SHARE:

安い防水腕時計はどれを選ぶ?耐水性能で見る違いと注意点

「3気圧防水」と書かれた腕時計を着けてプールで泳いだら、ガラスの内側がうっすら曇っていました。

浸水は、たいていこうした数字の読み違いから起きます。

エントリー向けの防水腕時計選びは、ケースに刻まれた気圧の数字と、その数字がどんな水の使い方を想定しているかでほぼ決まります。

同じ「防水」の2文字でも、雨や手洗いの水しぶきまでを想定した時計と、水泳を想定した時計では中身が違います。デザインやブランドで迷う前に、手首を濡らす場面を1つ決めておくと、候補は一気に絞れます。

本記事では、日常生活用防水と10気圧防水のあいだにある線引きと、水の中でリューズを触ってはいけない理由を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水腕時計なのに浸水するのはリューズとパッキンのせい

腕時計の防水は、ケースのつなぎ目をゴム製のパッキン(防水用の輪状の部品)でふさぐことで成り立っています。裏ぶた、ガラスの縁、そして時刻合わせに使うリューズの根元が、水の入り口になりやすい3か所です。

このうち最も弱いのがリューズです。

リューズは回したり引き出したりするために軸が外へ通っているので、ほかの部分のように完全には固められません。

水の中でリューズを引き出せば、その瞬間に軸のすき間から水が入ります。

濡れた手で時刻を合わせただけでも、同じことが起こりえます。

気圧表記の読み違いも浸水につながります。

「10気圧防水」は、静止した状態で10気圧相当の水圧をかけて試験したという意味で、水深100mまで潜れるという保証ではありません。

腕を振る、飛び込む、シャワーの水流を当てるといった動きが加わると、時計にかかる圧力は静止時より大きくなります。

さらにパッキンはゴムなので、年数とともに硬くなり、すき間ができていきます。

買った直後は問題がなくても、数年後に同じ使い方をして曇りが出るのはこのためです。

防水性能は新品時の値で、ずっと続くものではないと考えてください。

防水腕時計の選び方は気圧表記から決める

エントリー向けのモデルでも、防水の仕様はカタログや裏ぶたに必ず書かれています。見る場所を4つに絞ると、比較で迷う時間が減ります。

気圧表記の段階と使用例

「日常生活用防水」は、汗や雨、洗顔時の水しぶき程度を想定した表記で、水泳には使えないと説明するメーカーがほとんどです。

「5気圧」「10気圧」「20気圧」と数字が上がるにつれて、水仕事や水泳まで使える範囲が広がりますが、どの数字から水泳を認めるかはメーカーによって線引きが異なります。

泳ぐ予定があるなら最低でも5気圧以上を選び、取扱説明書の使用例に「水泳」が含まれているかを確かめてください。

スキューバダイビングに使うなら、気圧表記ではなく潜水用防水(ダイバーズ)と明記された時計が必要です。

リューズの構造

リューズをねじ込んで固定する「ねじ込み式」は、軸の根元を押さえつけるため水が入りにくい構造です。

押し込むだけのリューズは操作が楽な反面、うっかり引き出しやすくなります。

水に触れる機会が多いなら、ねじ込み式かどうかを仕様で確認しておくと安心です。

ケースとバンドの素材

樹脂ケースは軽く、ぶつけても割れにくいため、水辺や子どもの使用と相性がよい素材です。

ステンレスケースは見た目が落ち着いていて通勤向きですが、海水のあとは真水で流す手入れが必要になります。

革バンドは時計本体が防水でもバンド自体が水に弱く、濡れるとにおいや型崩れの原因になります。

駆動方式と電池交換

電池式の時計は、電池交換のときに裏ぶたを開けます。

開け閉めのあとに防水検査をしないと、元の防水性能が戻っているかは分かりません。

ソーラー駆動なら裏ぶたを開ける機会が減るので、パッキンを触る回数そのものを少なくできます。

防水腕時計のタイプ別比較

型番ではなくタイプで比べると、自分の使い方にどれが合うかが見えやすくなります。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
日常生活用防水のアナログ時計パッキンによる密閉。水しぶき程度を想定通勤、雨の日、手洗い水泳・入浴は対象外。リューズ操作で浸水しやすい
樹脂ケースのデジタル時計パッキンによる密閉。5気圧以上の表記を持つものがある運動、プール、子どもの普段使い表記ごとに使える範囲が違うため取扱説明書の確認が必要
ステンレスケースのスポーツ時計パッキンに加え、ねじ込み式リューズを採用するものがある通勤と休日の水辺を兼用海水のあとは真水での手入れが要る
スマートウォッチIP等級やATM表記で示される密閉構造運動の記録、通知の確認充電が必要。充電端子まわりの水分を拭き取る手間がある

アナログ時計と樹脂ケースのデジタル時計は、見た目が似ていても想定している水の量が大きく違います。表の「向いている場面」と自分の使い方が重なる行を探してから、個別のモデルを見てください。

