SHARE:

レディース防水腕時計の選び方|家事で使える等級

洗い物のたびに腕時計を外しているなら、必要なのは3気圧ではなく5気圧以上です。

JIS B 7021:2013の考え方では、3気圧防水(日常生活用防水)が想定しているのは洗顔と雨まで。

水仕事は入っていません。

「日常生活用防水」という名前から受ける印象より、カバー範囲は狭いです。しかも気圧の数字は、静止状態で水圧をかける試験の値。

水流や手の動きが加わると、瞬間的な圧力は表示値を簡単に超えます。

確認する順番は決まっています。

何気圧か、その数字が何の試験の値か、そして水の中でリューズやボタンを触らないで済むか。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

「3気圧防水」は防水腕時計のどこまでを想定しているか

腕時計の防水表示は、JIS B 7021:2013(一般用防水携帯時計-種類及び防水性能)に基づいて表記されます。

3気圧防水は「日常生活用防水」と呼ばれ、日常生活でかかる程度の水——洗顔や雨——を想定した等級です。

水泳と水仕事は想定の外に置かれています。

4気圧以上の耐圧値を整数で表示したものは「日常生活用強化防水」になります。5気圧防水がここに含まれ、水仕事やスポーツでの汗・水しぶきが想定範囲に入ります。

10気圧防水は約100mの水深に相当する静水圧に耐える等級で、水泳や水面のレジャー向け。20気圧防水は約200m相当で、素潜りのようにより高い水圧がかかる用途を想定しています。

ここで押さえておきたいのは、10気圧=100m潜れるという意味ではないという点です。

試験は静止状態での耐圧試験。

水中で腕を振る、飛び込む、シャワーを当てるといった動きは試験条件に含まれていません。

数字は「潜れる深さ」ではなく「静かにかけた水圧に耐えた値」です。

家事で防水腕時計はどこまで濡らせるか

想定に入っている場面

3気圧防水でも、洗顔で顔にかかった水が腕に飛ぶ、外出中に雨に降られる、といった程度は想定の範囲内です。汗も同様に考えられます。

5気圧防水まで上がると、シンクでの洗い物や掃除など、水しぶきが継続してかかる家事が想定範囲に入ります。水泳を伴うならさらに上、10気圧防水以上が目安になります。

想定に入っていない場面

蛇口から直接あてる水は避けてください。

水道のシャワーは水圧がかかっており、静水圧の試験条件とは別物です。

試験は常温の真水で行うため、湯・石けん水・食器用洗剤の入った水も条件の外。

温泉やサウナ、熱いシャワーは温度差でパッキンが劣化するため、メーカーが非推奨としていることが多い使い方です。

洗濯機に入れてしまうのはもちろん対象外です。

そしてもう一つ、見落とされやすいのがリューズとボタン。

水にふれている状態でこれらを操作すると、そこから浸水します。

等級とは無関係に起きる浸水です。

腕時計の気圧表示ごとの違いを一覧で見る

表示試験・表示の意味想定される場面
日常生活用防水(3気圧防水)日常生活でかかる程度の水を想定した静水圧試験洗顔、雨、汗
日常生活用強化防水(5気圧防水)4気圧以上の耐圧値を整数で表示したもの水仕事、スポーツでの汗や水しぶき
日常生活用強化防水(10気圧防水)約100mの水深に相当する静水圧に耐える水泳、水面のレジャー
20気圧防水約200m相当の水圧を想定素潜りなど、より高い水圧がかかる用途

