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完全防水バックパックの選び方|縫い目と素材で見る防水度

IPX7相当の表記を見て選んだリュックなのに、雨の帰り道で背面の縫い目沿いから中の書類が湿っていた。

浸水は、生地ではなく縫い目と口の部分から起きることがほとんどです。

完全防水バックパックの防水度は、生地が水を通さないかどうかより、針穴を塞いでいるかと、口をどう閉じるかでほぼ決まります。

同じ「防水リュック」の棚でも、ロールトップで生地を溶着したものと、撥水生地をふつうのミシンで縫ったものでは、耐えられる水の量がまったく違います。見た目が似ていても、雨の中を30分歩くのか、川で水に浸かるのかで、選ぶべき構造は変わります。

本記事では、縫い目の処理が「溶着」か「シームテープ」かの見分け方と、ロールトップを閉じるときの巻き方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

完全防水バックパックでも濡れるのは縫い目と口から

生地そのものが水を通さなくても、ミシンで縫えば針穴が一列に並びます。雨粒はこの穴に沿って入り込み、裏側へ毛細管現象で広がっていくので、生地の防水性能をいくら上げても縫い目が開いたままなら中は濡れます。

対策は2通りあります。

縫った後に裏から防水テープを熱で貼って穴を塞ぐ「シームテープ処理」と、そもそも針を使わず生地同士を熱や高周波で接着する「溶着(ようちゃく)」です。

溶着は生地を溶かしてつなぐ方法で、針穴が最初から存在しません。

水没まで想定した製品に溶着が多いのは、この構造の違いによるものです。

もう一つの入り口が口の部分です。

一般的なファスナーは歯と歯の間にすき間があり、上からの雨でもじわじわ水を通します。

本体がどれだけ丈夫でも、口が通常のファスナーなら水を防げるのは表面の撥水が保たれている間だけです。

「防水と書いてあるのに濡れた」という声の多くは、縫い目か口のどちらかが塞がれていない製品で起きています。

完全防水バックパックの選び方を決める4つの見どころ

縫い目は溶着かシームテープか

商品説明に「溶着」「ウェルダー加工」「シームテープ処理」のいずれかが書かれているかを確かめてください。

何も書かれていなければ、縫い目は塞がれていない前提で考えたほうが安全です。

溶着は水に浸かる場面でも縫い目から水が入りにくく、シームテープは雨に対して十分な効果がありますが、年数がたつと端から剥がれることがあります。

口の閉じ方はロールトップか止水ファスナーか

ロールトップは口を何回か巻いてバックルで留める方式で、巻いた部分が水の通り道をふさぎます。

止水ファスナーはファスナーの表面を樹脂で覆って雨の浸入を抑えるもので、出し入れはロールトップより手早く済みますが、水没まで想定しているかは製品によって異なります。

毎日何度も荷物を出し入れするか、それとも濡らさないことを最優先にするかで選んでください。

生地の素材はTPU・PVCターポリン・コーティング生地のどれか

TPU(熱可塑性ポリウレタン)をラミネートした生地はしなやかで、寒い時期でも硬くなりにくい傾向があります。

PVCターポリンは厚みがあって擦れに強い一方、重く、低温でごわつきやすい素材です。

ナイロンにポリウレタンを塗ったコーティング生地は軽く仕上がりますが、湿気と熱の多い場所に置き続けると加水分解でベタつきや剥がれが出ることがあります。

外ポケットと背面パッドまで防水か

本体の中は防水でも、サイドポケットや背面のメッシュパッドは縫い付けただけ、という作りは珍しくありません。スマホや交通系ICカードを外ポケットに入れる使い方なら、ポケット自体の構造まで確かめる必要があります。

防水バックパックのタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
ロールトップ+溶着針穴のない溶着生地を、口を巻いて密閉カヤック・沢・大雨の自転車移動荷物の出し入れに手間がかかり、内ポケットが少ない
止水ファスナー+シームテープ縫い目をテープで塞ぎ、口は樹脂付きファスナー雨の日の通勤・通学水没は想定外のことが多く、テープは経年で剥がれることがある
ロールトップ+シームテープ巻いて閉じる口と、テープ処理した縫い目の組み合わせ雨天の登山・旅行溶着より縫い目の耐久で劣ることがある
撥水生地+レインカバー生地表面で水をはじき、カバーで上から覆う小雨・にわか雨の街歩き撥水は浸水を防げず、背面側からの水は入る

表の下に行くほど荷物は出し入れしやすく、デザインの選択肢も広がりますが、耐えられる水の量は少なくなります。容量や耐水圧から製品を絞り込みたいときは、防水リュックを容量と耐水圧で選ぶ目安で解説しています。

