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IP67防水は風呂で使える?湯船と湿気に耐える範囲の境界

スマートフォンや防水スピーカーの仕様表を見ると、「IP67」とだけ書かれていて、浴室での使用には何も触れていない製品がよくあります。IP67の「7」は、常温の真水に水面下150mm〜1000mmで30分沈めても水が入らないかを確かめた結果で、湯船のお湯や湯気、石けん分は試験に含まれていません。

お風呂で使えるかどうかは、IPの防水等級の数字よりも、メーカーが「浴室可」と明記しているかで判断してください。

IP67は水に落とす事故には強い一方で、温度差や石けん水については何も保証していない等級です。

本記事では、IP67の試験条件と、湯船・シャワー・湯気のどこから条件の外になるかを解説します。

なんでも防水したい編集部

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

IP67防水の定義と試験条件

IP67は「IP」に2つの数字が続く表記で、1桁目の6が防塵、2桁目の7が防水を表します。数字ごとに守る対象が違うので、まず2つを分けて読んでください。

1桁目の第1特性数字は、人体や粉塵などの固形物に対する保護で、0〜6まであります。

6は「完全防塵(耐塵形)」で、粉塵の侵入がないことが条件です。

第1特性ではこれが最上位にあたります。

2桁目の第2特性数字は水の侵入に対する保護で、0〜9まであります。7は「水に浸しても影響がない(一時的潜水)」等級で、規定の圧力と時間で水中に沈めても水が浸入しないことが求められ、基準は水面下150mm〜1000mmで30分の試験です。

この試験は常温の真水で行います。

IP67は「粉塵が入らず、真水に短時間沈んでも耐える」ことまでを示していて、深い水の中で使い続けることや、お湯の中に置くことは想定していません。

なお、根拠となる日本の規格は2026年1月に制定されたJIS C 60529で、それまで使われてきたJIS C 0920:2003を置き換えています。

IP67はお風呂のどこまで耐える?

試験条件に近い場面ほど、IP67の防水性は当てになります。

条件から離れるほど、表記はその場面について何も語っていません。

浴室まわりで迷いやすい場面を、試験条件に照らして分けます。

耐えられる場面

洗面台に水を張っているときに常温の水へ落とし、すぐ拾い上げるような事故は、試験条件に近い状況です。

深さが1m以内で30分より短く、水が真水に近ければ、IP67の想定の範囲に入ります。

脱衣所の床に落ちたほこりや粉など、固形物については防塵6の保護が働きます。

耐えられない場面

湯船に沈めるのは、深さが浅くても試験条件の外です。

試験は常温の真水で行うので、お湯の温度にさらされたときの保護は確かめられていません。

勢いのあるシャワーを直接当てるのも同様で、水圧のかかるシャワーは条件に含まれていません。

湯気がこもった浴室に置いておく使い方も、IP67は保証していません。

ボディソープやシャンプーが混じった石けん水、海水、洗剤が入ってかき回される洗濯機の中も、いずれも真水とは条件が違います。

IP67を浴室で使えるかどうかの境目は、水深よりも水温と水の中身にあります。

IP67とIP66・IP68の防水等級の違い

防水の数字は大きいほど上位というわけではなく、試験の種類そのものが違います。IP67の2桁目と隣り合う等級を並べると、守る対象の違いが分かります。

第2特性の等級試験条件想定される場面
6いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない暴噴流がかかる場面
7水面下150mm〜1000mmで30分沈めても水が浸入しない一時的に水に沈む場面
8水面下での使用が可能。条件は製造業者が規定する継続的に水に沈む場面

