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完全防水サコッシュの選び方|撥水タイプとの違いは素材にある

IPX4表記のサコッシュを肩にかけて雨の中を歩き、帰ってから開けると、スマホの画面に水滴が付いていた。IPX4はあらゆる方向からの水しぶきに耐える等級で、長く降られ続ける雨や水没までは対象にしていません。

完全防水サコッシュの差は、口の閉じ方でほぼ決まります。

そのうえで、縫い目が溶着かシームテープでふさがれているか、サコッシュの生地自体がTPUやPVCのように水を通さない素材かを確かめれば、撥水どまりの製品と見分けられます。

撥水加工のナイロンは水をはじくだけなので、縫い穴やファスナーから入る水は止められません。

本記事では、ロールトップと止水ファスナーの閉じ方の差と、縫い目の溶着を見分ける方法を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

完全防水サコッシュでも濡れるのは口と縫い目から

サコッシュの生地が水を通さない素材でも、浸水は起きます。入り口になるのは、たいてい開口部と縫い目の針穴です。

サコッシュは薄い1室構造で、体の横に下げて何度も出し入れする使い方が前提になります。

開け閉めの回数が多いぶん、通常のファスナーなら務歯(むし、ファスナーの噛み合う歯の部分)のすき間から雨が伝って入り、ロールトップなら巻きが浅いまま歩き出してしまうことがあります。

どれほど水を通さない生地でも、口が閉じきっていなければ意味がありません。

縫い目も同じです。

ミシンで縫えば生地には針穴が並ぶので、裏からテープでふさぐか、縫わずに熱で溶着していない限り、その列から水がにじみます。

表面がTPUコーティングでも、縫製が通常のままなら防水とは言えません。

もう一点、防水等級は新品で、正しく閉じた状態の値です。メーカーが「完全防水」と表記している製品でも、口を規定どおり閉じることが条件に含まれているので、閉じ方の手順まで確かめてから選んでください。

防水サコッシュの選び方で見る4つの構造

開口部の閉じ方

開口部はロールトップ、止水ファスナー、通常ファスナーの3タイプに分かれます。

ロールトップは口を3回ほど巻いてバックルで留める方式で、構造が単純なぶん水没に近い場面でも口から入りにくいのですが、財布を出すたびに巻き直す手間がかかります。

止水ファスナーは務歯の表側を樹脂で覆ったもので、片手で開け閉めできる反面、端の部分にわずかなすき間が残る製品もあります。

通常ファスナーにフラップをかぶせただけのものは、雨よけ程度と考えてください。

縫い目の処理

本体を縫わずに熱で貼り合わせた溶着タイプは、針穴そのものがありません。

縫製したうえで裏にシームテープを貼ったタイプは、テープがはがれない限り縫い目から水が入りにくい構造です。

商品説明に縫い目の処理が書かれていないときは、通常縫製と見ておくのが無難でしょう。

縫い目の違いによる浸水のしかたは、メッセンジャーバッグの縫い目と防水の強さで解説しています。

生地の素材

TPUやPVCでコーティング・ラミネートした生地は、素材自体が水を通しません。

一方、ナイロンやポリエステルに撥水加工をしただけの生地は、表面で水を玉にしてはじく仕組みです。

耐水圧の表記がある製品なら、数値の大きさで生地の水の通しにくさを比べられます。

容量と荷物の量

ロールトップは巻く分だけ口の余白を使うので、表示容量いっぱいに荷物を詰めると巻き数が足りなくなります。財布とスマホ、鍵程度なら薄型で足りますが、折りたたみ傘やタオルまで入れたいなら、サコッシュより一回り大きい防水ボディーバッグの素材と縫製も候補に入れてください。

