SHARE:

防水時計は安いとどうなる?気になるデメリットを確認する

「30m防水」と書かれた腕時計を着けてプールで泳いだら、風防(ふうぼう)の内側が白く曇った。

30mは潜れる水深ではなく3気圧に相当する試験圧の表記で、日常生活用防水の時計は水泳を想定していません。

風防とは文字盤を覆う透明なガラス部分のことです。

エントリー向けの防水時計で失敗する原因は、防水性能が足りないことよりも、気圧表記の読み違えと竜頭(りゅうず)の扱いにあります。

竜頭はケースの横にある時刻合わせのつまみで、押し込み式かねじ込み式かによって水の入りにくさが違います。

気圧表記が用途に合っていて、竜頭とパッキンの扱いを守れるなら、エントリーモデルでも日常の水濡れで困ることはありません。

本記事では、3気圧・5気圧・10気圧の表記でどこまで水に触れられるかの線引きと、電池交換のあとに防水検査を頼む理由を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水時計が「防水なのに濡れる」のはパッキンが原因

腕時計の防水は、裏蓋・風防・竜頭の継ぎ目に挟んだゴム製のパッキンで水を止める仕組みです。

金属や樹脂のケースそのものは水を通しませんが、部品同士の隙間はパッキンが潰れて塞いでいるだけなので、ゴムが汗や皮脂、温度差、時間の経過で硬く縮めば隙間が生まれます。

防水表記の値は新品の状態で試験した結果であり、何年も使ったパッキンで同じ圧に耐えられるとは限りません。

この仕組みはエントリーモデルでも上位モデルでも同じです。

差が出やすいのは、竜頭の構造と、電池交換のときにパッキンを替えて防水検査まで受けられるかどうかです。

押し込み式の竜頭は引き出しただけで隙間ができるため、濡れた手で操作すれば水が直接入ります。

電池交換で裏蓋を開けたあと、古いパッキンのまま閉じた時計も、表記どおりの気圧にはもう耐えません。

「防水と書いてあったのに曇った」という例の多くは、時計の不良ではなく、劣化したパッキンか竜頭の操作が入り口になっています。

湿気が入ると風防の内側が曇り、そのまま使い続けると文字盤や針のさび、ムーブメント(時計を動かす駆動部)の故障へ進みます。

曇りに気づいたら使用をやめ、修理店に点検を依頼してください。

エントリー向けの防水時計を選ぶ4つの見方

気圧表記で何ができるかを確認する

3気圧(30m)の日常生活用防水は、洗顔のときの水しぶきや雨に耐える程度の表記で、水仕事・水泳・入浴は対象外です。

5気圧(50m)になると水仕事や水泳程度までを想定する表記が一般的ですが、素潜りは含まれず、範囲はメーカーの取扱説明書で確かめる必要があります。

10気圧・20気圧の強化防水は素潜り(スキンダイビング)まで対応し、空気ボンベを背負うスキューバダイビングには使えません。

潜水用として作られたのが、ISO 6425などの基準に沿ったダイバーズウォッチです。

竜頭がねじ込み式かどうか

ねじ込み式の竜頭はケースにねじで締め付けて固定するため、押し込み式より隙間ができにくい構造です。

泳ぐ予定があるなら、気圧表記と合わせて竜頭の方式も仕様欄でチェックしてください。

ただし、ねじ込み式でも締め忘れれば押し込み式と変わりません。

電池交換のときに防水検査まで頼めるか

クオーツ式の防水時計は数年ごとに電池が切れるので、そのたびに裏蓋を開けることになります。

パッキン交換と防水検査をセットで受けられれば防水性を保てますが、電池交換だけを受け付ける窓口もあります。

対応は店舗によって異なるため、購入前にメーカーの修理窓口の有無を調べておくと後で迷いません。

スマートウォッチはIP表記と気圧表記を両方見る

スマートウォッチにはIP68と5ATMのような2種類の表記が並ぶことがあります。

IP68の「6」は粉じんが内部に入らない最上位の防塵等級、「8」は継続的な水没に耐えるという意味ですが、水深や時間の条件はメーカーごとに決めています。

静かに沈めた状態の試験なので、泳ぐ腕の動きで生まれる水圧まで保証するものではなく、プールで使うならATM(気圧)表記と取扱説明書の記載を優先してください。

防水時計のタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
日常生活用防水(3気圧・5気圧)パッキンで継ぎ目を塞ぐ。押し込み式の竜頭が中心通勤、手洗い、雨の日入浴不可。竜頭を濡れた手で操作すると浸水する
強化防水(10気圧・20気圧)パッキンに加え、ねじ込み式竜頭などで隙間を減らす水泳、海水浴、素潜りスキューバ不可。海水に浸けたあとは真水で流す手間がある
ダイバーズウォッチISO 6425などの潜水用基準に沿った構造スキューバダイビングケースが大きく重くなりやすく、定期点検が前提
スマートウォッチ(IP68・5ATMなど)パッキンや接着でボタン・センサー部を封止ランニング、ジム、製品によってはプール充電端子の手入れが要る。お湯やサウナは対象外の製品が多い

