防水パンの種類と選び方|サイズと形状で決まる設置条件
洗濯機の4本の脚のうち1本が防水パンのふちに乗っていて、本体がわずかに傾いている。
こうした置き方の失敗は、防水パンの種類を見た目の大きさだけで選んだときによく起きます。
防水パンの種類は、排水口が本体のどこに来るかと、床からどれだけ高さを取るかの2点でほぼ決まります。
外寸が大きければ置けると考えがちですが、洗濯機が乗るのはふちの内側です。
内寸が足りないと脚が浮き、排水口が本体の真下に隠れれば、ホースをつなぐ手が入らなくなります。
どちらも防水パンを置いたあとで気づくことが多く、そこから種類を替えるのは手間がかかります。
本記事では、洗濯機の脚の位置と排水口の位置から防水パンのタイプを絞る方法を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水パンの役割と、置いても水があふれる理由
防水パンは、洗濯機から漏れた水をふちの内側で受け止め、排水口へ流すための受け皿です。給水ホースの接続部からのにじみや、排水ホースが外れたときの水を床に広げないことが役割で、床材の傷みや階下への漏水を防ぐために置かれます。
ただし、受け止められるのはふちの内側に落ちた水だけです。
洗濯機の脚がふちに乗って本体が傾いていると、運転中の揺れで排水ホースの差し込みが浅くなり、外れた水がふちの外へ流れることがあります。
排水口の真上に本体の底が来ていて、ホースが無理な角度で曲がっている場合も同じで、折れた部分から水がにじみ出ます。
防水パンが「あるのに濡れた」という状況は、防水パンそのものの性能より、洗濯機との組み合わせで起きることがほとんどです。防水パンの種類を選ぶ段階で、脚がきちんと内側に収まるか、排水口に手が届くかを確かめておけば、この失敗はかなり減らせます。
そもそも防水パンが設置されていない部屋で洗濯機を置く場合の考え方は、防水パンがない場合の対処法で解説しています。
防水パンの種類を選ぶ前に確かめる4つの条件
防水パンは見た目が似ていても、合う洗濯機と合わない洗濯機がはっきり分かれます。4つの条件を先に確かめておくと、候補のタイプが自然に絞れます。
防水パンの内寸と洗濯機の脚の位置
測るのはふちの内側の幅と奥行きで、外寸ではありません。
洗濯機側は本体の幅ではなく、4本の脚の外側同士の間隔を見ます。
脚の間隔が内寸に収まっていれば、本体がふちより少しはみ出していても置けることがあります。
反対に、本体が小さくても脚の位置が外寄りなら、ふちに乗ってしまいます。
具体的な測り方と合わないときの見分け方は、防水パンのサイズの選び方で解説しています。
排水口の位置
排水口が防水パンの角にあるか、中央寄りにあるかで、洗濯機を置いたあとの作業が変わります。角にあれば本体の横から手を入れてホースをつなげますが、中央寄りで本体の真下に隠れる位置なら、かさ上げをして下に空間を作らないとホースの接続や掃除ができません。
床からの高さとかさ上げの有無
床に直接置く平らな防水パンは高さが低く、圧迫感が出にくい一方で、本体の下に手が入りません。
ふちや脚部分に高さのある防水パンは、本体の下にすき間ができるので、排水口の掃除やホースの取り回しが楽になります。
高さを足すと、洗濯機の上に置くラックや蛇口との距離も変わるため、上側の余裕も合わせて見てください。
搬入経路と置き場所の通路
防水パンを新しく置く場合、洗濯機の搬入より先に防水パンが通るかを見ておく必要があります。脱衣所の入口や廊下の曲がり角で引っかかることがあり、ふちの高さ分だけ洗濯機の扉を開けたときの位置も上がります。
防水パンの種類をタイプ別に比較
市販の防水パンと、その代わりに使われる受け皿を、仕組みと向き不向きで並べました。製品ごとの寸法や対応する洗濯機はメーカーの仕様表で確かめてください。
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 平置き(フラット)タイプ | 床に直接置き、ふちで水を受けて排水口へ流す | 排水口が角にあり、本体の横から手が届く間取り | 本体の下に手が入らず、排水口が隠れると掃除できない |
| かさ上げタイプ | 脚の乗る部分が高くなっていて、本体の下に空間を作る | 排水口が本体の真下に来る配置や、掃除を楽にしたい場合 | 全体の高さが上がり、上部のラックや蛇口との距離が詰まる |
| 真下排水に対応したタイプ | 本体の真下に排水口を置ける形状で、ホースを下へ逃がす | 洗濯機の横に排水口を出す余裕がない狭い置き場 | 排水口の点検には洗濯機を動かす必要がある |
| 置くだけの受けトレー・かさ上げ台 | 排水口につながず、漏れた水を一時的に受ける、または本体を持ち上げる | 防水パンがない賃貸や、既設の防水パンに追加して高さを足したい場合 | トレーは排水できないため、大量の漏水は受けきれない |
