SHARE:

リュック30リットル防水はどれを選ぶ?容量と素材の違い

30リットルの防水リュックを背負って雨の中を歩いたのに、背中側のファスナーの端から中のノートが湿っていた。

こうした浸水は、生地ではなく開口部と縫い目から起きます。

30リットルの防水リュックは、生地の防水性よりも「口をどう閉じるか」と「縫い目をどう処理しているか」で、雨への強さがほぼ決まります。

PVCやTPUを貼った防水生地を使っていても、口がふつうのファスナーで縫い目に針穴が残っていれば、水はそこから入ります。

反対に、口を巻いて留めるロールトップで、縫い目を熱で溶かしてつなぐ溶着構造なら、長い雨でも中身を乾いたまま保ちやすくなります。

30リットルという容量は通勤の荷物に着替えを足しても収まる大きさなので、閉じ方の差がそのまま使い勝手の差になります。

本記事では、ロールトップとファスナーの閉じ方の違いと、30リットルにどこまで荷物を入れてよいかを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

「防水」と書かれたリュックでも濡れるのはなぜか

濡れる原因の多くは、生地を通り抜けた水ではありません。

リュックは何枚もの生地を縫い合わせて作るため、縫い目の数だけ針穴があり、雨はそこから毛細管のように染み込みます。

生地が防水でも、袋としては穴の空いた状態です。

メーカーはこの穴を、裏から防水テープでふさぐか、縫わずに溶着するかで対策しています。

どちらの処理もされていない製品は、生地が防水でも袋としての防水性は弱いままです。

商品説明で「防水素材」とだけ書かれていて、縫い目の処理に触れていない場合は、この点を疑ってください。

もう一つの入口が開口部です。

ふつうのファスナーは歯と歯の間にすき間があり、上から雨が当たり続けると少しずつ水が通ります。

止水ファスナーと呼ばれる、表面を樹脂でコーティングしたタイプは水を通しにくくなりますが、それでも水没までは想定していない製品がほとんどです。

また「撥水」と「防水」の取り違えもよく起こります。

撥水は生地の表面で水をはじく加工で、雨粒を玉にして落とすだけです。

生地にしみ込む水や、長時間の雨で加工が負けた水は止められません。

撥水加工のリュックは、レインカバーと組み合わせて初めて雨の日に使える装備になります。

30リットルの防水リュックを選ぶ4つの軸

防水の仕組みが「防水」か「撥水」か

最初に確かめるのは、生地そのものが水を通さない防水素材なのか、表面加工だけの撥水素材なのかです。

ターポリンやTPUラミネートのように樹脂の膜を持つ生地は、水を通しません。

ナイロンに撥水加工をしただけの生地は軽くしなやかですが、強い雨では中まで湿ります。

雨の日に毎回使うなら防水素材、晴れの日が中心でたまに降られる程度なら撥水素材でも困りません。

口の閉じ方はロールトップかファスナーか

ロールトップは開口部を3回ほど巻いてバックルで留める方式で、構造上すき間ができにくく、雨にも水しぶきにも強い閉じ方です。

ただし出し入れのたびに巻き直す手間があり、底のものを取り出すには上から掘る必要があります。

ファスナー式は大きく開いて中身を探しやすい反面、防水性はファスナーの種類で大きく変わります。

電車で何度も物を出し入れする通勤ならファスナー式、外にいる時間が長いならロールトップが向いています。

縫い目の処理は溶着かシームテープか

溶着は縫い目そのものが無いので、針穴からの浸水が起きません。

シームテープは縫った後に裏からテープを貼ってふさぐ方法で、デザインの自由度が高い代わりに、テープの端がはがれるとそこから水が入ります。

仕様表に「溶着」「ウェルダー加工」「シームシーリング」などの記載があるかを見てください。

30リットルの容量を荷物で埋めきらないか

ロールトップの30リットル表記は、巻き代を含めた最大容量で示されることが多い方式です。

荷物を口いっぱいまで詰めると巻く回数が減り、閉じ方の防水性が下がります。

表記の容量より少なめの荷物で使う前提で選ぶと、巻き代を確保できます。

ファスナー式でも、パンパンに詰めるとファスナーに負荷がかかり、すき間が開きやすくなります。

防水リュックのタイプ別比較

4つの軸を組み合わせると、30リットル前後の防水リュックはおおむね次の4タイプに分かれます。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
ロールトップ×溶着防水生地を溶着し、口を巻いて閉じる長時間の雨、自転車、水辺のレジャー出し入れに手間がかかり、内ポケットが少ない
止水ファスナー×防水生地樹脂コートのファスナーとシームテープで水を防ぐ雨の日の通勤・通学水没やたまった水には弱く、ファスナーの開閉が重い
撥水生地×ふつうのファスナー表面の撥水加工で雨粒をはじく晴れの日中心の街歩き、小雨程度の外出本降りでは中まで湿り、加工は洗濯や摩擦で落ちる
撥水リュック×レインカバーリュックの外側をカバーで覆って雨を防ぐ登山、荷物を頻繁に出し入れする旅行背面側は覆えず、風でカバーがめくれる

どのタイプでも、防水等級や耐水圧の表記は製品によって異なり、表記がない製品もあります。等級が書かれている場合も、それは試験条件での値であり、口を閉じきっていない状態や生地が傷んだ状態は対象外です。

