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ベランダ物置を完全防水で選ぶ|構造と設置場所の注意点

台風の翌朝、「完全防水」とうたうベランダ物置を開けたら、底に水がたまって段ボールの角が濡れていた。IPX4やIPX7のような防水等級の表示が無い物置では、こうしたことが起こります。

ベランダ物置の防水性は、扉と本体の合わせ目をパッキンでふさいでいるかと、床面が水たまりから離れているかでほぼ決まります。「完全防水」という言葉は規格の名前ではなく、メーカーが独自に使っている表現なので、言葉だけで比べても違いは分かりません。

本記事では、扉まわりのすき間から雨が入る仕組みと、排水口をふさがずに置くための設置場所の決め方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ベランダ物置が「防水」でも中が濡れる原因

多くの物置は、屋根・壁・扉・床の板を組み合わせて作る箱です。一枚の素材で継ぎ目なく作ったものではないため、板と板の合わせ目、とくに開け閉めする扉の周囲には必ずすき間ができます。

真上から降る雨なら、屋根が受け止めてくれるので中まではほとんど届きません。

ところがベランダは高い位置にあり、風を遮るものが少ないため、雨は横や斜め下から吹き付けます。

扉の下端やパネルの継ぎ目に横から水が当たり続けると、すき間を伝って内側へ回り込みます。

床からの浸水も同じ仕組みで起こります。

ベランダの床は排水口へ向けてわずかに傾いていて、大雨のときは表面に薄く水が流れます。

物置の床板が床面に直接置かれていれば、その流れが底の継ぎ目から入り込みます。

屋根が雨を防げているかどうかより、横と下から来る水をどこで止めているかを見てください。濡れた物置の多くは、屋根ではなく扉の下端と底の合わせ目から水が入っています。

完全防水の物置とIP等級の規格の違い

電子機器の防水性は、IPコードという規格で表します。

日本ではJIS C 0920として定められていて、「IP」の後ろの1桁目が防塵(ぼうじん、砂やほこりの侵入を防ぐ性能)、2桁目が防水の等級です。

防塵の試験をしていない場合は1桁目を「X」とし、IPX4のように書きます。

防水等級耐える水の条件対象外のこと
IPX4あらゆる方向からの水しぶき水を勢いよく当てること、水没
IPX5あらゆる方向からの噴流強い噴流、水没
IPX6あらゆる方向からの強い噴流水没
IPX7決められた条件で一時的に水に沈める長時間の水没
IPX8メーカーが定めた条件での継続的な水没条件を超える深さや時間

これらの等級は、決められた方法で水を当てる試験を通った結果を示しています。物置にIP等級が表示されているとは限らず、表示が無ければ、どの程度の水に耐えるのかを規格の数字で比べることはできません。

「完全防水」と書かれていても、どんな試験をしたのかは製品ごとに異なります。

そのため、扉にパッキンがあるか、床が底上げされているかといった構造で判断することになり、言葉の強さで選ぶと期待とずれます。

表示の読み方は完全防水の表示が水没に耐える意味なのかを確かめる記事で解説しています。

ベランダ物置を防水性で選ぶときの4つの確認点

扉の合わせ目にパッキンがあるか

扉の周囲にゴムや樹脂のパッキンが一周していれば、横から吹き込む雨の多くはそこで止まります。

パッキンが無く、板同士が重なっているだけの扉は、強い風雨のときに合わせ目から水が入ります。

商品写真で扉の縁を見て、パッキンがあるかを確認してください。

屋根が前後に水を流す形か

平らな屋根は水がたまりやすく、継ぎ目から少しずつしみ込みます。片側へ傾いた屋根や、扉より前に張り出したひさしがあれば、扉の上端に水が落ちにくくなります。

床面が底上げされているか

脚やかさ上げ材で床板が浮いていれば、ベランダの床を流れる水が底の継ぎ目に触れません。底上げが無い物置は、別売りの台に載せられるかも合わせて確かめておくといいでしょう。

換気口の向きと位置

換気口は湿気を逃がすために付いていますが、向きによっては雨の入り口にもなります。下向きに開いた形や、ルーバー(羽板を斜めに並べた通気口)で覆われたものなら、雨が直接入りにくい作りです。

ベランダ物置のタイプ別に見る防水性の違い

同じ「物置」でも、作りによって水の止め方が異なります。ベランダで見かける主なタイプを並べました。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
樹脂製の収納ボックス型ふたと本体の合わせ目で雨を受け止める。パッキン付きの製品もある掃除道具や園芸用品など、小物をまとめてしまう紫外線で樹脂が劣化し、ふたが反ると合わせ目にすき間ができる
スチール製の物置パネルを組み合わせ、継ぎ目と扉で水を止める背の高い物や重い物を立てて置く継ぎ目が多く、塗装の傷からさびが出る。内側が結露しやすい
布製の物置カバー・収納テント型生地の防水加工や撥水加工で水をはじく一時的な保管や、置き場所を頻繁に変える使い方撥水どまりの生地は浸水を防げない。ファスナーから水が入る