防水バックパックのIPX表記と撥水表記の読み方

IPX4は「あらゆる方向からの水しぶき」に耐える等級で、雨には対応しますが水没は対象外です。

IPX5・IPX6は噴流水への耐性を示し、IPX7は一時的に水に沈めても浸水しないこと、IPX8はIPX7より厳しいメーカー指定の条件での水没を示します。

リュックにIPX表記がある場合、どの等級かで「雨まで」なのか「沈めても大丈夫」なのかが分かれます。

ただし等級は、口を正しく閉じた状態での試験値です。ロールトップを巻く回数が足りなかったり、止水ファスナーを端まで閉め切っていなかったりすれば、表記どおりの性能は出ません。

「撥水」とだけ書かれた製品は、生地の表面で水をはじく加工がしてあるという意味にとどまります。

撥水加工は使ううちに落ち、縫い目や口からの浸水も防げません。

「完全防水」という言葉もメーカーごとに意味する範囲が違うので、表記だけで判断せず、縫い目と口の構造が書かれているかを合わせて確かめてください。

シーン別に見る完全防水バックパックの優先条件

雨の日の通勤・通学

駅での乗り降りや会社での出し入れが多いので、止水ファスナーとシームテープの組み合わせを優先してください。

PCを入れるなら内側のスリーブが防水生地の内側にあるかも確かめます。

通勤向けの選び方は雨の日の通勤リュックで差が出る条件で解説しています。

自転車・バイクでの移動

走行中は前輪の跳ね上げと上からの雨を同時に受けるので、溶着のロールトップが向いています。背負わずに積みたい場合は防水シートバッグの素材と容量の選び方も比べてみてください。

カヤック・沢・海などの水辺

水に浸かる前提なら、溶着とロールトップの両方を満たすことが条件です。さらに中身を気密性のあるスタッフバッグで小分けにすると、万一浸水しても被害を一部の荷物にとどめられます。

旅行や身軽な外出

荷物が少ない日はリュックでなくてもかまいません。軽さを優先するなら防水ナップサックの生地と縫い目、体の前で出し入れしたいなら防水ボディーバッグの縫製の違いで解説しています。

完全防水バックパックで買ってから後悔しやすい点

まず多いのが、荷物の出し入れの手間です。ロールトップは巻いて留めるまでに数秒かかり、底の物を取るには中身を一度出すことになるので、仕切りや内ポケットが少ない構造に慣れないうちは不便に感じやすくなります。

次に背中の蒸れがあります。

防水生地は空気も通さないため、夏場や長い上り坂では背面に汗がこもります。

背面パッドに通気用の溝があるかを確かめると、この負担は軽くなります。

手入れの面でも注意が必要です。

洗濯機で洗うとシームテープや溶着部に負担がかかるため、多くの製品は手洗いや拭き取りを指定しています。

濡れたまま閉じて保管するとカビや加水分解が進むので、使った後は口を開けて陰干ししてください。

ブランドやデザインで選ぶのは悪いことではありません。ただ、同じブランドでも通勤向けと水辺向けで縫い目の処理が違うことがあるので、ロゴより先に構造の記載を確認してください。

よくある質問

防水スプレーを吹けば普通のリュックも完全防水になりますか

なりません。防水スプレーは生地表面の撥水を補うもので、縫い目の針穴や通常のファスナーのすき間は塞げないため、水没や長時間の雨には耐えられません。

止水ファスナーのリュックは水に沈めても大丈夫ですか

多くの止水ファスナーは雨を想定した作りで、水没まで保証しているかは製品によって異なります。沈める可能性があるなら、IPX7以上の表記や気密構造の記載がある製品を選んでください。

メッセンジャーバッグとどちらが雨に強いですか

形より構造で決まります。

片側に荷重がかかる点を除けば、縫い目と口の処理が同じなら防水性に大きな差はありません。

比較はメッセンジャーバッグの縫い目による防水の違いで解説しています。

まとめ

完全防水バックパックは、縫い目が溶着かシームテープか、口がロールトップか止水ファスナーかで、耐えられる水の量が決まります。素材はTPUがしなやか、PVCターポリンが擦れに強く、コーティング生地が軽いという違いがあり、外ポケットまで防水かも見落とせません。

通勤なら止水ファスナーとシームテープ、自転車や水辺なら溶着のロールトップ、小雨の街歩きなら撥水生地にレインカバーで足ります。ぜひ本記事の縫い目と口の見分け方を参考に、自分が受ける雨や水の量に合った一台を選んでください。

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