撥水サコッシュとの違いは素材と仕立てにある

見た目が似ていても、撥水サコッシュと完全防水サコッシュは別物です。

撥水は生地の表面で水をはじく加工で、生地の内側へ水が染みるのを遅らせるだけなので、強い雨に長く当たると水は少しずつ通ります。

さらに撥水加工は摩擦や洗濯で落ちていき、肩ひもが擦れる面から先に効果が弱まります。

防水タイプは、水を通さない生地に加えて、縫い目と口まで水の通り道をふさいだものを指します。3つのうち1つでも欠ければ、そこから水が入ります。

同じブランドの中でも、撥水モデルと防水モデルが並んで売られていることは珍しくありません。

ブランド名やデザインで選ぶ前に、製品ページの「撥水」「防水」の表記と、縫い目の処理の記載を確かめてください。

撥水サコッシュを雨の日に使うなら、中身を防水スタッフバッグに入れて二重にする方法もあります。

サコッシュのタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
ロールトップ×溶着水を通さない生地を溶着し、口を巻いて閉じる釣り・カヤックなど水しぶきや水没のおそれがある水辺出し入れのたびに巻き直す手間がある
止水ファスナー×シームテープ樹脂で覆ったファスナーと、裏から目止めした縫い目通勤・自転車・旅行など雨の中で何度も開け閉めする場面ファスナーの端にすき間が残る製品があり、水没は想定しない場合が多い
通常ファスナー×撥水生地生地表面の撥水加工で水をはじく小雨程度の街歩き・晴れの日のフェス縫い目とファスナーから浸水し、撥水効果は使ううちに落ちる

水辺で使うならロールトップ、街で開け閉めが多いなら止水ファスナーと考えると、大半の迷いは片付きます。

シーン別に見る防水サコッシュの絞り込み

通勤・自転車

改札でICカードを出し、信号待ちでスマホを見る使い方なら、止水ファスナーを優先してください。

ロールトップは雨の中での巻き直しが手間で、結局ゆるく巻いたまま走ることになりがちです。

PCや書類まで持つ日は容量が足りないので、雨の日に差が出る通勤リュックの選び方と組み合わせて考えるとよいでしょう。

釣り・カヤック・川遊び

水しぶきを浴びたり、水面に落としたりする可能性があるなら、ロールトップと溶着の組み合わせが前提です。IPX7(一定条件での一時的な水没)やIPX8(メーカーが定める条件での継続的な水没)の表記があれば、その条件まで読んでから選んでください。

フェス・旅行

荷物は少ないものの、急な雨と人混みが重なる場面です。

止水ファスナーで口を閉じられ、体の前に回しやすいストラップ長のものが扱いやすく、デザインはこの条件を満たした中から選べば十分です。

荷物が増える旅程なら、防水ナップサックの生地と縫い目も比べてみてください。

防水サコッシュで買ってから後悔しやすい点

止水ファスナーは、一般的なファスナーより開け閉めが硬く感じられます。樹脂の覆いがあるぶん滑りが重く、急いで引くと端まで閉まりきらないことがあるので、閉めたあとに端を指で確かめる習慣が要ります。

ロールトップは、荷物を入れすぎると巻き数が減ります。巻きが1回で止まっていれば、等級どおりの防水性は出ません。

手入れも見落とされやすい点です。

TPUやPVCの生地は洗濯機に対応していない製品が多く、汚れは濡れた布で拭き取るのが基本になります。

ポリウレタン系のコーティングは年数とともに加水分解(かすいぶんかい、湿気で樹脂が分解する現象)が進み、べたつきやはがれが出ることがあるので、直射日光と高温多湿を避けて保管してください。

シームテープも同じく、端が浮いてきたら交換や買い替えの目安になります。

よくある質問

完全防水サコッシュは水に浸けても大丈夫ですか?

製品の防水等級によります。

IPX4やIPX6は水しぶきや強い水流までが対象で、水没は含みません。

水に浸ける可能性があるなら、IPX7かIPX8の表記があり、口をロールトップで閉じる製品を選んでください。

撥水サコッシュに防水スプレーをかければ防水になりますか?

なりません。

スプレーで補えるのは表面の撥水性で、縫い目の針穴やファスナーのすき間は残ります。

雨の日に使うなら、中身を防水袋に入れて二重にしてください。

防水サコッシュとドライバッグは何が違いますか?

口と生地の構造は近いものの、サコッシュは肩から下げて出し入れする前提で、ストラップや薄型の形が付いています。荷物をまとめて浸水から守るだけなら、ストラップのないドライバッグでも用は足ります。

リュックとサコッシュはどちらを選べばいいですか?

財布・スマホ・鍵だけならサコッシュで足ります。着替えや傘まで持つなら容量が足りないので、容量と耐水圧から選ぶ防水リュックを見てください。

まとめ

完全防水サコッシュは、口の閉じ方、縫い目の処理、生地の素材の3つがそろって初めて水を止めます。撥水加工の生地を使ったサコッシュは見た目が似ていても仕組みが違い、縫い目とファスナーから水が入ります。

通勤や自転車には止水ファスナーとシームテープの組み合わせ、釣りやカヤックにはロールトップと溶着の組み合わせが合い、フェスや旅行なら止水ファスナーで体の前に回しやすいものが扱いやすいでしょう。ぜひ本記事の構造の見分け方を参考に、使う場面に合った防水サコッシュを選んでください。

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