば、等級が想定している状態に入ります。

耐えられない場面

海で使う場合は、真水ではなく海水なので試験条件の外です。

お風呂も湯であり、さらにシャワーには水圧がかかるため、どちらも試験で確かめた範囲を超えています。

洗濯機は石けん水と強い水流が重なり、IPX7の表記だけで判断できる場面ではありません。

雨についても注意が要ります。

IPX7は潜水の試験で、噴流水に耐えることまでは意味しません。

屋外で強い雨や水しぶきを浴びる用途なら、IPX5やIPX6が併記されているかを仕様表で確かめてください。

噴流に対する目安はIPX5防水が耐える噴流水の強さで解説しています。

IPX7とIPX8の違いを近い等級と比べる

IPX7の前後にある等級を並べると、潜水と噴流が別の試験だと分かります。

等級試験条件想定される場面
IPX6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない強い水しぶき・噴射を浴びる場面
IPX7水面下150mm〜1000mmで30分沈めても水が浸入しない(一時的潜水)浅い真水への落下・短時間の水没
IPX8水面下での使用が可能。条件は製造業者が規定する(継続的潜水)水中での継続使用(深さと時間は製品ごとに確認)
IPX9高温・高圧水の噴射に対する保護(数値条件は出典によって表記が異なる)高温・高圧の水で洗浄される場面

IPX7とIPX8の差は、条件が規格で固定されているかどうかにあります。IPX7は水深と時間が決まっているのに対し、IPX8は製造業者が水深と時間を決めるので、取扱説明書や製品ページの記載を読まないと実際の深さは分かりません。

また、防水の最高等級は8ではなく9です。

2026年1月の刷新で、2013年改訂のIEC 60529に合わせて9が加わりました。

ただし9は高温・高圧水の噴射を対象にした等級で、潜水に強いという意味ではありません。

強い噴流への保護はIP66防水が想定する強い噴流で解説しています。

IPX表記の読み方で誤解しやすいところ

IPX7の「X」は、1桁目の防塵(固形物に対する保護)を試験していない、または表示していないという意味です。

防塵性能がゼロだと示すものではありませんが、砂浜やほこりの多い場所で使うなら、1桁目まで数字が入ったIP67のような表記を選ぶと判断しやすくなります。

IP67は1桁目が6で防塵、2桁目が7で一時的潜水を表し、詳しくはIP67が表す防じんと水深の差で解説しています。

上位の数字が下位をすべて含むわけではない点も見落とされがちです。

IPX7やIPX8は潜水の試験であり、噴流水のIPX5・IPX6に耐えることを意味しません。

両方に対応する製品は「IPX5/IPX8」のように併記されるので、数字が1つしか書かれていなければ、その1つの試験だけを確かめたと読んでください。

腕時計の「5気圧防水」のような表記は、JIS B 7021:2013という時計の規格に基づくもので、IPコードとは別物です。

数字を互いに換算して比べることはできず、その読み方は5気圧防水の水深換算と日常使いの目安で解説しています。

「生活防水」「完全防水」も規格用語ではなく、明確な定義がありません。

IPX7の防水性能が保たれる条件

IPX7の値は、新品の状態で、試験条件どおりに沈めたときの性能です。

パッキンが劣化したり、落下で外装が変形したりすると、同じ水深でも水が入ることがあります。

充電口のフタやケースの合わせ目にゴムのパッキンがある製品では、その状態が防水等級の値をそのまま左右します。

長く使っている製品をIPX7だからと水辺へ持ち出す前に、フタが最後まで閉まるか、パッキンに切れや浮きがないかを目で確かめてください。

等級の数字は購入時点の性能を示すもので、使用年数に応じた保証ではありません。

屋外での使い方と等級表示の関係は防水IPXの等級を屋外や水場で読むときの考え方で解説しています。

よくある質問

IPX7の製品はお風呂で使えますか?

IPX7の表記だけでは判断できません。

試験は常温の真水に静かに沈める条件なので、湯やシャワーの水圧は含まれていないからです。

浴室での使用はメーカーが取扱説明書で認めているかを確かめてください。

IPX7とIP67は防水性能が同じですか?

防水を表す2桁目はどちらも7なので、水に対する試験条件は同じです。違いは1桁目で、IP67は防塵も6として試験されていますが、IPX7は防塵を試験していないか表示していません。

IPX8が防水等級でいちばん上ですか?

いいえ、2026年1月のJIS C 60529制定で9が加わり、最高等級は9になりました。9は高温・高圧水の噴射に対する保護で、潜水の深さを示すIPX8とは試験の種類が異なります。

まとめ

IPX7は、水面下150mm〜1000mmに30分沈めても水が入らないことを常温の真水で確かめた等級です。

浅い真水への落下には対応する一方、海水・湯・石けん水・水圧のかかるシャワーは試験条件の外にあり、噴流水への耐性も別の等級で示されます。

IPX8との差は、条件が規格で決まっているか製造業者が決めるかという点にあります。

表記の数字は新品時の性能で、パッキンの劣化や落下による変形で下がることも頭に入れておくと判断を誤りません。ぜひ本記事の試験条件と使える場面の対比を参考に、水辺へ持ち出す製品の仕様表を確かめてください。

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