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防水トラベルポーチは撥水タイプと完全防水どちらがいい?

ポーチのタグに「撥水」とあるか、「IPX7」とあるか。

旅行中にパスポートや紙幣を濡らさずに済むかどうかは、ほぼこの表記の違いで分かれます。

撥水は生地の表面が水をはじくだけで、縫い目やファスナーから入る水は止められません。

IPX7は、水深1mに30分間沈めても水が入らないことを確かめる試験の等級です。

ホテルから駅までの小雨や、リュックの中で倒れたペットボトルのしずく程度なら、撥水タイプでも中身は守れます。ビーチやボートの上で水に落とす可能性があるなら、IPX7やIPX8の表記があるタイプを選ばないと、底に水が溜まります。

本記事では、ファスナーと縫い目のどこから水が入るのかと、IPX7・IPX8の表記を旅行の場面に当てはめる読み方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

撥水のトラベルポーチで中身が濡れる原因

濡れる場所は、たいてい生地ではありません。

撥水加工のナイロンやポリエステルは、表面に落ちた雨粒を玉にして転がします。

ところが、ポーチの形にするには生地を縫い合わせる必要があり、縫い目には針の穴が並んでいます。

一般的なファスナーも、務歯(むし:ファスナーの噛み合う歯の部分)の間にわずかな隙間があります。

水滴が当たるだけならはじけても、水に浸かって圧がかかると、水はこの穴と隙間から押し込まれます。

撥水の表面処理は、こすれや洗濯で少しずつ落ちていきます。新品のうちは雨をはじいていたポーチが、何度か旅行に持ち出したあとで縫い目から染みるようになるのはこのためです。

「防水ポーチ」と名前が付いていても、撥水生地を普通に縫っただけの製品もあります。

名前ではなく、口の閉じ方と縫い目の処理、それに防水等級の表記があるかどうかを確かめてください。

生地そのものが水を通さない素材でも、口と縫い目が普通の作りなら、水没時の性能は撥水タイプとあまり変わりません。

防水トラベルポーチを選ぶときに見る4つの点

生地の素材は撥水加工か、水を通さない素材か

商品説明の素材欄で、「撥水加工」と書かれているのか、TPUやPVCのように生地そのものが水を通さない素材なのかを見ます。

撥水加工の布は柔らかく畳みやすい反面、表面処理が落ちると水を吸うようになります。

水を通さない素材は表面が少し硬く、つるっとした質感になりやすいものの、加工が落ちて性能が下がる心配は小さくなります。

口の閉じ方は止水ファスナーかロールトップか

水没に耐えるかどうかを最も大きく左右するのが口の閉じ方です。

通常のファスナーは隙間があるため、水に浸かれば入ってきます。

止水ファスナーは歯の外側を樹脂で覆って隙間をふさいだ作りで、雨やしぶきに強くなります。

口を3回ほど巻いてバックルで留めるロールトップは、巻き方さえ守れば水没にも強い構造ですが、開け閉めのたびに巻き直す手間がかかります。

縫い目はシームテープか溶着か

縫い目の裏にテープを貼ってふさぐシームテープ処理か、糸を使わず熱で生地同士をくっつける溶着か。

どちらかであれば、針穴からの浸水はかなり抑えられます。

説明文に縫い目の処理が書かれていない製品は、裏返して縫い目を確認できないかぎり判断できません。

荷物の量と出し入れの回数

パスポートとカード数枚なら薄型で足りますが、充電器やモバイルバッテリーまで入れると厚みが出ます。

容量に余裕がないと口を巻く余白が残らず、ロールトップでも封が甘くなります。

一日に何度も取り出すものを入れるなら、ロールトップよりファスナー式のほうが扱いやすいでしょう。

リュックのサイズとの兼ね合いは、防水リュックの容量と耐水圧の目安で解説しています。

撥水タイプと防水タイプのトラベルポーチ比較

構造の組み合わせで分けると、トラベルポーチは次の4タイプになります。上から順に、水没への強さが増す一方で、出し入れの手軽さは下がっていきます。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
撥水生地+通常ファスナー生地表面で水滴をはじく都市観光、機内、リュック内の仕分け縫い目とファスナーから浸水する。加工が落ちると水を吸う
防水素材+止水ファスナー水を通さない生地と、隙間をふさいだファスナー雨の多い地域の移動、自転車移動水没を想定していない製品が多い
ロールトップ式口を巻いてバックルで留め、水の通り道をなくすボート、カヌー、ビーチ開閉に手間がかかる。巻き数が足りないと封が甘くなる
防水等級表記のあるジップ袋型ジッパーやスライダーで密閉し、IPX7・IPX8などで性能を表記プール、海辺、水上アクティビティ試験は真水が前提。ジッパーの溝に砂が入ると閉まりきらない

「完全防水」と表記された製品は、多くがロールトップ式かジップ袋型にあたります。

ただし「完全防水」は規格で定められた用語ではありません。

メーカーが独自に使っている表現なので、この語だけで水没に耐えると判断せず、等級表記と試験条件を合わせて確認してください。

ロールトップ式の袋の作りは、スタッフバッグの生地と気密性の違いで解説しています。

防水ポーチのIPX7とIPX8はどこまで耐えるのか

IPX7は「一時的潜水」の等級で、試験は水深1m(外郭の高さが850mm未満の場合)に30分間沈めて行います。プールサイドで落として、すぐ拾い上げるような場面は想定内です。

