SHARE:

防水ビニールエプロンの選び方|厚みと丈で決まる使い勝手

PVC(塩化ビニル)製の防水ビニールエプロンを着けて食器を洗ったのに、終わってみるとズボンの膝だけが濡れていた。

エプロンの生地から水が染みたのではありません。

防水ビニールエプロンの使い勝手は、生地の厚みと丈の2点でほぼ決まり、膝が濡れたのは丈が足りなかったからです。

厚い生地は破れにくい一方で重く硬くなり、薄い生地は軽いぶん引っかけると裂けやすくなります。

丈は短いと裾から落ちた水が脚にかかり、長すぎるとしゃがんだときに床に着いて汚れます。

素材名と寸法を見れば、どちらに寄った製品なのかは判断できます。

本記事では、膝下まで覆う丈の測り方と、PVC・EVA・TPUの生地ごとの硬さの違いを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水ビニールエプロンを着けても濡れるのはなぜか

ビニールの生地そのものは水を通しません。それでも濡れるのは、水が生地を抜けるのではなく、エプロンが覆っていない場所に回り込むからです。

いちばん多いのは裾からの水です。

シンクや作業台に向かって立つと、エプロンの表面を伝った水は下へ流れ、裾の端からそのまま落ちます。

丈が腿の途中までしかなければ、落ちた水は膝やすねにかかり、エプロンを着けていない場合と大差がなくなります。

次に多いのが脇です。

胸当てと腰ひもだけで留める形は前面しか覆わないので、腕を動かしたときのしぶきが脇腹や袖口から入ります。

前かがみになると胸元が浮き、首まわりの隙間から水が入ることもあります。

そのため、素材の防水性を比べる前に、自分の作業で水がどの方向から来て、どこへ落ちるのかを考えてください。正面から浴びる作業なら丈、腕を大きく動かす作業なら脇と袖の覆いが優先になります。

防水ビニールエプロンを選ぶ4つの基準

生地の厚み

厚みはミリ(mm)やミクロンで表記されることがあり、数字が大きいほど生地は丈夫になりますが、そのぶん重く硬くなります。

刃物や角のある道具を扱う作業では、薄い生地だと引っかけて裂けやすいので、厚手を選んでください。

反対に、首から長時間下げる家事用途では重さが肩と首に残るため、破れにくさより軽さを取る選び方もあります。

厚みの表記が無い製品もあるので、その場合は重量の表記で比べると判断できます。

丈と身幅

丈は「首の付け根から膝下まで」を基準に測ります。

立ったまま首元からメジャーを当て、膝の皿の下まで届く長さがあれば、裾から落ちる水が脚にかかりにくくなります。

しゃがむ作業が多いなら、床に着かない長さに抑えてください。

身幅は腰に巻いたとき脇まで回り込むかどうかで見ます。

素材

同じ「ビニールエプロン」でも、PVCのシート、EVA(エチレン酢酸ビニル)のシート、布にTPU(熱可塑性ポリウレタン)などを塗ったコーティング生地で、硬さも扱いやすさも違います。素材ごとの違いは次の表で比べます。

首と腰の留め方

首ひもを結ぶタイプは長さを調整しやすく、輪になったタイプは着脱が早い反面、体格に合わないと胸元が浮きます。

腰ひもが後ろで結べるか、面ファスナーやバックルで留めるかも確認してください。

手が濡れたまま外す場面が多いなら、結ばずに留められる形が扱いやすくなります。

素材タイプ別に比べるビニールエプロン

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
PVCシート塩化ビニルの膜そのものが水を通さない水産・洗い場など水を正面から浴びる作業重めで、寒い場所では硬くなりやすい
EVAシート樹脂の膜が水を通さない台所・ペットの洗浄など軽さを優先する家事熱に弱く、薄手は裂けやすい
TPUなどのコーティング生地布の裏や表に塗った樹脂の層が水を止める介護・入浴介助など動きが多く長時間着ける場面摩擦や洗濯でコーティングが傷むと浸水する
撥水加工の布繊維の表面で水をはじくだけ軽い水はねがある作業押し付けたり水が溜まったりすると染みる

シートタイプは生地全体が膜なので、破れない限り浸水しません。

コーティング生地は布の柔らかさがあるため体に沿いやすく、着ていて突っ張りにくいのが特徴ですが、樹脂の層がはがれた部分からは水が入ります。

撥水加工の布は防水ではないので、水を浴びる作業には向きません。

撥水エプロンと防水エプロンはどう違う?

