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ゴアテックス防水はどこまで耐える?透湿性との関係を解説

タグに「GORE-TEX」と入ったレインウェアを2着並べても、耐水度や透湿度の欄の数字が同じとは限りません。

ゴアテックスは「防水」と「透湿」を同時に満たす素材です。

ただし、ゴア社が公表している耐水圧の基準値は今回の調査では確認できませんでした。

どこまで耐えるかは、製品ごとの表示を見て判断してください。

表示の例として、ある作業用レインウェアには「耐水度35,000mmH2O以上/透湿度14,400g/m²・24hr以上」と書かれています。

この数字はその製品の表示値で、ゴアテックス全体の規格値ではありません。

本記事では、この2つの数字の読み方と、生地以外から水が入る場所を解説します。

なんでも防水したい編集部

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ゴアテックス防水の仕組みとePTFEメンブレン

ゴアテックスで防水を担っているのは、表地ではありません。

生地の内側に貼り合わせた薄い膜、メンブレンです。

素材はePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)で、原料はフッ素を含む鉱物の蛍石(ほたるいし)由来とされています。

このメンブレンには細かい孔が無数に開いた多孔質の構造があり、孔は水滴を通さない大きさです。

一方で水蒸気は通り抜けるので、雨は外で止まり、体から出る汗の湿気は外へ逃げます。

「防水なのに蒸れにくい」と言われるのは、この性質によるものです。

一般的なGORE-TEXファブリクスは、表地(織物)・メンブレン・裏地(編物)の3層を重ねた構造です。

GORE-TEX PROは裏地も織物になっています。

裏の取れた違いはこの層構造までで、PROや他の種類との防水性能の差を数値で比べた公表データは確認できませんでした。

ゴアテックスの防水性能は耐水圧と透湿度の表示で読む

製品に書かれる数字は、たいてい耐水圧(耐水度)と透湿度の2つです。

耐水圧の単位mmH2Oは水柱の高さを表し、数値が大きいほど強い水圧がかかっても水が染み出しにくい生地だと読めます。

透湿度のg/m²・24hrは、1m²あたり24時間でどれだけの水蒸気を通すかを示す値で、こちらも大きいほど湿気が抜けやすくなります。

先ほどの作業用レインウェアで言えば、「耐水度35,000mmH2O以上」が雨への強さ、「透湿度14,400g/m²・24hr以上」が蒸れにくさの目安です。

同じゴアテックスを使っていても、製品が違えば表示の数字も変わります。

ある製品の数値を見て「ゴアテックスなら35,000mmH2O」と覚えるのは誤りです。

比べるときは、気になる製品どうしの表示を並べてください。

数字が書かれていない製品は、メーカーに問い合わせるか、表示のある製品を選ぶと判断がつきます。

また、表示は出荷時の製品についての値です。

使い込むうちに摩耗や経年劣化で生地の状態は変わるので、何年も前の1着が今も同じ性能を保っているとは限りません。

ゴアテックス防水が耐える場面と耐えない場面

耐えられる場面

雨の中の通勤や、登山・キャンプで降られたときのように、生地の面で雨を受ける場面がゴアテックスの得意分野です。汗の水蒸気は外へ抜けるので、歩き続けても内側が湿気でこもりにくく、透湿性のないビニール合羽との差がいちばん出るのもこうした動き続ける場面です。

耐えられない場面

防水しているのはメンブレンのある生地の部分だけで、首まわり・袖口・裾・ファスナーといった開口部から入る水は、生地の耐水圧とは関係がありません。横殴りの雨で襟元から伝ってきた水は、どれほど数値の高い生地でも止められません。

プールや海で体ごと水に浸かる使い方も対象外と考えてください。レインウェアの表示は、雨を受けたときの生地の性能を示すもので、水没させても中が濡れないことを示す値ではありません。

ゴアテックスの耐水圧とIPX・IP等級は別の物差し

防水と聞いてIPX7やIP67を思い浮かべる人もいますが、IP等級は電気機器の防塵・防水性能を表す規格です。

衣類の生地に使う耐水圧とは、測り方も単位も違います。

ゴアテックスのレインウェアを「IPX何相当」と言い換えることはできません。

表示書き方何を表すか主な対象
耐水圧(耐水度)mmH2O生地がどれだけの水圧に耐えるかレインウェアなどの生地
透湿度g/m²・24hr1m²あたり24時間に通す水蒸気の量透湿防水の生地
IP等級IP+数字2桁1桁目が防塵、2桁目が防水の性能電気機器
IPX等級IPX+数字防塵は試験せず、防水のみの性能電気機器

IPXのXは「その項目を試験していない」という意味で、防塵性能がないと示しているわけではありません。

IPX4はあらゆる方向からの水しぶきに耐える等級で、水没は対象外です。

水没に関わる等級の試験条件はIPX7とIPX8の水圧と試験条件の違いで、防塵の数字が加わった表記はIP67の防じんと水深の関係で解説しています。

腕時計の気圧防水も、これらとは別の表し方です。

ゴアテックスの防水と撥水を混同しない

撥水は、生地の表面で水をはじく加工です。

浸水そのものを防ぐ仕組みではなく、強い雨や長時間の雨では水が生地を通り抜けます。

ゴアテックスは内側のメンブレンが水を止めるので、撥水どまりの生地とは役割が違います。

表地の撥水加工が落ちて表面が水を含むようになっても、それはメンブレンが壊れたこととイコールではありません。

反対に、撥水がよく効いて見える生地でも、防水の膜がなければ雨はいずれ染みてきます。

撥水の生地がどこまで雨に使えるかは撥水性が高い生地を雨の日の通勤に使う基準で解説しています。

売り場や商品ページで「完全防水」という言葉を見かけたら、それはメーカー側の表記です。生地の数値がどれだけ高くても、開口部や劣化の影響まで含めて濡れないと保証する言葉ではないと読んでおくと、選ぶときに迷いません。

よくある質問

ゴアテックスの公式の耐水圧は何mmですか?

ゴア社が公表している基準値は、今回の調査では確認できませんでした。製品ごとに表示が異なるので、購入を考えている製品の耐水度・透湿度の表示を確認してください。

ゴアテックスのレインウェアにIPX等級は付いていますか?

付いていないのが通常です。IP等級は電気機器向けの規格で、衣類の生地は耐水圧(mmH2O)と透湿度(g/m²・24hr)で表します。

GORE-TEX PROは普通のゴアテックスより防水性が高いのですか?

数値で比べた公表データは確認できませんでした。確かな違いは層構造で、一般的なGORE-TEXファブリクスの裏地が編物なのに対し、GORE-TEX PROは裏地も織物です。

まとめ

ゴアテックスは、ePTFEのメンブレンで水滴を止めて水蒸気を逃がす透湿防水の素材です。

どこまで耐えるかは製品ごとの耐水度と透湿度の表示で決まり、ある製品の数値をゴアテックス全体の性能として扱うことはできません。

開口部から入る水や水没、経年劣化は生地の数値の外にあります。

IP等級とは物差しが違うことを押さえておけば、表示を取り違えることはありません。ぜひ本記事の表示の読み方を参考に、手元の候補の耐水度と透湿度を並べて比べてください。

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