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掛時計の防水表示はなぜ脱衣所でそのまま信じてはいけない?

IPX4と書かれた掛時計を脱衣所に掛けたのに、冬になると文字盤の内側がうっすら曇ってきた。

こうした曇りは、防水表示が想定していない水の入り方で起きています。

IPX4はJISのIPコードで「あらゆる方向からの水しぶき」に対する保護を示す等級ですが、湯気がこもる状況や、暖かい浴室と冷えた脱衣所の温度差で結露する状況は、試験の対象に入っていません。

脱衣所の掛時計で差が出るのは、水しぶきへの強さよりも、湿った空気を中に入れない閉じ方です。外枠と前面カバーの合わせ目や電池を入れるふたに、パッキン(すき間をふさぐゴムの部品)が付いているかどうかで、同じIPX4表示でも長く掛けたときの曇りやすさが違ってきます。

本記事では、IPの防水等級の数字の読み方と、脱衣所・浴室・キッチンで掛ける壁の決め方を解説します。

なんでも防水したい編集部

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

掛時計の防水表示が脱衣所で当てにならない理由

防水等級の試験は、水をかける、あるいは沈めるという「液体の水」を相手にしています。

一方で脱衣所の壁にあるのは、入浴のたびに流れ込む水蒸気です。

水蒸気は水滴よりはるかに細かいので、水しぶきなら防げる程度のすき間でも通り抜けてしまいます。

入り込んだ水蒸気は、時計の中の空気が冷えたときに水滴へ変わります。

浴室の扉を開けた直後は脱衣所も暖まっていますが、夜から朝にかけて室温が下がると、前面カバーの内側や針を動かす機械部分(ムーブメント)の周りで結露が起きます。

前面カバーが曇るのは見た目の問題で済みますが、電池の端子や基板に水滴が付くと、錆びて針が止まる原因になります。

IPコードの防水等級は水の侵入に対する保護を表すもので、湿度や結露への耐性はそもそも等級の中に含まれていません。そのため「IPX4だから脱衣所でも平気」とは言い切れず、等級は最低条件として見たうえで、湿気の入り口になる合わせ目と電池ぶたの構造を別に確かめる必要があります。

前面カバーに撥水加工がされていても、事情は変わりません。撥水は表面で水をはじく処理で、内側の結露や浸水は防げないからです。

防水掛時計を選ぶときに見る4つのポイント

IPの防水等級か、「防滴」表記か

パッケージにIPX4やIPX5のような表記があれば、JISで決められた試験条件に沿った保護性能だと分かります。

「防滴」「生活防水」といった言葉だけの場合は、どの程度の水に耐えるかはメーカーごとの基準で、製品によって異なります。

比べるときは、言葉ではなく数字のある表示を優先してください。

電池ぶたと前面カバーの閉じ方

掛時計は1〜2年ごとに電池を替えるので、電池ぶたはいちばん開け閉めの多い部分です。

ねじで締めるふたにパッキンが付いた構造か、はめ込むだけのふたかで、湿気の入りやすさに差が出ます。

前面カバーと外枠の合わせ目にゴムが挟まっているかも、商品写真や説明書で確かめておくといいでしょう。

時刻合わせのたびに裏を開けるかどうか

時刻合わせのつまみが電池ぶたの内側にある構造だと、時刻がずれるたびにふたを開けることになります。

電波時計なら自動で時刻を合わせるため、ふたを開けるのは電池交換のときだけで済みます。

ただし浴室の近くは電波が届きにくい場所もあるので、受信できるかは家ごとに違います。

取り付け方式と掛ける高さ

フック穴で壁のピンに掛けるタイプのほか、吸盤やマグネットで付けるタイプもあります。

吸盤は湿気と温度差で吸着が弱まることがあり、落下すると前面カバーの割れや合わせ目のずれにつながります。

落ちても床の水たまりに当たらない高さに掛けてください。

IPX等級の読み方はワイヤレスイヤホンの防水表示と同じ

IPコードは掛時計専用の規格ではなく、ワイヤレスイヤホンやBluetoothスピーカー、スマートフォンにも同じ表記が使われています。

「IP」の後ろの1つ目の数字が防塵、2つ目の数字が防水の等級で、試験をしていない項目は数字の代わりに「X」と書かれます。

IPX4なら、防塵は試験されておらず、防水は水しぶきまで、という意味です。

防水の数字は、IPX4が「あらゆる方向からの水しぶき」、IPX5が「あらゆる方向からの噴流水」、IPX7が「一時的な水没」、IPX8が「メーカーが定めた条件での継続的な水没」に対する保護を示します。