家事を軸に選ぶなら、5気圧防水が現実的な下限です。

プールで使いたい日があるなら10気圧防水まで見ておく。

この境目だけ覚えておけば、店頭でも迷いません。

気圧表記全般の読み方は防水時計の気圧表記の読み方でも整理しています。

「生活防水」表記のレディース腕時計をどう読むか

「生活防水」は規格用語ではありません。

明確な定義がなく、メーカーが独自に使っている表現です。

同じ「生活防水」と書かれた2本が、3気圧相当と5気圧相当で分かれていることもあり得ます。

判断材料にはなりません。

「完全防水」も規格用語ではありません。もしパッケージにそう書かれていても、それはメーカーの表現であって、どんな水にも耐えるという保証ではないと考えてください。

裏ぶたや説明書に「3ATM」「5BAR」「WATER RESISTANT 10BAR」のような表記があれば、そちらが本来の情報です。ATMとBARはいずれも気圧を指し、5ATM=5気圧防水として読めます。

気圧防水とIP等級は別規格として読む

スマートウォッチや一部のデジタル時計では、IP68のようなIPコードで防水性能が示されます。

これはJIS C 0920:2003(IEC 60529と一致)の等級で、気圧防水とは別の規格です。

両者に換算表はありません。

「IP68は何気圧?

」という問いには答えがない、というのが正確なところです。

IP68の1桁目は防じん、2桁目が防水を表します。

IP68は耐じん形かつ継続的潜水の条件を満たすもの。

ただし等級は上位が下位を包含しません。

IPX7やIPX8は潜水の試験であって、噴流水(IPX5・IPX6)に耐えることは意味しません。両方が必要な製品では「IPX5/IPX8」のように併記されます。

IPXの「X」は、その項目を試験していない(または表示していない)という意味です。

性能がゼロという意味ではありません。

IP試験も常温の真水で行うため、海水・湯・石けん水は条件の外という点は気圧防水と同じ。

泳げる等級の見極めは防水スマートウォッチの等級の考え方が参考になります。

防水腕時計の性能が落ちるとき

等級は新品かつ試験条件下での性能です。

裏ぶたやリューズのパッキンは経年で硬くなり、落下で本体がわずかに変形するだけでも密閉が崩れます。

電池交換で裏ぶたを開ければ、そこも一度リセットされます。

だから電池交換のときは、防水検査(気密検査)まで含めて依頼できる窓口を選んでおくのが安全です。

買ってから何年も水仕事に使い続けているなら、表示が5気圧防水でも、いまその性能が出ているとは限りません。

入浴中の使用で水没する時計の共通点も、多くはパッキンと温度の話に行き着きます。

よくある質問

手を洗うくらいなら3気圧防水でも大丈夫ですか

3気圧防水が想定しているのは洗顔や雨の程度までです。

手洗いでかかる水しぶきは近い範囲に入りますが、蛇口の水を直接あてるのは避けてください。

水圧がかかる流水は試験条件の外です。

日常的に水仕事があるなら5気圧防水を選ぶほうが無理がありません。

温泉やサウナに10気圧防水の腕時計を持ち込めますか

気圧値が高くても、温泉・サウナ・熱いシャワーはメーカーが非推奨としていることが多い使い方です。

試験は常温の真水で行うため、高温や温度差、湯の成分は評価されていません。

パッキンの劣化を早める要因にもなります。

IP68のレディース腕時計なら泳げますか

IP68は耐じん形かつ継続的潜水の条件を示すもので、水泳での使用可否を直接示す等級ではありません。

泳ぐ用途に使えるかはメーカーの案内に従ってください。

気圧防水との換算もできません。

同じIP表記の読み方は汗と雨で必要な等級の差でも共通です。

まとめ

家事で使うことが前提なら、3気圧防水では想定外の場面が多く出ます。

水仕事が入る時点で5気圧防水以上、泳ぐ日があるなら10気圧防水以上。

この線引きが、レディース向けの防水腕時計を選ぶときの実用的な基準になります。

そして数字を確認したあとに残る注意点は2つだけです。

水にふれた状態でリューズやボタンを操作しないこと。

電池交換や年数の経過で防水性能は下がるので、そのつもりで扱うこと。

表示の意味を正しく読めていれば、選び方で大きく外すことはありません。

あなたへのおすすめ