受けトレーとかさ上げ台は、排水口につながらない点で防水パンとは役割が違います。漏れた水を流す仕組みが要るなら、排水口と一体になった防水パンを選んでください。
洗濯機と部屋の条件で防水パンのタイプを絞る
縦型洗濯機を置く場合
縦型は奥行きが比較的小さく、脚の間隔が内寸に収まりやすい洗濯機です。
排水口が角にあるなら平置きタイプで足ります。
真上から衣類を出し入れするので、かさ上げで本体が高くなると底まで手が届きにくくなる点は覚えておいてください。
ドラム式洗濯機を置く場合
ドラム式は本体が重く、奥行きもあるため、脚がふちに乗る失敗が起きやすいタイプです。
内寸の奥行きを最優先で確かめ、扉が手前に開くので、前側の通路幅も見ておきます。
重さに対する強度はメーカーの仕様に記載があるので、対応する洗濯機の種類を確かめてから選びます。
賃貸で既設の防水パンが小さい場合
賃貸では防水パンの交換は原則として管理会社の判断になるため、既設のものをそのまま使う前提で考えます。かさ上げ台で脚を持ち上げる方法や、ふちをまたいで置く方法があり、賃貸で防水パンが小さいときの選び方と防水パンをまたいで設置する方法で解説しています。
防水パンの上にラックを置く場合
洗濯機の上の空間を使うランドリーラックは、防水パンのふちの外側に脚を立てるものが多く、ふちの寸法で置けるかどうかが決まります。ランドリーラックと防水パンのふち寸法の関係を先に確かめておくと、買い直しを避けられます。
防水パンは必要?なしで置く場合の判断
防水パンがなくても洗濯機は動きます。
必要かどうかは、漏れたときに水がどこへ行くかで判断してください。
床がフローリングで下に部屋がある集合住宅なら、少量の漏水でも床材や階下に影響が出るため、防水パンか受けトレーを置く意味は大きいです。
一方で、排水口が床に直接開いていて防水パンを置く余裕がない場合は、ホースの接続部を定期的に確かめ、漏水を早く見つけることのほうが現実的です。置かない判断をしたときも、排水ホースの差し込みと給水の蛇口まわりは目で見られる状態にしておきます。
なお、浴室の床と一体になった防水パンは洗濯機用とは別物で、選び方も違います。ユニットバスの防水パンで解説しています。
防水パン選びで後悔しやすい点
いちばん多いのは、排水口の掃除ができない置き方になってしまうことです。
排水口には髪の毛や糸くずがたまり、放っておくと水の流れが悪くなって、においの原因にもなります。
本体の下に手が入らない配置では、掃除のたびに洗濯機を動かす必要があり、重いドラム式では一人で動かせません。
最初からかさ上げタイプを選ぶか、排水口が本体の外に出る配置にしておくと、この手間はなくなります。
ふちの内側も、ほこりや洗剤のかすが溜まりやすい場所です。ふちと本体のすき間が狭いと掃除道具が入らないので、内寸に少し余裕があるほうが後の手入れが楽になります。
洗濯機を買い替えたときに合わなくなる点も見落とされがちです。
今の洗濯機にぴったりの内寸だと、次に奥行きのある機種を選んだときに脚が収まりません。
防水パンそのものの交換や、床の排水口の位置を動かす作業は業者に依頼する範囲になるため、買い替えの予定があるなら、次の洗濯機の脚の間隔も想定しておくと安心です。
よくある質問
防水パンの種類は洗濯機のメーカーに合わせる必要がありますか?
メーカーを揃える必要はありません。
見るのは脚の間隔が内寸に収まるかと、排水口に手が届くかの2点です。
メーカーの仕様表に対応する防水パンの内寸が書かれていることがあるので、そこと照らし合わせてください。
平置きタイプとかさ上げタイプはどちらを選べばよいですか?
排水口が本体の真下に来るならかさ上げタイプを選んでください。角にあって横から手が届くなら平置きタイプで足り、高さが抑えられる分、上のラックや蛇口との距離に余裕が残ります。
受けトレーで防水パンの代わりになりますか?
少量のにじみを受ける用途なら代わりになります。排水口につながらないため、ホースが外れたときのような大量の水は受けきれません。
防水パンの掃除はどこを見ればよいですか?
排水口のゴミと、ふちの内側に溜まるほこりです。排水口はふたを外して髪の毛や糸くずを取り除き、においが出たら掃除の間隔を短くしてください。
まとめ
防水パンの種類は、排水口の位置と床からの高さで絞り込めます。内寸は外寸ではなくふちの内側を測り、洗濯機の脚の間隔と比べます。
排水口が角にある縦型なら平置きタイプ、排水口が本体の真下に来るならかさ上げタイプか真下排水に対応したタイプ、防水パンを交換できない賃貸ならかさ上げ台や受けトレーが候補になります。ドラム式は奥行きと重さを先に確かめてください。
ぜひ本記事の4つの条件を参考に、洗濯機の脚と排水口の位置を測ってから防水パンのタイプを選んでください。



