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10気圧防水の腕時計はどこまで耐える?気圧表示の読み方とは

「10気圧防水」と表示された腕時計は、水泳や水面のレジャーまでを想定した時計です。

10気圧は約100mの水深に相当する静水圧ですが、100mまで潜れるという意味ではありません。

この値は静止した状態で圧力をかけて確かめた耐圧の数字なので、腕を動かして泳げば、水流によって瞬間的にそれを超える圧力がかかります。

表示の数字をそのまま水深として受け取ると、潜る場面や熱いシャワーで判断を誤ります。本記事では、10気圧防水の腕時計をプールや温泉に持ち込めるかどうかと、IPX8のような表示と比べられない理由を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

10気圧防水の腕時計はJISでどう定められているか

腕時計の防水性能は、JIS B 7021:2013(一般用防水携帯時計-種類及び防水性能)で種類が分けられています。

10気圧防水はこのうち「日常生活用強化防水」に入ります。

示しているのは、10気圧、約100mの水深に相当する静水圧に耐える性能で、想定されている用途は水泳や水面のレジャーです。

ここでいう気圧は、時計を静止させた状態で行う耐圧試験の値です。

泳ぐ、飛び込む、波を受けるといった動きが加わると、時計には表示値を超える圧力が瞬間的にかかります。

「水深100mまで使える時計」と読むと、この差を見落とします。

同じ規格では、3気圧防水が「日常生活用防水」とされています。一方で、4気圧以上の耐圧値を整数で表示するものは「日常生活用強化防水」に入り、10気圧防水はその中で水泳まで想定する位置づけです。

10気圧防水の腕時計で耐えられる場面・耐えられない場面

耐えられる場面

雨や洗顔の水は、3気圧防水の段階から想定に入っています。

食器洗いのような水仕事や、スポーツでかく汗・水しぶきは5気圧防水の想定です。

10気圧防水はこれらに加えて、プールでの水泳や水面のレジャーまでを想定した性能です。

耐えられない場面

温泉・サウナ・熱いシャワーは、等級の数字とは別の理由で避けたい場面です。温度差でパッキンが劣化するため、メーカーが非推奨とすることが多く、10気圧防水でも例外ではありません。

水中でリューズやボタンを操作するのも浸水の原因になるので、泳いでいる最中に時刻を合わせたりボタンを押したりする使い方はやめてください。

また潜水を伴う用途については、10気圧防水の想定は水面のレジャーまでで、20気圧防水が素潜りなどより高い水圧を想定した等級とされています。

潜る予定があるなら、取扱説明書で使える用途を確かめてから身に着けてください。

3気圧・5気圧・20気圧と比べた10気圧防水の位置

等級試験条件・表示の意味想定される場面
日常生活用防水(3気圧防水)日常生活でかかる程度の水を想定洗顔・雨。水泳・水仕事は想定外
日常生活用強化防水(5気圧防水)4気圧以上の耐圧値を整数で表示水仕事、スポーツでの汗や水しぶき
日常生活用強化防水(10気圧防水)10気圧=約100mの水深に相当する静水圧に耐える水泳、水面のレジャー
20気圧防水20気圧=約200m相当素潜り等より高い水圧

表の値は、どれも静止状態での耐圧試験の数字です。

5気圧防水と10気圧防水の差は、水泳を想定に含むかどうかにあり、プールに通う予定があるなら10気圧防水が目安になります。

5気圧防水で済む場面は腕時計5気圧防水の水濡れへの耐え方で解説しています。

腕時計の気圧防水とIP等級は別の規格

腕時計の「10気圧防水」と、スマートフォンやイヤホンの「IPX8」は、測っているものも試験の方法も違います。両者の換算表は存在しないため、「10気圧はIPXいくつ相当」という読み替えはできません。

IPコードの数字が表す防水と防塵

IPコードは JIS C 60529 で定められた表記で、IP68なら1桁目の6が防塵、2桁目の8が防水を表します。

第1特性数字は人体や粉塵などの固形物に対する保護で0〜6、第2特性数字は水の侵入に対する保護で0〜9です。

JIS C 60529 は2026年1月に制定されて JIS C 0920:2003 を置き換え、このとき防水の等級に9が加わりました。

防水の最高等級は8ではなく9です。

IPX7のXは、その項目を試験していない、または表示していないという意味で、防塵の性能がゼロという意味ではありません。

またIPX7・IPX8は潜水の試験なので、噴流水に耐えることまでは示さず、両方が必要な製品は「IPX5/IPX8」のように併記されます。

Bluetoothで音楽を再生するワイヤレスイヤホンの防水表示も同じ考え方で読み、防水イヤホンのIPX表示の盲点で解説しています。

「生活防水」「完全防水」は規格の言葉ではない

「生活防水」は規格用語ではなく、明確な定義もありません。

メーカーが独自に使う表現なので、どこまで耐えるかは製品ごとの説明を読んで確かめてください。

「完全防水」も規格用語ではないため、腕時計を選ぶときはJIS B 7021の気圧表示を手がかりにするのが確実です。

10気圧防水の性能が落ちるとき

10気圧という値は、新品の時計が試験条件のもとで示した性能です。

パッキンは使ううちに劣化し、落下で変形すれば、表示どおりの耐圧は保てなくなります。

電池交換で裏蓋を開けたあとにも、防水性能が下がることがあります。

水泳に使う時計なら、定期的な防水検査を受けることが前提です。

電池交換のときに防水検査も合わせて頼めるか、取扱店に問い合わせてください。

パッキンが傷むまでの目安は防水防塵腕時計の寿命とパッキン劣化の目安で解説しています。

よくある質問

10気圧防水の腕時計を着けたままシャワーを浴びてもいいですか?

熱いシャワーは避けてください。

温度差でパッキンが劣化するため、メーカーが非推奨とすることが多く、10気圧防水でも同じです。

外してから浴びるほうが確実です。

10気圧防水なら水深100mまで潜れますか?

潜れません。

10気圧は静止状態での耐圧試験の値で、水中で動けば表示値を超える圧力が瞬間的にかかります。

想定されている用途は水泳や水面のレジャーまでです。

10気圧防水とIPX8はどちらが水に強いですか?

比べられません。

気圧防水はJIS B 7021、IPコードはJIS C 60529と規格が別で、換算表も存在しないためです。

製品ごとに、それぞれの規格が想定する場面で判断してください。

まとめ

10気圧防水の腕時計は、JIS B 7021:2013の日常生活用強化防水にあたり、水泳や水面のレジャーまでを想定しています。

10気圧は約100mの水深に相当する静水圧ですが、静止状態での値なので、潜れる深さとは別物です。

温泉・サウナ・熱いシャワーと水中でのリューズ操作は、等級にかかわらず避けたい使い方です。

IPX8のようなIPコードとは換算できず、防水性能も電池交換や落下、パッキンの劣化で下がっていきます。ぜひ本記事の場面別の整理を参考に、手元の時計をプールや海に持ち出してよいか確かめてください。

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