布製のタイプは、生地が「撥水」なのか「防水」なのかで性能が大きく異なります。

撥水は水をはじくだけで、雨に長く当たれば生地を通して水がしみ込みます。

生地の見分け方は撥水性が高い生地が雨にどこまで耐えるかを扱った記事で解説しています。

しまう物から決めるベランダ物置の防水性

灯油のポリタンクや園芸用の土、肥料をしまうなら、床面の底上げを優先してください。これらは容器ごと濡れても中身が傷みにくい一方、重いので床面に直接置きがちで、底からの浸水で容器の周りに水がたまります。

季節家電の箱やアウトドア用品のように、紙箱や布に入った物をしまう場合は、扉のパッキンと換気口の向きを先に確かめます。紙箱は少しの水でも形が崩れるため、横から吹き込む雨を止められる作りでないと使えません。

子どもの外遊び道具やサンダルなど、もともと濡れてもかまわない物なら、防水性より出し入れのしやすさを優先してよいでしょう。ふたを開けやすい樹脂製の収納ボックス型が扱いやすく、濡れた道具をしまうことを前提に、水を逃がす穴がある製品を選ぶ方法もあります。

掃除道具や洗剤のように少しの量を一時的に置くだけなら、布製の物置カバーでも足ります。ただし雨の日が続く時期は撥水加工が落ちていないかをこまめに確かめ、中身はビニール袋に入れておくと安心です。

浸水を防ぐベランダ物置の設置場所

置き場所を誤ると、物置の防水性能がどれほど高くても浸水は防げません。

まず排水口の周りを空けてください。

物置で排水口をふさぐと、大雨のときにベランダ全体に水がたまり、物置の底が水に浸かります。

次に、雨が吹き込む向きを見ます。

手すり側に置くと横殴りの雨を正面から受けやすく、建物の壁際なら上の階のベランダや庇(ひさし)が屋根の代わりになります。

扉を壁側に向けると開け閉めできないので、扉は横向きか、吹き込みの少ない側へ向けて置きます。

マンションのベランダは共用部分にあたり、隣の住戸との間にある隔て板の前や避難ハッチの上は、避難のために空けておく場所です。管理規約で物置の大きさや置き場所を決めている場合もあるので、買う前に規約を確認してください。

強風で物置が倒れたり動いたりすると、継ぎ目がゆがんですき間が広がります。転倒防止の金具や重しを使えるかどうかも、設置前に確かめておくといいでしょう。

ベランダ物置を買ってから後悔しやすい点

雨は入っていないのに、中の物が湿っていることがあります。

原因は結露で、特にスチール製の物置は外気で冷えた壁の内側に水滴が付きやすく、閉め切ったまま冬を越すと布製品にカビが出ます。

湿気を嫌う物をしまうなら、すのこを敷いて床から浮かせ、晴れた日に扉を開けて空気を入れ替えてください。

パッキンや樹脂の劣化も見落とされがちです。

ベランダは日当たりがよく、紫外線を受けたパッキンは硬くなり、縮んで合わせ目に細いすき間ができます。

購入時にパッキンだけを交換できるかを確かめておくと、物置ごと買い替えずに済みます。

寸法の失敗も起こります。

外寸がベランダに収まっても、扉を開けるための前の空間が足りなければ使えません。

物置を置く場所の奥行きに加えて、扉の開き方と開いたときの幅まで測ってから選んでください。

数値の見方は防水性能の数値が普段使いの道具選びでどこまで指標になるかを扱った記事で解説しています。

よくある質問

ベランダ物置にIPX等級が表示されていないのは普通ですか?

表示されていない製品があります。

IP等級は主に電気製品の防水・防塵性能を示す規格なので、物置に付いているとは限りません。

表示が無い場合は、扉のパッキン・屋根の形・床面の底上げといった構造で判断してください。

布製の物置カバーでも雨はしのげますか?

生地が防水加工なら短期間はしのげますが、撥水加工どまりなら長雨で水がしみ込みます。ファスナーや縫い目からも水は入るため、中身はビニール袋に入れておくと安心です。

物置の中が濡れていたら、まず何を確かめればよいですか?

水が床面にたまっていれば底からの浸水、壁や扉の内側が濡れていれば横からの吹き込みか結露です。扉の下端と排水口の周りを先に見てください。

マンションのベランダに物置を置いてもよいですか?

管理規約で認められていれば置けます。ただし隔て板の前や避難ハッチの上は避難経路なので、規約で許されていても物を置かないでください。

まとめ

ベランダ物置の防水性は「完全防水」という言葉ではなく、扉の合わせ目のパッキン、屋根の形、床面の底上げ、換気口の向きで判断します。IP等級の表示が無い製品でも、この4点を見れば横や下から来る水をどこで止めているかが分かります。

灯油や園芸用品なら底上げを、紙箱や布製品ならパッキンと換気口を優先し、濡れてもよい外遊び道具なら出し入れのしやすさで選んでかまいません。置く前には排水口と避難経路を空け、管理規約を確かめてください。

ぜひ本記事の確認点を参考に、ベランダの広さとしまう物に合った物置を選んでください。

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