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IP67防水はどこまで耐える?数字が表す防じんと水深の差

IP67は、粉塵が中に入らない「6」と、水面下150mm〜1000mmに30分沈めても水が入らない「7」を組み合わせた等級です。

仕様表の防水欄には「IP67」の4文字だけがあり、水深も時間も書かれていないことがよくあります。

数字の意味は規格で決まっていて、試験は常温の真水で行うため、湯船や海はその条件に含まれません。

本記事では、水深1000mm・30分という試験条件が洗面台やプールのどこまで当てはまるかと、IPX8・IPX6との差を解説します。

なんでも防水したい編集部

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

IP67防水の定義:JIS C 60529で決まる防塵と防水の数字

IPコードは「IP+第1特性数字+第2特性数字」の形で書きます。

第1特性数字は人体や粉塵などの固形物に対する保護を0〜6で表し、第2特性数字は水の侵入に対する保護を0〜9で表します。

IP67なら、1桁目の6が防塵、2桁目の7が防水の等級です。

日本ではこの等級をJIS規格が定めています。

2026年1月にJIS C 60529が制定され、2003年から使われてきたJIS C 0920:2003を置き換えました。

内容は国際規格のIEC 60529と一致しており、この刷新で防水の保護等級に「9」が加わっています。

防塵の6は最上位ですが、防水の7は最上位ではありません。

それぞれの定義は次のとおりで、試験条件まで含めて読むと等級の範囲がはっきりします。

  • 第1特性6(完全防塵・耐塵形):粉塵の侵入がないこと
  • 第2特性7(一時的潜水):規定の圧力・時間で水中に没しても水が浸入しないこと。基準は水面下150mm〜1000mmで30分の試験

「水に沈めても平気」という説明は間違いではありませんが、深さは最大1000mm、時間は30分という枠が付いています。この枠を外れた使い方は、等級が保証する範囲の外です。

IP67防水で耐えられる水、耐えられない水

耐えられる場面

試験条件に近いのは、常温の真水に短時間沈む場面です。

水を張った洗面ボウルやバケツに落とした、浅い水たまりに浸かった、といった状況なら水深も時間も試験の枠内に収まります。

防塵の6は粉塵の侵入がない等級なので、砂ぼこりの舞う屋外作業や乾いた砂の上に置く使い方にも対応しています。

耐えられない場面

ズレる条件は水温・水質・水圧・深さ・時間の5つです。

湯船やシャワーのお湯は常温ではなく、シャワーは水圧もかかります。

海水は真水ではありませんし、プールの水も消毒用の薬剤を含むため、常温の真水という条件とは異なります。

洗濯機の中は洗剤入りの水に長時間さらされるので、試験とはまったく別の状況です。

深さ1000mmを超える潜水や、30分を超えて沈めたままにする使い方も範囲外になります。高圧洗浄機のように強い水流を当てる場面も、潜水試験である7の対象ではありません。

IP67とIPX6・IPX8の違いを試験条件で比べる

第2特性の数字は大きいほど上位ですが、上位が下位を包み込むわけではありません。

7と8は潜水の試験で、6は噴流水の試験です。

試験の種類が違います。

等級試験条件想定される場面
第2特性6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない強い水流が直接当たる環境
第2特性7水面下150mm〜1000mmで30分沈めても水が浸入しない浅い真水への一時的な水没
第2特性8水面下での使用が可能。条件は製造業者が規定する水中での継続的な使用(深さと時間はメーカー表記で確認)

IP67の製品が、強い噴流に耐えるとは限りません。

噴流水と潜水の両方に対応する製品は「IPX5/IPX8」のように併記されるので、表記が1つだけなら試験も1種類だと読んでください。

8は条件をメーカーが決めるため、同じIPX8でも製品ごとに深さや時間が違います。

最上位の9は高温・高圧水の噴射に対する保護です。

7との違いはIPX7とIPX8の水圧と潜水条件の違いで、6の噴流についてはIP66が想定する強い噴流の目安で解説しています。

IP67の表記を読むときの注意:IPとIPX、気圧防水

IPX7のように1桁目が「X」になっている表記は、防塵を試験していない、または表示していないという意味です。

防塵性能がゼロという意味ではありませんが、粉塵への保護が確認されているとも言えません。

IP67とIPX7は防水の条件が同じで、防塵の試験をしたかどうかで分かれます。

時計の「5気圧防水」などの気圧表記は、IPコードとは別の規格です。

一般用防水携帯時計はJIS B 7021:2013で種類と防水性能が決められているので、IP67と数字を並べて比べることはできません。

気圧表記の読み方は5気圧防水の水深換算と日常使いの目安で解説しています。

「生活防水」と「完全防水」も規格用語ではなく、明確な定義はありません。

メーカーが独自に使う表現なので、こうした言葉より数字と試験条件を確認してください。

等級表記全般の読み方はIPX等級の読み方と屋外・水場での使い分けで解説しています。

IP67防水の性能は新品時の値です

等級は新品の状態で、試験条件のもとで確かめた性能です。

パッキンが劣化したり、落下でケースが変形したりすると、防水性も防塵性も下がります。

購入から年数がたった製品や、一度強くぶつけた製品は、表記どおりの性能を前提にしないほうが安全です。

端子カバーやフタがある製品は、閉じ方が甘いだけで試験と同じ状態にはなりません。水に近づける前にカバーが奥まで閉まっているかを確認し、メーカーの取扱説明書にある注意事項もあわせて読んでください。

よくある質問

IP67のスマートフォンをお風呂で使ってもいいですか?

IP67の試験条件には含まれていません。

試験は常温の真水で行うため、お湯や石けん水、水圧のかかるシャワーは範囲外です。

浴室で使えるかどうかは、メーカーが個別に表記しているかで判断してください。

IP67とIP68はどちらが水に強いですか?

防塵はどちらも6で同じです。防水は8が継続的な潜水を対象にしていますが、深さと時間はメーカーが決めるため、製品ごとに仕様表の条件を見比べる必要があります。

IP67なら海で使えますか?

海水は試験条件の外です。防塵の6は砂ぼこりの侵入を防ぎますが、防水の7は常温の真水で確かめた等級なので、海水に浸ける使い方は保証されていません。

まとめ

IP67は、粉塵の侵入がない防塵6と、水面下150mm〜1000mmで30分の潜水に耐える防水7の組み合わせです。

現行の規格はJIS C 60529で、防水の最上位は9になりました。

お湯・海水・薬剤入りの水・強い噴流・1000mmを超える深さは、どれも試験条件の外です。

表記が同じでも、パッキンの劣化や落下で性能は下がります。ぜひ本記事の試験条件と比較表を参考に、使う場面の水温・水質・深さが等級の範囲に収まるかを確かめてから製品を選んでください。

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