6は噴流、7と8は潜水の試験です。

7を満たしていても、強い噴流に耐えるとは限りません。

8は条件をメーカーが決めるため、同じIP68でも製品ごとに水深や時間が違い、仕様書で数値を確かめる必要があります。

IP68の浴室での扱いはIP68防水をお風呂で使うときの水深と時間の目安で解説しています。

2026年1月の規格刷新で、防水の保護等級には「9」が加わりました。

防水の最高等級は8ではなく9です。

9は高温・高圧水の噴射に対する保護ですが、湯船での使用を示す等級ではありません。

IP表記とIPX表記の読み方で誤解しやすい点

「IPX7」の「X」は、性能がゼロという意味ではありません。

その項目を試験していない、または表示していないという意味で、IPX7なら防塵は表示されず、防水だけが7です。

IP67とIPX7は防水の数字が同じでも、防塵の保証の有無が違います。

防水が同じ7の等級はIPX7防水を湯船で使う場合の範囲で解説しています。

上位の数字が下位を含まない点も、見落とされやすいところです。

7や8は潜水の試験なので、5や6の噴流水に耐えることまでは意味しません。

両方が必要な製品は「IPX5/IPX8」のように併記されます。

IP67とだけ書かれた製品にシャワーを当ててよいかは、表記からは分かりません。

腕時計の「10気圧防水」などは、IPコードとは別の規格に基づく表記で、JIS B 7021:2013(一般用防水携帯時計)が扱っています。数字同士を並べて比べることはできないので、10気圧防水を風呂で使う場合の考え方もあわせて確認してください。

「生活防水」と「完全防水」も規格用語ではありません。どちらもメーカーが独自に使う表現で、明確な定義はないので、IP67のような規格の表記とは分けて読んでください。

IP67の製品を風呂で使うかはメーカー表記で決める

浴室では、湯と室温の差が防水の仕組みそのものに負担をかけます。

温まった本体が冷えると、パッキンが収縮し、内部が負圧(ふあつ:外より気圧が低い状態)になって水を吸い込むことがあります。

真水に30分沈めても平気な製品が、湯船から出した直後に浸水する可能性があるのはこのためです。

IPの防水等級は新品を試験条件下で測った性能でもあります。パッキンの劣化や落下による変形があれば防水性は下がり、購入時にIP67だった製品が数年後も同じ性能を保っているとは限りません。

浴室で使いたいなら、取扱説明書や製品ページに「浴室可」「お風呂で使用可」と明記されているかを確かめてください。

書かれていなければ、IP67やIP68であっても浴室での使用をメーカーが保証しているとは言えません。

等級の低い製品との比較はIP55防水の湿気と飛沫への耐え方で解説しています。

よくある質問

IP67とIPX7はどちらが防水性が高いですか?

防水性は同じです。

どちらも2桁目は7で、水面下150mm〜1000mmで30分の潜水試験を基準にしています。

違うのは防塵で、IP67は完全防塵の6が表示され、IPX7は防塵を表示していません。

IP67なら湯船に落としても壊れませんか?

保証はされていません。

試験は常温の真水で行うため、お湯に沈んだ場合は条件の外です。

温度差でパッキンが収縮して水を吸い込むこともあるので、すぐに取り出し、メーカーの指示に従って扱ってください。

IP67とIP68ではどちらがお風呂に向いていますか?

どちらも浴室での使用を前提にした等級ではありません。

IP68は継続的な潜水を想定し、条件はメーカーが規定します。

お風呂に向くかどうかは、等級よりも「浴室可」の明記があるかで判断してください。

潜水試験の深さの違いはIPX7とIPX8の水圧の違いで解説しています。

まとめ

IP67は、粉塵の侵入がなく、常温の真水に水面下150mm〜1000mmで30分沈めても浸水しないことを示す等級です。湯船のお湯、勢いのあるシャワー、湯気、石けん水はいずれも試験条件の外で、温度差によるパッキンの収縮や経年劣化でも防水性は下がります。

浴室で使えるかは、IPの数字ではなく「浴室可」の明記で判断できます。ぜひ本記事の試験条件を参考に、お手持ちの製品の取扱説明書を確かめてから浴室に持ち込んでください。

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