スノーボードパーカー撥水の選び方|防水性と防寒の違い
リフトに1本乗っただけで、「撥水」と書かれたパーカーの肩と背中がじっとり冷たくなっていた。
スノーボードパーカーの浸水は、たいていこの形で起きます。
撥水加工は生地の表面で水を玉にして転がすだけで、溶けた雪が体重や雪面に押し付けられ続けると、生地の奥へ水が入るのを止める仕組みを持っていません。
スノーボードパーカー選びは、表記が「撥水」なのか「防水」なのか、そして防寒を中綿で持たせるか重ね着で持たせるかでほぼ決まります。デザインやシルエットを比べるのは、この2つを決めたあとで十分です。
本記事では、商品ページで撥水表記と防水表記を見分ける方法と、パーカーの下に何を着るかの組み合わせ方を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
撥水のスノーボードパーカーが濡れる理由
濡れる場所は決まっています。肩、背中、お尻に近い裾、そして手首です。
肩はリフトの上で雪が積もり、体温で溶けた水がそのまま留まります。
背中と裾は転んだときや座り込んだときに雪面へ押し付けられ、手首はグローブとの境目から雪が入り込みます。
どの場所も、水が上から降ってくるのではなく、圧力を受けながら長時間生地に触れ続けるという点で共通しています。
撥水加工が得意なのは、降ってきた雪や水しぶきを表面で弾くことです。
一方で、押し付けられた水や長く溜まった水には弱く、表面の撥水加工が水を弾ききれなくなると、生地そのものが水を吸い始めます。
スウェット地のように綿や起毛を含む生地なら、吸った水は内側まで広がります。
縫い目も浸水の入口になります。
針穴をふさぐシームテープなどの処理がない縫製では、生地の表面がいくら水を弾いても、縫い目からは水が通ります。
「撥水パーカーなのに濡れた」は製品の不良ではなく、撥水という仕組みの範囲を超えた使い方をしたときに起きる現象です。
スノーボードパーカーの撥水性能を見分ける4つの見方
商品ページで確かめる項目は4つあり、上から順に確かめると候補が早く絞れます。
表記が「撥水」か「防水」か
最初に見るのは素材欄や機能欄の言葉です。
「撥水」とだけ書かれていれば表面加工のみで、浸水を防ぐ設計とは限りません。
「防水」「防水透湿」と書かれていれば、生地の内側に水を通さない膜やコーティングを持たせている可能性が高く、耐水圧の数値が併記されているかどうかも合わせて見てください。
耐水圧と透湿性の読み方は防水ジャンパーの耐水圧と透湿性の目安で解説しています。
パーカーの表地がスウェット地か織り生地か
同じ撥水パーカーでも、表地がスウェットやフリースの起毛素材か、ナイロンやポリエステルの織り生地かで濡れ方は大きく変わります。
起毛素材は撥水が落ちると水を吸って重くなり、乾くのにも時間がかかります。
織り生地は吸水しにくく、撥水が弱っても表面が濡れる程度で済むことが多いです。
素材と撥水加工の組み合わせは撥水パーカの素材と加工の違いで解説しています。
縫い目の処理
「シームテープ」「シーム処理」の記載があるかを確かめてください。記載がない場合、肩や背中の縫い目から水が入ると考えておくほうが安全です。
フードと袖口の形
フードがヘルメットの上からかぶれる大きさか、袖口にグローブを差し込める内側のカフスがあるかで、首元と手首からの雪の入り方が変わります。スノーボード向けと明記されたパーカーには、この2点を備えたものがあります。
撥水パーカーと防水パーカーのタイプ別比較
スノーボードで着られるパーカーは、生地と加工の組み合わせでだいたい4タイプに分かれます。
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 撥水加工のスウェットパーカー | 表面の撥水加工のみ | 晴れた春のゲレンデ、短時間の滑走 | 撥水が落ちると吸水して重く冷たくなる |
| 撥水加工の織り生地パーカー | 表面の撥水加工+吸水しにくい表地 | 降雪の少ない日、重ね着のアウター | 縫い目や押し付けられた部分から浸水する |
| 中綿入りの撥水パーカー | 表面の撥水加工+中綿 | 寒い日のリフト待ちが長い場面 | 中綿が濡れると保温力が落ち、乾きにくい |
| 防水透湿素材のシェルパーカー | 水を通さない膜やコーティング+縫い目の処理 | 降雪日、転倒や座り込みが多い滑り方 | 単体では保温しないため下に着るものが要る |
上の2タイプは「撥水」、いちばん下のタイプは「防水」に当たります。降雪の中で一日滑るなら、防水透湿素材のシェルパーカーでなければ肩や背中の浸水は避けにくいです。
スノーボードパーカーの防水性と防寒は別の性能です
防水性は外の水を中に入れない性能で、防寒は体の熱を外に逃がさない性能です。片方が高くても、もう片方は保証されません。
防水透湿素材のシェルパーカーは水を止めますが、生地自体は薄く、それ1枚では寒さを防げません。
反対に、中綿入りの撥水パーカーは着た瞬間から暖かいものの、中綿が水を吸うと保温力が落ちてしまいます。
濡れた中綿は体温を奪う側に回るため、撥水が切れた状態で滑り続けるほど寒くなります。