撥水は、生地の表面で水を玉にして転がす加工です。

水滴が当たる程度なら弾きますが、濡れた食器を胸に抱えたり、水が溜まった面に体を押し付けたりすると、繊維のすき間から水が染みてきます。

加工は洗濯や摩擦で少しずつ落ちるので、新品のときと同じ状態は続きません。

防水は、膜や樹脂の層で水の通り道そのものをふさぐ仕組みです。商品名に「エプロン」とだけあり、説明に「撥水」と書かれている製品は、水仕事より汚れよけに近い位置づけと考えてください。

この区別は衣類全般で同じです。

雨の日の屋外作業で撥水パーカーを着ていても、前かがみの作業では胸と腿に水が当たり続けるので、上から防水ビニールエプロンを重ねると前面の浸水を止められます。

パーカー側の素材と加工の違いは撥水パーカーの素材と加工の選び方で解説しています。

用途別に絞る防水ビニールエプロン

台所での食器洗い・料理

水を浴びる量は少なく、着けている時間が長いので、軽いEVAや薄手のPVCを優先してください。

丈は膝が隠れる程度で足ります。

コンロの近くで使うなら、熱で変形しやすい素材があるため、火元から離れる作業に限るか、耐熱温度の表示がある製品を選びます。

水産・洗車・清掃などの作業

正面から大量の水を受け、道具の角にも触れる作業なので、厚手のPVCで膝下まで届く丈が向いています。ホースの水が足元に跳ねる場合は、エプロンだけでは足を守れないので長靴と組み合わせてください。

介護・入浴介助

かがむ・腕を伸ばすといった動きが多く、硬い生地は体の動きを邪魔します。

コーティング生地のしなやかなものを選び、腕まで濡れるなら袖付きの形を検討してください。

屋外の雨対策まで兼ねたい場合は、全身を覆えるポンチョのほうが合うこともあり、防水ポンチョのサイズと素材の選び方で解説しています。

メンズ・レディース表記とブランドの見方

防水エプロンには「メンズ」「レディース」「男女兼用」の表記がありますが、どの寸法を基準にしているかは製品によって異なります。

メンズと書いてあっても丈が膝上までしかない製品もあるため、性別表記ではなく着丈と身幅の実寸で選んでください。

身長が高い人ほど、同じ着丈でも膝との位置関係が変わり、裾が膝より上に来やすくなります。

ブランドも同じ考え方です。

作業服や厨房用品を扱うメーカーの製品は業務向けの厚手が中心になりやすく、生活雑貨の売り場に並ぶ製品は軽さを優先した薄手が多い傾向がありますが、ブランド名で防水性能が決まるわけではありません。

仕様表の素材名、厚みの表記、丈の寸法の3点を見比べれば、知らないブランドの製品でも判断できます。

防水ビニールエプロンで後悔しやすい手入れと劣化

購入後にいちばん差が出るのは洗い方です。

シートタイプは洗濯機にかけられない表示のものが多く、使うたびに水で流して陰干しする手間がかかります。

洗濯機で洗いたいなら、洗濯表示を先に確認してください。

保管の仕方でも寿命は変わります。

PVCは折りたたんだまま長く置くと折り目が白く残り、そこから割れることがあるので、吊るして保管するほうが傷みにくくなります。

直射日光の当たる場所に干し続けると、ビニールは硬くなり、表面がべたつくこともあります。

コーティング生地は、見た目に穴がなくても樹脂の層が薄くなっていると水が染みてきます。胸や腹など作業台に当たる部分から濡れ始めたら、交換の時期と考えてください。

よくある質問

防水ビニールエプロンは洗濯機で洗えますか?

製品の洗濯表示によります。洗濯機不可の表示がある製品を洗濯機にかけると、シートの折れやコーティングのはがれにつながるので、表示に従って手洗いか水拭きにしてください。

油を使う作業にも使えますか?

素材によって油への強さが違います。揚げ物の片付けや機械油を扱う作業に使うなら、説明に耐油と書かれているかを確認してから選んでください。

熱いお湯を使う作業でも大丈夫ですか?

ビニール系の素材には熱で柔らかくなったり変形したりするものがあります。熱湯を扱うなら、耐熱温度の表示がある製品を選び、表示を超える温度には近づけないでください。

使い捨てのビニールエプロンとはどう違いますか?

使い捨てタイプは生地が薄く、短時間の汚れよけを前提にしています。繰り返し洗って使う作業や、道具の角に触れる作業では裂けやすいので、厚みのある繰り返し使える製品を選んでください。

まとめ

防水ビニールエプロンは、生地の厚みと丈で使い勝手が決まり、そこに素材と留め方を加えた4点で選べば外しません。濡れる原因の多くは生地からの浸水ではなく、裾や脇の覆っていない場所に水が回り込むことでした。

台所なら軽いEVAか薄手のPVCで膝が隠れる丈、水を浴びる作業なら厚手のPVCで膝下まで届く丈、介護のように動きが多い場面ならしなやかなコーティング生地が合います。撥水と書かれた布製は水仕事には向かないので、防水かどうかを先に確かめてください。

ぜひ本記事の測り方と素材の比べ方を参考に、自分の作業で水が落ちる位置まで覆える一枚を選んでください。

あなたへのおすすめ