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防水防塵カメラの選び方|IP等級が示す粉塵と浸水の強さ

海から上がって砂浜で電池蓋を開けたら、ゴムのパッキンに細かい砂がびっしりついていた。IP68と表記されたカメラでも、この砂を挟んだまま蓋を閉めると、次に水へ入れたときにそこから浸水します。

防水防塵カメラの強さは、IP68の「6」が粉塵、「8」が浸水への耐性を表す2桁の数字で読み取れます。

ただし、この数字が示すのは蓋が正しく閉じた状態での耐性までです。

等級の高さに加えて、蓋を開け閉めする回数をどれだけ減らせるかまで見て選ぶと、浸水の失敗はかなり防げます。

本記事では、IPの1桁目と2桁目の読み方と、電池蓋のパッキンを砂と水から守る扱い方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水防塵カメラが「IP68なのに浸水した」と言われる理由

浸水の入口は、たいてい電池とメモリーカードを収める蓋です。

本体の継ぎ目は工場で密閉されていますが、この蓋だけは使う人が何度も開け閉めします。

蓋の内側にはパッキンと呼ばれるゴムの輪があり、これが本体側に押し付けられることで隙間を塞いでいます。

髪の毛1本、砂粒ひとつがパッキンに乗るだけで、その部分に細い水の通り道ができます。ロックが半分しか掛かっていない状態も同じで、見た目は閉じていても封は不完全です。

IPの防水等級は、決められた条件の試験に合格したことを示す表示です。

試験は真水を使い、静かに沈めるか水を当てる形で行われるため、海水の塩分、温泉やお湯の熱、飛び込んだときや波を受けたときの瞬間的な水圧は試験の範囲に入っていません。

落下で本体がわずかに歪み、パッキンが均一に当たらなくなるケースもあります。

等級の数字は、パッキンがきれいで蓋が正しく閉じ、本体に歪みがない前提での耐性だと考えてください。

防水防塵カメラの選び方を決める4つの基準

IPの1桁目:砂浜や登山道なら「6」かどうかを確かめる

1桁目は粉塵への耐性です。

IP6Xは粉塵が内部に入らない「耐塵形」、IP5Xは多少の侵入はあっても動作に支障が出る量は入らない「防塵形」を示します。

砂浜や乾いた山道で使うなら、6が付いているかを見てください。

見落としやすいのが「X」です。

IPX8のXは「試験をしていない」という意味で、防塵の性能がゼロという意味ではありませんが、粉塵への耐性は保証されていません。

IP68とIPX8は、水に対する数字が同じでも防塵の扱いが違います。

IPの2桁目:水に沈めるならIPX7とIPX8の差を読む

2桁目は水への耐性です。

IPX4はあらゆる方向からの水しぶき、IPX5は噴流、IPX6は強い噴流に耐える等級で、いずれも水没は対象外です。

IPX7になると水深1mに30分沈めても内部に有害な影響がないことが求められます。

IPX8はそれより厳しい条件での水没に耐える等級ですが、深さと時間はメーカーが定めるため、仕様表で何m・何分なのかを必ず確認してください。

IPX7・IPX8は水没の試験で、強い噴流の試験とは別物です。シャワーや波しぶきを強く浴びる使い方なら、IPX6とIPX7のように両方の表記があるかも見ておくと確実です。

蓋の構造と、Bluetooth・ワイヤレス転送の有無

蓋のロックが二重になっているか、蓋の数が少ないかは、浸水のしにくさに直結します。

また、撮った写真や動画をBluetoothやWi-Fiのワイヤレス接続でスマートフォンへ送れる機種なら、データを取り出すたびにカード室を開ける必要がありません。

映像の再生確認もスマートフォン側でできるため、水辺で蓋に触る回数そのものを減らせます。

対応の有無と方式は製品によって異なるので、仕様表で確かめてください。

充電端子が蓋の内側にあるかどうかも、開閉回数を左右します。

耐衝撃・耐低温の表記

落下への強さや寒さへの耐性はIPの防水等級とは別の項目で、メーカー独自の試験条件で表記されます。

何mの高さからの落下か、何度まで動作するかが仕様表に書かれているので、使う場面と照らし合わせてください。

落下は本体を歪ませ、パッキンの密着を崩す原因にもなるため、防水の観点からも確認したい項目です。

防水防塵カメラのタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
防水防塵コンパクトカメラ(タフネス型)本体を密閉し、電池・カード室を蓋のパッキンで封をする海水浴、雪山、家族での外出蓋の開閉が浸水の入口になる。レンズ交換はできない
アクションカメラ本体の密閉、または専用の防水ハウジングに収める(製品による)自転車、サーフィンなど体や道具に固定する撮影画面が小さく、水中で構図を確かめにくい
一般のカメラ+防水ハウジング硬い外殻で丸ごと包み、Oリングで封をする深く潜るダイビング撮影かさばる。Oリングの手入れが毎回必要
防水ポーチ・ケース柔らかい袋で包み、口を折り返して閉じる水しぶきや小雨、水辺での一時的な使用袋越しで操作しにくく、画質も落ちやすい
屋外設置型カメラ(防犯・見守り)筐体とケーブルの引き込み口を密閉する軒下や庭など、雨風にさらされる常設水没を前提にしていない