防塵側はIP5Xが「粉じんから保護」、IP6Xが「粉じんが中に入らない」状態です。

脱衣所はほこりや髪の毛がたまりやすいので、防塵の数字まで書かれていればパッキンの密閉度を判断する材料になります。

数字の大きさと湿気への強さが比例しない点は、イヤホンでも同じです。

防水性能を数字だけで比べたときの落とし穴は、防水イヤホンをIPX表示だけで選ぶときの盲点で解説しています。

読み方を一度覚えておけば、ワイヤレスイヤフォンの等級表示の読み方もそのまま当てはめられます。

防水掛時計のタイプ別比較

店頭で見かける掛時計を、防水の仕組みで分けると4タイプになります。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
一般的な室内用の掛時計防水構造なし。外枠と前面カバーの間にすき間がある居間・寝室・玄関湯気も水しぶきも中に入る
「防滴」「生活防水」表記の掛時計メーカー独自の基準で水滴の侵入を防ぐ構造キッチン、水のかからない脱衣所の壁試験条件が製品ごとに違い、湿気への強さは表示から分からない
IPX4〜IPX5表示の掛時計IPコードの試験に沿った水しぶき・噴流水への保護脱衣所、浴室のシャワーが直接当たらない壁湯気・結露は等級の対象外
IPX7以上表示の掛時計一時的な水没に耐える密閉構造浴室内電池交換で閉め方が甘いと、等級どおりの密閉に戻らない

表の下の行ほど水に対する保護は強くなりますが、どのタイプも結露を防げるとは表示されていません。脱衣所に掛けるならIPX4以上を目安にしつつ、電池ぶたにパッキンがある製品を選ぶと、湿気への備えが一段厚くなります。

脱衣所・浴室・キッチンで掛時計の防水を選び分ける

脱衣所

水しぶきより湯気と温度差への備えを優先してください。

IPX4以上で、電池ぶたにパッキンがあるものが候補になります。

浴室の扉の真上や換気扇の吹き出し口の近くは湯気が直接当たるので、扉から離れた壁を選ぶと結露が起きにくくなります。

浴室

シャワーの水が当たる可能性があるなら、IPX5以上を基準にします。

湯船の水面に落ちる位置に掛けるならIPX7以上が必要です。

浴室でスマートフォンから音楽や動画を再生するなら、耐水性能で見るスマホ防水ケースの選び方も合わせて確認しておくといいでしょう。

浴室に家電を置くときの考え方は、浴室テレビの設置条件で解説しています。

キッチン

シンクの水はねと、コンロからの油を含んだ湯気が相手です。

「防滴」表記でも水はねにはある程度耐えますが、油汚れを拭き取るたびに前面カバーの合わせ目へ洗剤が入り込むことがあります。

コンロの真上は避け、手を伸ばせば拭ける高さに掛けてください。

防水掛時計を掛けてから後悔しやすい点

いちばん多いのは、電池交換のあとに密閉が甘くなるケースです。

脱衣所の掛時計は、パッキンに髪の毛やほこりが付いたままふたを閉めると、そこから湿気が入ります。

交換のときはパッキンを乾いた布で拭き、ねじれていないか確かめてから閉めてください。

パッキンが硬くなっていたり、ひびが入っていたりする場合は、等級表示どおりの密閉は期待できません。

拭き掃除にも注意が必要です。

カビ取り剤や塩素系の洗剤を前面カバーに吹き付けると、樹脂の曇りやパッキンの劣化を早めます。

水拭きのあとに乾拭きする程度にとどめておくのが無難です。

窓の近くも結露が起きやすい場所です。

冬場は外気で壁そのものが冷えるため、時計の裏側に水滴が付き、壁との接地面から湿気が回り込むことがあります。

外壁に面していない壁を選ぶと、この心配は減らせます。

よくある質問

普通の掛時計を脱衣所に掛けてもいいですか?

おすすめしません。

防水構造のない掛時計はすき間から湯気が入りやすく、ムーブメントや電池の端子が錆びて止まる原因になります。

脱衣所に掛けるならIPX4以上を目安にしてください。

脱衣所ならIPX4とIPX7のどちらを選べばいいですか?

水がかからない壁ならIPX4で足ります。

IPX7は水没への保護を示す等級で、湯気や結露への強さを保証するものではありません。

数字を上げるより、電池ぶたにパッキンがあるかを優先して確かめてください。

文字盤の内側が曇ったらどうすればいいですか?

湯気の当たらない乾いた部屋に移し、電池を抜いて自然に乾かしてください。

ドライヤーの熱風を当てると、樹脂の前面カバーが変形することがあります。

曇りが繰り返すなら、掛ける壁を変えるか、パッキン付きの製品に替えるのが確実です。

防水スプレーを吹けば普通の掛時計も防水になりますか?

なりません。

防水スプレーは表面に撥水の膜を作るもので、すき間から入る水蒸気は防げません。

中まで守るには、合わせ目と電池ぶたが密閉された構造が必要です。

まとめ

掛時計の防水表示は、水しぶきや水没への保護を示すもので、脱衣所で起きる湯気と結露は等級の対象に入っていません。IPの防水等級の数字は最低条件として見て、そのうえで電池ぶたと前面カバーの合わせ目にパッキンがあるか、時刻合わせのたびに裏を開けずに済むかを確かめると、長く掛けても曇りにくい1台が選べます。

脱衣所ならIPX4以上とパッキン付きの電池ぶた、浴室ならシャワーが当たる位置でIPX5以上、キッチンなら拭きやすい高さに掛けられる防滴タイプが目安です。ぜひ本記事の等級の読み方を参考に、掛けたい壁の湯気と水はねを確かめてから選んでください。

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