シーン別に見る30リットル防水リュックの絞り込み

通勤・通学で使う

駅や社内で何度も開け閉めするなら、止水ファスナーのタイプを優先してください。

ノートパソコンを入れるなら、背面側に独立したクッション付きの収納があるかも見ます。

外を歩く時間が駅までの数分なら、ロールトップの防水性は持て余しがちです。

通勤向けの細かい条件は雨の日の通勤で差が出る防水リュックの条件で解説しています。

自転車で雨の中を走る

走行中は前方からの雨と、後輪が巻き上げる水しぶきを背中に受け続けます。

この条件ではロールトップ×溶着のタイプを選んでください。

ファスナー式は走行風で水が押し込まれやすく、レインカバーは風であおられます。

反射材が付いているかも、夜の雨では大切な確認点です。

登山・アウトドアで使う

30リットルは日帰り登山から山小屋泊まで対応しやすい容量です。

背負い心地と通気性を重視して撥水リュックにレインカバーを組み合わせ、中の着替えや寝具は防水の袋に分けて入れる方法がよく取られます。

中を小分けにする袋は生地と気密性で選ぶスタッフバッグで解説しています。

カヤックや釣りなど水辺で使う

水がかかるだけでなく、船底のたまり水に置いたり、落としたりする場面があります。

ロールトップ×溶着のタイプ以外は避けてください。

それでも水没に耐えるかどうかはメーカーの表記で確認し、表記がなければ水没は想定外と考えて使います。

素材とデザインで変わるリュックの使い勝手

同じ30リットルでも、素材によって重さと手触りが変わります。

ターポリンは厚く丈夫ですが重く、硬めで型崩れしにくい代わりに畳んでしまうのには向きません。

TPUラミネートの生地は比較的軽く、しなやかです。

撥水ナイロンは軽さでは有利ですが、防水性は加工頼みになります。

デザイン面では、ロールトップは筒形のシルエットになりやすく、スーツに合わせるとアウトドア寄りの印象が残ります。

通勤で見た目を重視するなら、ファスナー式のスクエア型が合わせやすいでしょう。

外側にポケットが多いデザインは便利ですが、ポケットの口や縫い目の数だけ浸水の入口が増えるので、外ポケットの中身は濡れてもよいものに限ってください。

ブランドで選ぶ場合も、確認する中身は変わりません。

同じブランドの中でも、ロールトップの防水モデルと撥水どまりのモデルが並んでいることは珍しくないため、ブランド名ではなく仕様表の閉じ方と縫い目の処理で比べてください。

容量違いも含めた選び方は容量と耐水圧から見る防水リュックの選び方で解説しています。

防水リュックを買ってから後悔しやすい点

多いのは、防水だから蒸れないと思い込んでしまう失敗です。

水を通さない生地は湿気も通しにくく、汗をかいた背中や、濡れた傘を一緒に入れた内部に湿気がこもります。

使った後は口を開けて乾かしてください。

洗濯も注意点です。

洗濯機で洗うと、シームテープがはがれたり、撥水加工が落ちたりする場合があります。

洗い方は製品の表示に従い、表示がなければ汚れた部分を水拭きする程度にとどめるのが安全です。

撥水加工は使ううちに落ちていくので、水をはじかなくなったら撥水スプレーで補ってください。

サイズ感の思い違いもよくあります。

ロールトップの30リットルは、巻き代を残すと実際に入る量が見た目より少なく感じられます。

逆に荷物が少ない日は生地が余り、背中で荷物が動きます。

サイドのコンプレッションベルトで締められるかを見ておくと、荷物の量が日によって違っても形を保てます。

30リットルが大きすぎると感じたら、軽い荷物向けの防水ナップサックや、体の前に回して使える防水ボディーバッグも候補になります。

よくある質問

防水リュックに防水スプレーは必要ですか

防水素材のリュックには基本的に必要ありません。撥水生地のリュックは、加工が落ちて水をはじかなくなったら撥水スプレーで補うと、雨粒が染み込みにくくなります。

30リットルの防水リュックは機内持ち込みできますか

航空会社ごとに持ち込みサイズの規定が違うため、容量ではなく外寸で確認してください。ロールトップは巻き方で高さが変わるので、荷物を入れて巻いた状態で測ります。

ロールトップは何回巻けば水が入りませんか

巻く回数の目安はメーカーごとに案内されているので、取扱説明書に従ってください。回数が足りないと口にすき間が残るため、荷物を詰めすぎないことが前提になります。

ノートパソコンを入れても大丈夫ですか

リュックの防水性に加えて、パソコン自体を防水の袋やスリーブに入れておくと、口の閉め忘れや生地の傷みにも備えられます。背面に専用収納があるモデルを選ぶと、背中側のクッションで衝撃も和らぎます。

まとめ

30リットルの防水リュックは、生地が防水か撥水か、口がロールトップかファスナーか、縫い目が溶着かシームテープか、荷物を詰めすぎずに閉じきれるかの4点で選び分けられます。生地の表記だけで判断すると、縫い目や開口部から水が入ります。

雨の日の通勤なら止水ファスナーのタイプ、自転車や水辺ならロールトップ×溶着のタイプ、登山なら撥水リュックにレインカバーと中の防水袋を組み合わせるのが合っています。ぜひ本記事の4つの軸を参考に、仕様表で閉じ方と縫い目の処理を確かめてから、使う場面に合った一つを選んでください。

あなたへのおすすめ