IPX8は「継続的潜水」の等級ですが、標準の試験条件が規格に存在しません。

水深や時間はメーカーと使用者の取り決めで決まるため、IPX8同士でも中身は製品ごとに違います。

水に沈めて使う予定があるなら、「水深◯mで◯分」の条件が書かれているかを見てください。

上の等級が下の等級を含むわけでもありません。

IPX6は、あらゆる方向から強いジェット噴流を浴びても問題がないことを確かめる等級で、試験は内径12.5mmのノズルから毎分100Lの水を3分以上当てて行います。

IPX7・IPX8は沈める試験なので、噴流に耐えることまでは示していません。

両方に対応する製品は「IPX6/IPX8」のように併記されます。

なお、IPXの「X」は防じんの項目を試験していない、または表示していないという意味で、性能がゼロという意味ではありません。

IP68のように2桁なら、1桁目の6は耐じん形を表し、砂の侵入もないという意味です。

試験は常温の真水で行われ、海水や湯、石けん水は条件の外にあります。等級は新品の状態での値でもあるため、パッキンが劣化したり落として変形したりすると性能は下がります。

旅行のシーン別に決めるトラベルポーチの防水レベル

都市観光と飛行機の移動

水に浸かる場面がなく、雨はバッグの外側が受け止めます。

この条件なら撥水タイプで十分なので、軽さや仕切りの多さを優先してください。

肩掛けで持ち歩くなら、ボディーバッグの素材と縫製の選び方で解説しているポイントも合わせて確認するとよいでしょう。

雨季の地域や自転車での移動

長時間の雨では、撥水加工はやがて水を吸います。

防水素材に止水ファスナーを組み合わせたタイプを選び、縫い目の処理まで確かめてください。

毎日リュックで移動する人は、通勤リュックの雨天時に差が出るポイントも参考になります。

ビーチ・プール・ボート

落とす可能性がある以上、IPX7以上の表記が前提です。海で使うなら試験条件の外であることを踏まえ、使ったあとは真水で塩と砂を流し、ジッパーの溝を拭いてから乾かしてください。

スーツケースやリュックの中での仕分け

ここでの水は、液体の化粧品や濡れた水着から出るものです。撥水タイプでも外への染み出しはある程度防げますが、濡れた水着を入れるなら内側が防水素材の袋のほうが向いています。

防水トラベルポーチで買ってから後悔しやすい点

密閉できるポーチほど、中の湿気は逃げません。

濡れた水着やタオルを入れたまま一晩置くと、内側がにおう原因になります。

宿に着いたら口を開けて、裏返して乾かしてください。

パッキンやジッパーの溝も消耗します。

砂や塩が残ったまま開け閉めを繰り返すと、密閉面に傷が付いて閉まりきらなくなります。

洗濯機で洗えるかどうかは製品によって異なり、溶着やシームテープの部分は熱や強いもみ洗いに弱い作りもあるので、洗い方の表示を先に確認してください。

サイズも見落としやすい点です。

防水素材は布より硬く、薄い荷物でも厚みが出ます。

ロールトップは巻く分だけ実際に使える深さが減るため、表示の寸法どおりには入りません。

日常の買い物用に畳んで持つ袋なら、防水エコバッグの素材と畳みやすさの目安で解説しています。

デザインやブランドで選んだポーチが撥水どまりだった、という食い違いも起きます。見た目が似ていても、口の閉じ方と等級表記で性能は大きく変わるので、仕様欄を見てから選んでください。

よくある質問

撥水ポーチに防水スプレーをかければ水没に耐えますか

耐えません。スプレーは生地表面の撥水を補うもので、縫い目の針穴やファスナーの隙間はふさげないため、水に浸かれば水が入ります。

「完全防水」と書いてあれば海に沈めても大丈夫ですか

その表記だけでは判断できません。

「完全防水」は規格用語ではなく、IPX8でも水深や時間の条件はメーカーごとに異なります。

また、どの等級も試験は真水で行われ、海水は条件の外です。

IPX4と書いてあるポーチは雨の旅行に使えますか

使えます。

IPX4はあらゆる方向からの水しぶきに耐える等級なので、雨には対応しています。

水没は対象外のため、水辺で落とすおそれがある場面には向きません。

有名ブランドの防水ポーチなら等級を見なくてもいいですか

見てください。同じブランドでも、撥水タイプと防水等級を表記したタイプの両方を作っていることがあり、ブランド名からは防水の仕組みまで分かりません。

まとめ

トラベルポーチの防水性能は、生地の素材よりも、口の閉じ方と縫い目の処理で決まります。撥水タイプは雨粒をはじけても水没には耐えられず、IPX7やIPX8の表記があって初めて沈めたときの性能が示されます。

都市観光や機内なら撥水タイプ、雨季の移動なら止水ファスナーと縫い目処理のある防水素材タイプ、ビーチやボートならIPX7以上のロールトップ式かジップ袋型が合います。ぜひ本記事の比較表とシーン別の目安を参考に、旅程に合った防水レベルのポーチを選んでください。

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