防水生地ハンドメイドの選び方|縫いやすさは素材で違う
手芸店の棚に、花柄のラミネート生地と無地の撥水ナイロンが並んで売られています。
どちらも「水に強い」と書かれていますが、ラミネート生地は表面が樹脂のフィルムで覆われていて、撥水ナイロンは水をはじく加工がされているだけです。
この違いで、縫い方も仕上がりの防水性も大きく変わります。
防水生地でハンドメイドをするときは、まず生地がどうやって水を止めているかを確かめ、そのうえで作るものと手持ちのミシンに合うかを見てください。生地自体が水を通さなくても、縫い目の針穴から水は入ります。
本記事では、ラミネート生地とビニールクロスの縫い方の違いと、縫い目をふさぐ防水テープの使い分けを解説します。

なんでも防水したい編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水生地のハンドメイド作品が濡れるのは針穴から
防水生地で作ったプールバッグの底がしっとりしていた場合、生地そのものではなく縫い目から水が入っていることがほとんどです。
ミシンの針は生地を貫通するため、縫い目の数だけ穴が開きます。
フィルムやコーティングで水を止めている生地でも、この穴の部分だけは防水層が途切れています。
既製品のレインウェアやテントでは、縫い目の裏側に防水テープを熱で貼ってこの穴をふさいでいます。
ハンドメイドの作品にはこの処理がないことが多く、生地の性能が作品全体の性能にはなりません。
縫い目を細かくすると丈夫になりそうに見えますが、穴の数が増えるぶん水の通り道も増え、ビニール系の生地では穴に沿って裂けやすくなります。
もうひとつ見落としやすいのが、撥水生地を防水生地と思って使うケースです。
撥水は表面で水をはじく加工なので、雨粒は転がり落ちても、水に浸けたり押しつけたりすると布の目から染みてきます。
濡れた水着を入れる袋に撥水生地だけで作ると、外側まで湿るのはこのためです。
ハンドメイド用防水生地の選び方
選ぶ前に、作るものが「水しぶきをはじければよい」のか「中の水を外に出したくない」のかを決めてください。前者なら撥水生地でも足り、後者なら防水層のある生地と縫い目の処理が両方必要になります。
防水の仕組みはフィルムか、コーティングか、撥水か
布の表面に樹脂フィルムを貼り合わせたものがラミネート生地、布の裏に樹脂を塗ったものがコーティング生地、表面に水をはじく加工だけをしたものが撥水生地です。
生地の表示やタグにどれが書かれているかで、水を止める力の上限がほぼ決まります。
表示に「撥水」としか書かれていなければ、防水としては扱わないでください。
家庭用ミシンで送れる厚みと表面か
フィルム面はミシンの押さえ金に貼り付き、生地が前に進まなくなることがあります。厚手のビニールクロスは家庭用ミシンでは針が通りにくい場合もあるので、手持ちのミシンの対応厚と、テフロン押さえなどの付属品が使えるかを先に確認しておくと失敗が減ります。
アイロンと洗濯に耐えられるか
ラミネート生地やビニール系の生地は熱に弱く、アイロンを直接当てるとフィルムが溶けたり縮んだりします。
縫い目にアイロン接着の防水テープを使いたい場合は、生地とテープの両方の表示で使える温度を確かめてください。
洗濯機で洗えるかどうかも製品によって異なり、給食袋のように頻繁に洗うものではここで差が出ます。
防水生地のタイプ別比較
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| ラミネート生地 | 綿などの表面に樹脂フィルムを貼り合わせる | お弁当袋、エプロン、おむつ替えシート | 熱に弱くアイロン不可が多い。押さえ金に貼り付きやすい |
| ビニールクロス | 生地全体が塩化ビニルなどの樹脂 | テーブルクロス、ポーチ、レインカバー | 待ち針の穴が残る。寒い場所で硬くなりやすい |
| コーティング生地 | 布の裏面に樹脂を塗布する | リュック、自転車カバー、アウトドア小物 | 摩擦や洗濯でコーティングがはがれることがある |
| 撥水生地 | 表面に水をはじく加工をする | エコバッグ、軽い雨よけのカバー | 水に浸けたり押しつけたりすると染みる |
同じ「ラミネート生地」でも、ベースの布の厚みやフィルムのつやは商品ごとに違います。表で見たタイプは目安として使い、最終的には生地の表示で洗濯とアイロンの可否を見てください。
手芸店で扱いのある生地ブランドの注意点は、中原防水布店の生地を選ぶ前に確認したいことで解説しています。
用途別に選ぶハンドメイドの防水生地
子どもの給食袋・お弁当袋