そのため、防水と防寒を1着に求めるより、外側で水を止めて内側で熱を保つ重ね着のほうが調整しやすくなります。
シェルパーカーの下にフリースや薄手の中綿インナーを着れば、気温に合わせて中だけ入れ替えられます。
撥水スウェットパーカーをお気に入りのデザインで着たい場合は、パーカーをミドルレイヤーにして、その上に防水のシェルを重ねる方法もあります。
透湿性も見落とせません。
防水生地は汗の湿気を外に出せないと内側が蒸れ、滑ったあとのリフトで汗が冷えます。
透湿性の考え方は透湿性で変わる防水ウインドブレーカーの快適さで解説しています。
滑り方別に撥水パーカーを絞り込む
春のゲレンデやパークで短く滑る
気温が高く雪がシャーベット状の日は、撥水加工の織り生地パーカーで足ります。
ただし春の雪は水分が多いので、座り込む回数が多いなら裾や背中から濡れてきます。
休憩をこまめに取れる短時間の滑走向けと考えてください。
降雪日に一日滑る
雪が降り続く日は、防水透湿素材と縫い目の処理を備えたシェルパーカーを選んでください。撥水のみのパーカーは、午前中は弾いていても、肩に積もった雪が溶けるたびに撥水加工への負担が積み重なります。
転ぶ回数が多い練習期
雪面に手をついたり座り込んだりする回数が多い時期は、背中と袖口の浸水が先に起きます。防水表記のパーカーに、袖口の内側カフスとお尻まで隠れる丈がそろっているかを優先して確かめてください。
メンズのスノーボードパーカーとブランドのサイズ表記
スノーボードパーカーは、ブランドによってゆったりしたシルエットを前提にサイズを作っていることが多く、普段着のパーカーと同じサイズ表記でも身幅や着丈が大きく違います。メンズ表記でも実寸は製品ごとに異なるので、表記サイズではなく実寸の身幅・着丈・裄丈(ゆきたけ、首の付け根から袖口までの長さ)で比べてください。
サイズを決めるときは、下に着るものを先に決めておく必要があります。
フリースや中綿インナーを重ねるなら、そのぶん身幅と袖に余裕が要りますし、逆に撥水パーカーをミドルレイヤーにするなら、上に重ねるシェルの中に収まる厚みかどうかが問題になります。
ユニセックス表記の製品は、メンズの同じサイズより肩幅が狭く作られている場合もあります。
ブランドの商品ページで機能を比べるときは、デザイン写真より素材欄を先に読んでください。「撥水」「防水」「シームテープ」の言葉がどこまで書かれているかで、そのパーカーがどの場面を想定しているかがおおよそ分かります。
撥水パーカーで買ってから後悔しやすい点
撥水加工は着るほど、洗うほど弱まります。
摩擦や皮脂、洗剤の残りで表面の撥水が落ち、シーズンの終わりには水が玉にならず生地に染みるようになります。
洗濯の方法や撥水の回復方法は製品ごとに洗濯表示で指定されているので、柔軟剤の使用可否も含めて買う前に確認してください。
中綿入りのタイプは、家庭での洗濯で中綿が偏ることがあります。洗濯表示で手洗いやクリーニング指定になっていないかも、購入前に見ておきたい項目です。
重ね着を考えずにサイズを選ぶと、寒い日にインナーが入らないという失敗も起きます。
撥水パーカー単体でちょうどよいサイズは、下にフリースを着ると窮屈になり、上にシェルを重ねるとシェルの中で生地がたわみます。
どの順番で何を着るかを決めてからサイズを選んでください。
よくある質問
撥水パーカーだけでスノーボードはできますか
晴れた日や短時間の滑走ならできます。降雪日や転ぶ回数が多い日は、肩や背中から浸水するため、防水透湿素材のシェルを重ねるか、防水表記のパーカーを選んでください。
撥水と防水はどう見分けますか
商品ページの素材欄で「防水」「防水透湿」の表記と耐水圧の数値、縫い目の処理の記載があるかを確かめてください。「撥水」とだけ書かれていれば、表面加工のみと考えるのが安全です。
普段着の撥水パーカーをゲレンデで着てもよいですか
ミドルレイヤーとしてなら使えます。
上に防水シェルを重ねれば、パーカーは保温を担当し、水は外側のシェルが止めます。
普段着の撥水パーカーの選び方は生地加工で変わる撥水ウインドブレーカーの雨への強さも参考になります。
撥水が弱くなったら買い替えが必要ですか
必ずしも必要ではありません。
洗濯表示に従って洗い、撥水スプレーなどで表面を補うと水を弾く状態に戻る場合があります。
ただし生地の擦り切れや縫い目の傷みは撥水の補修では戻りません。
まとめ
スノーボードパーカーは、表記が撥水か防水か、表地がスウェット地か織り生地か、縫い目に処理があるか、フードと袖口がスノーボード向けの形かの4点で選べます。防水性と防寒は別の性能なので、外で水を止めて内側で熱を保つ重ね着を前提にすると失敗が減ります。
春の短い滑走なら撥水の織り生地パーカー、降雪日や練習期なら防水透湿素材のシェルパーカーが向いています。
撥水スウェットパーカーを着たいなら、ミドルレイヤーにして防水シェルを重ねてください。
ぜひ本記事の4つの見方を参考に、滑る日の天気と下に着るものを決めてからパーカーを選んでください。

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