同じ「防水防塵」でも、本体で水を止めるタイプと外側の殻や袋で止めるタイプでは手入れの対象が変わります。本体密閉型は電池蓋のパッキン、ハウジング型は殻のOリングを毎回点検することになり、袋型は口の閉じ方で性能が決まります。

用途から絞る防水防塵カメラ

海・プールで水中を撮る

IPX8で、仕様表の水深が潜る深さを上回るものを選んでください。海水は試験外なので、使ったあとは蓋を閉じたまま真水で塩を落とす手入れまでがセットです。

雪山・登山で持ち歩く

乾いた土ぼこりや粉雪が入りやすいため、IP6Xを優先します。耐低温の表記と、手袋のままボタンを押せるかも確認してください。

子どもに持たせる

耐衝撃の表記と、蓋のロックが二重かどうかを優先します。ワイヤレス転送に対応していれば、大人が蓋を開ける回数も減らせます。

自転車・バイクに固定する

雨と路面の跳ね返り、砂ぼこりを同時に受けるので、噴流と防塵の両方の等級があるアクションカメラが合います。固定具の対応も合わせて確かめてください。

防水防塵カメラのIP表記と、腕時計・イヤホンの防水表記の違い

IPの数字はカメラ専用の基準ではなく、スマートフォンやワイヤレスイヤホンにも同じ規格で使われています。同じIPX7なら同じ試験に合格したという意味なので、機器をまたいで比べられます。

一方、腕時計は「10気圧防水」のように気圧で表記されることが多く、IPの数字とは換算できません。気圧表記の読み方は10気圧防水の腕時計がどこまで耐えるかの解説で解説しています。

イヤホンは耳に着けて汗や雨を受ける使い方が中心で、同じIPX8でもメーカーが定める水深や時間がカメラとは異なることがあります。

数字だけでは分からない部分は防水イヤホンのIPX表示の盲点で、水没に耐える等級については完全防水をうたうIPX8イヤホンの等級表示の読み方で解説しています。

防塵まで含めた読み方は、防水防塵耐衝撃スマートウォッチの等級の違いも参考になります。

防水防塵カメラで買ってから後悔しやすい点

パッキンは消耗品です。

ゴムは時間とともに硬くなり、傷やひびが入ると密着しなくなります。

新品時の防水等級がずっと続くわけではないため、メーカーの点検やパッキン交換の案内があるかを買う前に確かめておくと安心です。

ゴムが劣化していく目安は防水防塵腕時計のパッキン劣化の目安で解説しています。

海で使ったあとに乾かすだけで済ませると、蓋の周りに塩が結晶になって残り、次に閉めたときパッキンに傷を付けます。

真水ですすぎ、水気を拭き取ってから蓋を開けてください。

蓋を開ける場所も、風で砂が舞う浜辺ではなく、室内や車内を選びます。

冷たい水に入れた直後にレンズの内側が曇ることもあります。

これは本体内の空気に含まれる湿気が冷えて結露したもので、湿気の多い場所で蓋を開けたまま放置すると起きやすくなります。

電池交換は乾いた場所で済ませてから水辺へ向かうのが確実です。

よくある質問

IP68とIPX8はどちらが強いのですか?

水への耐性を示す2桁目はどちらも8で同じです。

違うのは粉塵で、IP68は耐塵形の試験にも合格していますが、IPX8は防塵の試験をしていません。

砂やほこりの多い場所で使うならIP68を選んでください。

防水防塵カメラで温泉やお風呂を撮れますか?

取扱説明書で使えると明記されていない限り、避けてください。

IPの試験は常温の真水で行われるため、お湯の熱や石けん、温泉の成分は対象外です。

熱でパッキンが変形することもあります。

防水性能はどれくらい持ちますか?

製品と使い方によって異なります。

防水性能を支えるパッキンは使うほど劣化するため、年数よりも点検と交換で保つものと考えてください。

機器全般の考え方は防水防塵耐衝撃スマホの寿命と等級の関係で解説しています。

防水ポーチに入れれば普通のカメラでも水中で撮れますか?

ポーチ側に水没に耐える等級が表記されていれば可能ですが、口の閉じ方が甘いと浸水します。袋越しでボタンを押しにくく、画質も落ちやすいので、水中撮影が中心なら本体密閉型かハウジングを選んだほうが確実です。

まとめ

防水防塵カメラは、IPの1桁目で粉塵への耐性を、2桁目で水への耐性を読み、そのうえで蓋の構造とワイヤレス転送の有無で開閉回数を減らせるかを見て選びます。IPX8なら水深と時間を仕様表で確認し、XやIPX4〜6が水没を対象にしていないことも押さえておいてください。

水中を撮るならIPX8で潜る深さに合うもの、登山や雪山ならIP6X、子どもに持たせるなら耐衝撃と二重ロック、自転車やバイクなら噴流と防塵の両方を備えたアクションカメラが候補になります。

ぜひ本記事のIP等級の読み方とパッキンの扱い方を参考に、使う場面で浸水しない防水防塵カメラを選んでください。

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