スマートウォッチの防水性能と防塵の読み方

スマートウォッチでは、気圧表記のほかに「IP68」のようなIP等級が使われます。

IPのあとの1桁目が防塵、2桁目が防水の段階で、IP68なら防塵が最上位の6、防水が最上位の8という意味です。

ただし防水の8は「メーカーが定めた条件で水没しても浸水しない」という段階で、水深や時間はメーカーごとに異なります。

数字だけでは泳げるかどうかが決まらないので、仕様にある使用条件まで読んでください。

「5ATM」のような表記は、腕時計の5気圧防水と同じ考え方です。IP等級とATM表記の両方を載せている製品もあり、その場合は水泳に使えるかをATM側と使用例で判断します。

スマートウォッチはBluetoothでスマートフォンとつながり、製品によっては音楽の再生機能を持ち、ワイヤレスイヤホンへ音を送れます。

時計が防水でも、組み合わせるイヤホンの防水等級が足りなければ、運動中の汗や雨でイヤホン側が先に傷みます。

イヤホンの等級の考え方はワイヤレスイヤホンの防水等級と使用シーンの違いで解説しています。

用途別に見るエントリー向け防水腕時計

通勤と普段使い

雨や手洗いが中心なら、日常生活用防水でも足ります。通勤では袖口に収まる厚みのほうが毎日の着け心地を左右するので、防水表記を上げすぎず、薄めのケースを優先してください。

プールや海で泳ぐ

水泳を使用例に含む気圧表記と、ねじ込み式リューズを優先します。海で使うなら、塩分でバンドの金具が傷まないよう、樹脂バンドを選ぶと手入れが簡単です。

子どもに持たせる

水たまりや水遊びで想定外に濡れる場面が多いため、樹脂ケースで5気圧以上の表記があるデジタル時計が扱いやすいです。リューズを引き出す操作のないモデルなら、子どもが水の中で触って浸水させる心配も減ります。

雨の中のアウトドア

泥や砂がつく場面では、防水だけでなく防塵の段階も見てください。スマートウォッチで地図や記録を使うなら、IP等級の1桁目が高いものを選ぶとボタンのすき間に入る砂への備えになります。

防水腕時計を買ってから後悔しやすい点

最も多いのが入浴やサウナでの使用です。

気圧表記が高い時計でも、熱いお湯や蒸気はパッキンを早く劣化させ、温度差でケース内に結露を起こします。

取扱説明書で入浴を禁止しているモデルは少なくないので、お風呂の前には外す習慣をつけてください。

電池交換を街の簡易的な店で済ませたあと、以前と同じ使い方で曇りが出ることもあります。裏ぶたを開けた時計は、防水検査に対応している店やメーカー修理窓口に任せると、元の性能を確認できます。

革バンドの時計を水仕事で使い続け、バンドだけが先に傷むケースもよく見られます。

水に触れる場面が多いなら、最初から樹脂やステンレスのバンドを選んでおけば交換の手間がかかりません。

海水や温泉に入れたあとは、真水で流して乾いた布で拭いておくと、金具やパッキンの傷みを遅らせられます。

スマートフォンも一緒に水辺へ持ち出すなら、時計とは別に端末側の防水対策も必要です。耐水性能で見るスマホ防水ケースの選び方で解説しています。

よくある質問

日常生活用防水の腕時計でシャワーを浴びてもいいですか

おすすめしません。

シャワーの水流は水しぶきより強い圧力がかかり、お湯の熱でパッキンも傷みます。

日常生活用防水は汗や雨、洗顔時の水しぶきまでを想定した表記です。

10気圧防水なら水深100mまで潜れますか

潜れません。

10気圧は静止状態での試験圧力を示す数字で、潜水を保証するものではありません。

ダイビングには潜水用防水と明記された時計を使ってください。

エントリー向けのモデルでも防水性能は信用できますか

表記どおりの使い方であれば、上位モデルと同じ考え方で判断できます。性能を左右するのは表記の段階とリューズの扱いで、使用例に書かれた範囲を超えなければ問題はありません。

防水イヤホンと一緒に泳いでも大丈夫ですか

時計とイヤホンの防水はそれぞれ別に確認してください。イヤホンは水泳を想定した等級でないと水中では壊れることがあり、その理由は完全防水イヤホンが水没で壊れる理由で解説しています。

まとめ

エントリー向けの防水腕時計は、気圧表記の段階、リューズの構造、ケースとバンドの素材、電池交換のしかたの4点で選べます。数字の大きさだけを追うより、自分が手首を濡らす場面が取扱説明書の使用例に入っているかを確かめるほうが、浸水の失敗を確実に減らせます。

通勤なら日常生活用防水で薄めのケースを、泳ぐなら水泳を使用例に含む気圧表記とねじ込み式リューズを選んでください。

子どもには樹脂ケースのデジタル時計、雨や砂のあるアウトドアには防塵の段階も高いモデルが合います。

ぜひ本記事の気圧表記の読み方を参考に、使う場面に合った一本を選んでください。

あなたへのおすすめ