汁気や結露を拭き取れればよいので、ラミネート生地を優先してください。
柄が多く、表が綿なので見た目も布らしく仕上がります。
名前を付けるなら、布用の名前シールはフィルム面にはつきにくいことがあり、防水のお名前シールを素材で選ぶ方法で解説しています。
プールバッグ・濡れた物を入れる袋
中の水を外に出したくない用途なので、ビニールクロスかラミネート生地を使い、底の縫い目は防水テープでふさぎます。撥水生地は外側まで湿るため、この用途には向きません。
自転車カバー・屋外で使う小物
雨と日光を長時間受けるので、コーティング生地やビニールクロスが合います。
縫い目には屋外用の防水テープを使い、紫外線で劣化した部分は貼り替えてください。
テープの選び方は屋外用防水テープを耐候性で比べる方法で解説しています。
防水生地は縫いやすさが素材で違う
ラミネート生地とビニールクロスは、どちらも待ち針を刺すと穴がそのまま残ります。
仮止めは手芸用のクリップで行い、縫い直しもできるだけ避けてください。ほどいた跡の穴は水の通り道になります。
押さえ金に生地が貼り付いて進まないときは、フィルム面を下にして縫うか、テフロン押さえやローラー押さえに替えます。
押さえの替えが無ければ、トレーシングペーパーを挟んで縫い、あとで破り取る方法もあります。
針は普通地用より太めのものに替えると、厚手のビニールクロスでも目飛びが減ります。
撥水ナイロンやコーティング生地は布なので、フィルム系より押さえ金に貼り付きにくく、家庭用ミシンでも扱いやすいほうです。ただし薄手の生地は縫い縮みしやすいので、縫い目はやや長めに設定してください。
縫い目を防水テープでふさぐ方法
縫い目の針穴をふさぐ方法は、アイロンで接着する目止めテープと、貼るだけの粘着タイプの防水テープに分かれます。アイロン接着の目止めテープは仕上がりがきれいですが、熱に弱いラミネート生地やビニールクロスには使えないことが多く、コーティング生地やナイロン系の生地で使われます。
熱を当てられない生地には、裏側から粘着タイプの防水テープを貼ります。
透明なテープなら表から見えても目立ちにくく、厚みと粘着力の違いは防水透明テープを厚みと粘着で選ぶ方法で解説しています。
手芸用に少しだけ試したい場合は、ダイソーの防水テープの売り場と種類も参考になります。
どちらのテープも、縫い目の油分やほこりが残っていると端からはがれます。貼る前に乾いた布で拭き、角の部分は丸く切ってから貼ると浮きにくくなります。
防水生地で作ってから後悔しやすい点
洗濯機で回したら、ラミネートのフィルムにしわが入って戻らなかったという失敗は、表示を見ずに洗った場合に起きます。洗える生地でも、乾燥機やアイロンの熱で傷むものは多く、洗い方は生地の表示に合わせてください。
ビニールクロスは、たたんで保管すると折り目が白く残り、寒い時期には硬くなって割れることがあります。長く使う作品なら、丸めて保管するか、折り目が気にならないデザインにしておくと長持ちします。
コーティング生地は、使い込むと裏の樹脂が粉をふいたようにはがれてくることがあり、そうなると防水性は落ちています。撥水生地も加工は洗濯や摩擦で落ちていくので、撥水スプレーで補う前提で考えてください。
よくある質問
ラミネート生地にアイロンはかけられますか
多くのラミネート生地はフィルム面にアイロンを直接当てられません。しわを伸ばしたい場合は、布側から当て布をして低温でかけるなど、生地の表示に従ってください。
撥水生地でプールバッグは作れますか
作れますが、濡れた水着を入れると外側まで染みます。中の水を外に出したくないなら、ビニールクロスかラミネート生地を選んでください。
マスキングテープで縫い目をふさげますか
一般的なマスキングテープは防水用ではないため、縫い目の目止めには向きません。水に強いタイプの違いは防水マスキングテープの選び方で解説しています。
家庭用ミシンでビニールクロスは縫えますか
薄手のものなら縫えることが多いです。押さえ金に貼り付く場合はテフロン押さえに替え、厚手のものは手持ちのミシンの対応厚を確かめてから使ってください。
まとめ
防水生地のハンドメイドは、生地が水を止める仕組みと、縫い目の針穴をふさげるかで仕上がりが決まります。フィルムかコーティングか撥水かを表示で確かめ、手持ちのミシンで送れるか、アイロンと洗濯に耐えられるかを合わせて見てください。
給食袋やお弁当袋ならラミネート生地、プールバッグならビニールクロスと防水テープ、屋外の小物ならコーティング生地と屋外用テープを選ぶと、用途に合った作品になります。ぜひ本記事の比較表と用途別の選び方を参考に、作りたいものに合う防水生地を選んでください。



