SHARE:

釣り手袋の防水と撥水はどちらがいい?寒さと水濡れの差

堤防でアジのサビキを外すたびに、3本カットの手袋の指先から海水が入り、30分もすると手の甲まで冷えている。

釣り手袋の防水と撥水の差は、生地の性能より先に、水がどこから入るかで決まります。

撥水は表面で水をはじくだけなので、濡れた道糸を握り込んだり海水に手を浸けたりすれば水は染みてきます。

防水は内側に水を通さない層や素材を持っていますが、指先を出したカットや手首のすき間から入る水までは止められません。

手がつらくなるのは、気温そのものより、濡れた手から体温が奪われ続けるからです。

そのため冬の釣りや波しぶきを浴びる釣りでは防水を軸にし、仕掛けを何度も触る釣りや寒さの浅い季節は撥水を軸にすると、選び間違いが減ります。

本記事では、指先カットの本数と手首の重ね方から、防水と撥水のどちらを選ぶかを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水の釣り手袋でも手が濡れる理由

防水と書かれた釣り手袋で手が濡れるとき、たいていは生地を水が通り抜けたのではなく、開口部から入っています。釣り手袋には、ほかの防水手袋にはない開口部が最初から付いています。

代表が指先のカットです。

ラインを結ぶ、エサを付ける、針を外すといった作業のために、親指・人さし指・中指の3本、または5本すべての先端を切った形が釣り手袋では一般的です。

切り口の周りは手の素肌が露出しているうえ、手袋の生地の断面から内側へ水が伝うこともあるので、防水の層があっても指の付け根まで湿ってきます。

手首も見落とされやすい入口です。

キャストのたびに腕を上げると、竿を伝った水や雨が手首へ流れ、手袋と袖のすき間に入ります。

袖口との重なりが短い手袋ほど、この水は防げません。

内側からの濡れもあります。

透湿性(湿気を外へ逃がす性質)の低い防水手袋は、汗が抜けずに内側が湿り、外から濡れたのと同じように冷えます。

「防水なのに濡れた」ときは、どの入口から入ったのかを先に切り分けてください。

釣り手袋の防水と撥水はどう違う?

撥水は、手袋の生地の表面に水をはじく加工をしたものです。

小雨や水しぶき程度なら水滴が玉になって転がり落ちますが、水圧がかかると防げません。

濡れたラインを強く握る、海水をくむ、魚をつかむといった動作で、水は生地の奥まで押し込まれます。

撥水加工は摩擦と洗濯で少しずつ落ちていくため、使い込むほど水を吸いやすくなります。

そのかわり、撥水の手袋は生地を薄くしやすく、指先の感覚が残りやすいという利点があります。濡れても乾きが早いものが多く、1日のうちに何度も濡れては乾く釣りとは相性がよいです。

防水の手袋は、水を通さない仕組みを持っています。

手袋の内側に防水の膜をはさんだもの、ウエットスーツと同じネオプレーン(合成ゴムの一種)で作られたもの、表面をゴムや樹脂でコーティングしたものなどがあり、どれも水圧がかかっても生地からは水を通しにくい構造です。

ただし層が増える分だけ厚くなり、細かい作業はしにくくなります。

蒸れやすさも製品によって異なります。

どちらが上という関係ではありません。撥水は「濡れにくく乾きやすい」、防水は「濡れないが厚い」と覚えておくと、場面に当てはめやすくなります。

釣り手袋の防水モデルを見極める4つの観点

指先のカット本数

指先を覆うフルフィンガー、3本カット、5本カットの順に、浸水する入口が増えます。

防水の性能を生かしたいならフルフィンガーか、カット部分を折り返して覆えるタイプを選んでください。

手返しを優先する釣りで5本カットを選ぶなら、防水の層にこだわっても指先は濡れると割り切ったほうが現実に合います。

手首の長さと閉じ方

手首を面ファスナーのベルトで締められるか、袖口と重ねられるだけの長さがあるかを見ます。短い手袋は脱ぎ着が楽な反面、腕を上げたときの水を受け止められません。

防水が層か表面か

商品説明に「防水」とあっても、中身が撥水加工だけの場合があります。

防水の膜が入っているのか、素材そのものが水を通さないのか、表面加工なのかを説明文で確かめてください。

書かれていなければ、撥水と同じ扱いで考えておくほうが安全です。

濡れたあとの保温

指先カットの手袋は、どのみちどこかが濡れます。ネオプレーンのように濡れても冷えにくい素材か、内側に起毛があるかで、濡れてからの寒さが変わります。

釣り手袋のタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
撥水加工の布・ニット手袋表面で水をはじく撥水加工秋口の堤防、小雨、手返しの多い釣り握り込みや水没で浸水し、撥水加工は洗濯で落ちる
防水膜入りの手袋内側の防水膜が水を止める雨天の釣り、冬のルアー釣り厚みが出て指先の作業がしにくい
ネオプレーン手袋素材そのものが水を通しにくい磯や船など波しぶきを浴びる釣り蒸れやすく、乾くまで時間がかかる
ゴム・樹脂コーティング手袋表面の膜が水を通さない魚の処理や水くみなど水に触れる作業保温力は内側の素材次第で、通気しにくい

