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IP55防水は風呂で使える?湿気と飛沫に耐える範囲の境界

IP55は、あらゆる方向からの水の噴流に耐える防水と、粉塵の侵入を動作に支障のない量に抑える防塵を組み合わせた等級で、湯船に沈める使い方は試験の対象に入っていません。仕様欄にIP55とだけ書かれた製品を浴室へ置けるかどうかは、この2桁の数字だけでは決まりません。

IPコードの試験は常温の真水で行われるため、湯気や石けん分、温度差がある浴室は、そもそも試験条件の外にあります。本記事では、IP55の第2特性「5」が保証する噴流の範囲と、浴室での可否をメーカー表記で確かめる手順を解説します。

なんでも防水したい編集部

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

IP55防水の規格の定義と試験の前提

IPコードは「IP+第1特性数字+第2特性数字」の形で書かれます。1桁目が人体や粉塵などの固形物に対する保護(0〜6)、2桁目が水の侵入に対する保護(0〜9)を表すので、IP55は「防塵5・防水5」という意味です。

第1特性の5は、粉塵の侵入を完全に防止はできないものの、機器の所定の動作や安全性を阻害する量の侵入がない状態を指します。

粉塵がまったく入らない等級ではありません。

第2特性の5は「噴流に対する保護」で、いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けないことが求められます。

この規格は日本では2026年1月に制定されたJIS C 60529で定められていて、2003年から使われてきたJIS C 0920:2003を置き換えました。

IEC 60529と一致する内容で、刷新に合わせて防水の最高等級に「9」が加わっています。

試験は常温の真水で行うのが前提です。

海水やお湯、石けん水は条件に含まれず、IP55の防水性能はあくまでその条件下で確かめられた値です。

IP55は風呂のどこまで耐える?場面ごとの境界

IP55の防水が対象にしているのは「かかる水」です。沈める水は対象外なので、浴室の中でも水の当たり方によって等級の範囲に入るかどうかが分かれます。

等級の範囲に入りやすい場面

  • 屋外で雨に当たる、横から吹き付けられる
  • 洗面台やキッチンで常温の水がはねる
  • 常温の水で表面の汚れを流す

どれも常温の水が外からかかるだけの状況で、噴流に耐える等級の想定と重なります。ただし製品ごとに水を当ててよい部位や手入れの方法は異なるため、取扱説明書の指示が優先です。

等級の範囲から外れる場面

  • 湯船に落とす、お湯に浸ける
  • 水圧のかかるシャワーを当てる
  • 湯気がこもった浴室に置き続ける
  • シャンプーやボディソープが付く

水没は第2特性7・8の潜水試験の領域で、IP55はその試験を受けていません。

シャワーは「噴流」に似て見えますが、共通の注意として水圧のかかるシャワーは試験条件の外とされています。

湯温や湯気、石けん分も同じ扱いです。

湯船に浸かる使い方まで考えているなら、IP67の製品が湯船と湿気にどこまで耐えるかで解説しています。

IPX4・IP55・IPX6の防水等級の違い

IP55の2桁目「5」は、飛沫の4と強い噴流の6のあいだに位置します。数字が1つ違うだけで、想定している水の勢いが変わります。

等級(第2特性)試験条件(定義)想定される場面
4:水の飛沫に対する保護いかなる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない水しぶきがかかる程度。噴流や水没は対象外
5:噴流に対する保護いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない勢いのある水が直接かかる場面。水没は対象外
6:暴噴流に対する保護いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない5より強い噴流がかかる場面。水没は対象外

3つとも「かける水」の等級で、浸ける水は扱っていません。数字の差がどの場面に表れるかは、IP55の数字が示す防じん防滴の差で解説しています。

IP表記の読み方で誤解しやすい点

IP55とIPX5は、防水の性能としては同じ「5」です。

違いは1桁目で、IPX5の「X」はその項目を試験していない、または表示していないという意味になります。

防塵性能がゼロという意味ではありませんが、防塵を確かめた記録としては扱えません。

数字が大きいほど上位をすべて含む、という読み方も誤りです。

IPX7・IPX8は潜水の試験で、噴流(IPX5・IPX6)に耐えることを意味しません。

両方が必要な製品は「IPX5/IPX8」のように併記されます。

反対に、IP55は噴流に耐えても潜水には対応していないと読みます。

IPX7とIPX8の水圧の違いもあわせて確認すると、潜水側の等級の考え方がつかめます。

腕時計の「10気圧防水」のような表記は、IPコードとは別の規格(JIS B 7021:2013)に基づくもので、IP55と数字を並べて比べることはできません。

気圧表記の時計については、10気圧防水の時計を風呂で使えるかで解説しています。

また「生活防水」「完全防水」はどちらも規格用語ではなく、明確な定義がないメーカー独自の表現です。

浴室での使用可否はIP55ではなくメーカー表記で決まる

IP55かどうかより先に、メーカーが「浴室可」と明記しているかを見てください。これは等級の高さに関係なく同じで、IPX7やIP68の製品でも、浴室での使用をメーカーが保証しているとは限りません。

浴室で起きやすいのは温度差による浸水です。

温かい浴室と冷えた機器のあいだで温度が変わるとパッキンが収縮し、内部が負圧になって水や湿気を吸い込むことがあります。

常温の真水で行う試験では、この現象は確かめられていません。

新品時の等級がそのまま続くわけでもありません。

等級は新品・試験条件下の性能で、パッキンの劣化や落下による変形で低下します。

長く使った製品ほど、表記どおりの防水性は期待できないと考えておくのが現実的です。より上位の等級でも浴室では同じ確認が要ることは、IP68の浸水深さと時間の目安で解説しています。

よくある質問

IP55の製品をシャワーで洗ってもいいですか?

取扱説明書で認められていない限り、避けてください。水圧のかかるシャワーやお湯は試験条件の外で、噴流に耐える等級であってもシャワーでの洗浄を保証するものではありません。

IP55とIPX5はどちらが防水性能が高いですか?

防水性能は同じです。2桁目がどちらも5で、違いは1桁目の防塵を試験・表示しているかどうかだけです。

IP55の製品を湯船に落としたらどうなりますか?

浸水する可能性があります。

IP55は潜水の試験を受けておらず、お湯に沈む状況は等級の範囲外です。

電源を切り、メーカーの案内に従って対応してください。

まとめ

IP55は、粉塵が動作を妨げる量まで入らない防塵5と、あらゆる方向からの水の噴流に耐える防水5の組み合わせです。試験は常温の真水で行われ、水没・お湯・湯気・石けん分・水圧のかかるシャワーはいずれも条件に含まれていません。

浴室で使えるかどうかは等級の数字ではなく、メーカーが「浴室可」と明記しているかで判断し、パッキンの劣化で性能が落ちることも踏まえて扱う必要があります。ぜひ本記事の等級表とメーカー表記の確認手順を参考に、浴室に持ち込む製品を選んでください。

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