表のうえではどのタイプも「防水」ですが、水に沈めてよいのは強化防水から下の行です。

日常生活用防水の時計で水泳までこなそうとすると、パッキンの限界を超える使い方になります。

反対に、手洗いと雨にしか触れないならダイバーズウォッチほどの防水性は必要なく、軽さや見やすさで選んで問題ありません。

用途別に見る防水時計の絞り込み

通勤・家事で使う

手洗いと雨だけなら3気圧で足ります。

食器洗いや洗車のように手首が長く水に当たる家事が多いなら、5気圧以上を選んでください。

革ベルトは時計本体が防水でも水で傷むので、水仕事の多い人は樹脂か金属のベルトが向いています。

プールや海で泳ぐ

10気圧以上の表記と、ねじ込み式竜頭の2点を優先してください。ベルトは水を吸わないラバーや樹脂が扱いやすく、海水やプールの塩素は使用後に真水で流しておくとパッキンの傷みを抑えられます。

ランニングやジムでワイヤレスイヤホンと使う

スマートウォッチの中には、Bluetoothでワイヤレスイヤホンとつなぎ、時計単体で音楽を再生できるモデルがあります。

汗に長時間さらされる使い方なので、本体のIP表記に加えて、充電1回あたりの連続使用時間も確かめておくと、運動中に電池が切れる事態を避けられます。

イヤホン側の防水は時計とは別の基準で表記されるため、ワイヤレスイヤホンの防水等級と使用シーンの違いで解説しています。

エントリー向けの防水時計で後悔しやすい点

いちばん多いのが入浴です。

気圧表記は常温の水での試験なので、お湯や湯気、サウナの熱でパッキンが膨らんだり縮んだりする状況は含まれていません。

10気圧の時計でも、取扱説明書でお湯を避けるよう案内しているメーカーは少なくありません。

次に、水中や濡れた手での竜頭とボタンの操作があります。

時刻合わせやストップウオッチの操作は、水から上がって手と時計を拭いてから行ってください。

電池交換を防水検査なしで済ませた時計は、外見が同じでも防水性が落ちていると考えて扱うのが安全です。

スマートウォッチの場合は充電端子の扱いも見落とされがちで、汗や水が残ったまま充電器に載せると端子が腐食します。

真水で流したあと乾いた布で拭き、水気を飛ばしてから充電してください。

水没に強いとうたう機器でも壊れる理屈は共通しており、完全防水イヤホンが水没で壊れる理由で解説しています。

よくある質問

日常生活用防水の時計を着けたままお風呂に入れますか

入れません。3気圧・5気圧の表記は常温の水を想定した値で、お湯や湯気は対象外です。入浴前に外してください。

30m防水なら水深30mまで潜れますか

潜れません。30mは3気圧に相当する試験圧を示した表記で、水泳にも対応していない日常生活用防水です。

エントリーモデルの防水時計でも泳げますか

10気圧以上の表記があり、竜頭をきちんと締めて使うなら、水泳の範囲には対応します。3気圧・5気圧の表記なら、取扱説明書に水泳可と書かれているかを確認してください。

防水時計の防水性はいつまで保てますか

年数は決まっていません。パッキンの劣化しだいなので、電池交換のたびにパッキン交換と防水検査を受けると、表記に近い防水性を保てます。

まとめ

エントリー向けの防水時計で困るのは、気圧表記を水深と読み違えたときと、竜頭やパッキンの扱いを誤ったときです。3気圧は雨と手洗いまで、5気圧は水仕事、10気圧以上は水泳と素潜りまでが目安で、スマートウォッチならIP表記とATM表記を両方確かめてください。

通勤や家事が中心なら3気圧か5気圧、泳ぐなら10気圧以上とねじ込み式竜頭、運動中に音楽を聴くならIP表記と連続使用時間を見たスマートウォッチが候補になります。ぜひ本記事の気圧ごとの線引きを参考に、自分が水に触れる場面に合った防水時計を選んでください。

あなたへのおすすめ