表の弱点の列を見ると、防水の度合いが上がるほど厚みと蒸れが増えていくのが分かります。自分の釣りで「何回指先を出すか」と「どれだけ水をかぶるか」を比べて、どちらの不便を受け入れるかで行を選んでください。

場面別に見る釣り用防水手袋と撥水手袋の選び分け

堤防や海釣り公園でのサビキ・ちょい投げ

仕掛けやエサに触る回数が多く、手袋を脱ぎ着する時間が釣果に直結します。

冬でなければ、撥水の3本カットか5本カットで十分です。

海水で濡れるのは避けられないので、乾きの早さを優先してください。

磯や船で波しぶきを浴びる釣り

手全体に水がかかる時間が長く、風も強い場面です。ネオプレーンか防水膜入りを選び、指先は折り返せる形にすると、作業のときだけ指を出せます。

冬のルアー・エギング

キャストを繰り返すので手首から水が入りやすく、寒さも厳しくなります。

防水の層があり、手首を締められる長めの手袋が向いています。

保温を重視した手袋は指先の冷えを防ぐ防寒防水手袋の素材条件で解説しています。

撥水パーカーと釣り手袋の袖口の重ね方

手袋と上着の重ね方を変えるだけで、手首からの浸水はかなり減らせます。水は高いほうから低いほうへ流れるので、腕の向きで重ね方を変えてください。

キャストやロッドを立てる時間が長い釣りでは、手から肘へ向かって水が流れます。

この場合は手袋の手首を袖の外にかぶせると、水は手袋の表面から袖の表面へ流れ、内側に入りません。

反対に、足元の釣りで手を下げている時間が長いなら、袖を手袋の外にかぶせると、袖を伝った水が手袋の上に落ちて外へ抜けます。

上に着るのが撥水パーカーなら、袖口は手袋と同じく強い雨や長時間の水しぶきで染みてきます。

パーカーの撥水加工の仕組みは撥水パーカの素材と加工の違いで、雨や風を本格的に防ぎたい場合の上着は透湿性で選ぶ防水ウインドブレーカーで解説しています。

袖口を絞れる上着なら、手袋の手首と重ねたときのすき間が小さくなります。

メンズ釣り手袋のサイズとブランド表記で後悔しやすい点

メンズ表記の釣り手袋は、同じMサイズでもメーカーごとに寸法が違います。

防水膜入りやネオプレーンは生地が厚いぶん、普段の手袋と同じサイズでは指先が余り、ラインをつまみにくくなります。

サイズ表で手のひら周りと指の長さを確かめてから選んでください。

手の小さい人は、女性向けの寸法をサイズと素材で見る防水手袋レディースで解説しています。

ブランドで選ぶときも、同じブランドの中に防水のラインと撥水のラインが混在していることがあります。ブランド名ではなく、商品ごとの説明で防水か撥水かを読み分けてください。

使い始めてからの差は手入れで出ます。

海水は乾くと塩が残り、生地が硬くなったり撥水加工が落ちたりする原因になるので、釣行後は真水ですすいで陰干しします。

防水膜入りやネオプレーンは内側が乾きにくく、連日の釣りでは2双を交互に使うと湿ったまま着けずに済みます。

山でも使い回したい場合は、保温と防水層で選ぶ登山防水グローブとの違いも確かめておくとよいでしょう。

よくある質問

釣り手袋は撥水でも冬に使えますか

使えますが、濡れると冷えます。

風が弱く、海水に手を浸ける機会が少ない釣りなら撥水でも過ごせます。

波しぶきや雨がある日は防水を選んでください。

3本カットの手袋に防水は意味がありますか

あります。

指先は濡れますが、手のひらと甲が濡れないだけで冷え方は大きく変わります。

指先まで守りたいなら、カット部分を折り返せる形を選んでください。

落ちた撥水加工は戻せますか

手袋の素材に対応した撥水スプレーをかければ、表面の撥水はある程度戻ります。ただし防水の層ができるわけではなく、撥水のままです。

防水手袋の中が湿るのはなぜですか

多くは汗です。透湿性の低い防水手袋は湿気が抜けにくいので、休憩のたびに外して乾かしてください。

まとめ

釣り手袋の防水と撥水は、指先を何本出すか、手首からの水をどう止めるか、濡れたあとにどれだけ冷えにくいかで選び分けます。撥水は濡れにくく乾きやすく、防水は濡れないかわりに厚くなります。

堤防で手返しを優先するなら撥水のカット手袋、磯や船で水をかぶるならネオプレーンか防水膜入り、冬のルアー釣りなら手首を締められる長めの防水手袋が合います。

どのタイプでも、上着の袖口との重ね方を腕の向きに合わせるだけで、手首からの浸水は減らせます。

ぜひ本記事の比較表と場面別の選び分けを参考に、自分の釣り方で濡れる場所を思い浮かべながら釣り手袋を選んでください。

あなたへのおすすめ