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キッチンコンセントの防水はどこで選ぶ?設置基準と注意点

シンク横の、天板から十数センチの高さにあるコンセントに洗い物の水しぶきが飛び、プレートのまわりに白い水垢の跡が残っています。

キッチンコンセントの防水対策は3つの段階に分かれます。

差し込み口を塞ぐキャップで足りる場合、IPX4(あらゆる方向からの水しぶきに耐える等級)をうたう防滴カバーを付ける場合、防水形のコンセントへ交換する場合です。

どれを選ぶかは、水がどの向きから飛んでくるかと、プラグを差しっぱなしにする機器があるかで変わります。

キャップとカバーは、はめる・かぶせるだけで付けられます。

コンセント本体の交換や増設は電気工事士の資格が要る工事なので、自分で手を出せる範囲はここで分かれます。

本記事では、シンク横・コンロ横・カウンター下の収納内の3か所で、どのタイプを選べばよいかと、設置するときに守る基準を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

キッチンコンセントの防水で警戒すべきはトラッキング

水が差し込み口に一気に入ってショートする事故よりも、キッチンで起きやすいのはトラッキングです。

プラグの刃と刃の間にたまったほこりが湿気を吸うと、そこを電気が流れて少しずつ炭化し、やがて発火に至ります。

水がかかった直後に起きるとは限らず、湿気と乾燥を何度も繰り返したあとに表に出てきます。

キッチンはこの条件がそろいやすい場所です。

調理中の湯気でコンセントまわりが湿り、油煙を含んだほこりは粘りがあるので、プラグの根元にこびり付いたまま落ちません。

冷蔵庫や電子レンジ、炊飯器のように何年もプラグを抜かない機器が多いことも重なります。

「防水カバーを付けたのに焦げ跡が出た」という結果は、ここから起きます。

差し込み口だけを塞ぐタイプは、プラグを抜いている間しか差し込み口を守れません。

差したままの状態では、刃の根元が露出しています。

キッチンコンセントの防水を考えるときは、使っていないときの水よりも、差しっぱなしのプラグの根元をどう乾いた状態に保つかを先に考えてください。

キッチンコンセントの防水対策を選ぶ3つの軸

水が飛んでくる向きと防水等級

シンク横の水しぶきは、上からも横からも、跳ね返って下からも飛んできます。

防水等級を見るときは、IPX4が「あらゆる方向からの水しぶき」、IPX5が「あらゆる方向からの噴流」までを対象にしていることを押さえておいてください。

キッチンで想定するのは飛沫なので、水没に耐えるIPX7やIPX8までは必要ありません。

屋外用でよく見かける「防雨形」は、上から降る雨を想定した構造です。

下や横から跳ねる水しぶきまで想定しているかどうかは製品によって異なるので、等級の表記で確かめてください。

屋外のスイッチや配線で等級の目安をどう考えるかは、屋外スイッチの防水等級の選び方で解説しています。

プラグを差したまま守れるか

差し込み口キャップやフタ付きプレートは、プラグを抜いている間しか差し込み口を閉じられません。

冷蔵庫や電子レンジのように差しっぱなしの機器なら、プラグごと箱で覆うボックス型の防水カバーか、トラッキング防止の絶縁加工が施されたプラグを選ぶ必要があります。

差したまま使う機器があるかどうかで、選べるタイプは半分に減ります。

工事なしで付けられるか

キャップ、外付けのカバー、トラッキング防止プラグは工事なしで使えます。

防水形のコンセントへの交換、位置の移設、増設は電気工事士の資格が必要で、賃貸なら管理会社の許可も要ります。

自分で済ませたいのか、業者に頼んででも根本から変えたいのかを、カバーを探す前に決めておくと迷いません。

キッチンコンセントの防水対策 タイプ別の比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
差し込み口キャップ使わない差し込み口に樹脂の栓をはめて塞ぐ普段は使わない予備のコンセント差している口は守れない。プレートの隙間は開いたまま
フタ・シャッター付きのカバー差し込み口の前をフタで覆い、抜いたときに閉じるミキサーやケトルなど、使うたびに抜き差しする機器差している間はフタが開いたまま
ボックス型の防水カバー(後付け)プラグごと箱で囲い、コードを下側から出すシンク横で、プラグを差したまま使う機器太いプラグやACアダプタだとフタが閉まらない
防水形・防雨形コンセントへの交換器具そのものにフタとパッキンが組み込まれている水しぶきが日常的にかかり、位置を変えられない場所電気工事士の資格が必要。賃貸では許可が要る
トラッキング防止プラグ刃の根元を絶縁して、ほこりと湿気による発火を防ぐ冷蔵庫・電子レンジなど差しっぱなしの機器水しぶきそのものは防げない

表の上2つは「抜いているときに守る」タイプで、下2つは「差しているときに守る」タイプです。

防水形への交換はその両方を満たしますが、工事が前提になります。

シンク横で差しっぱなしの機器があるなら、ボックス型のカバーとトラッキング防止プラグを組み合わせるのが、工事なしで取れるいちばん守りの厚い構成です。

屋外配線のコネクタでも、差した状態の防水をどう確保するかという考え方は同じで、屋外配線のコネクタ防水とIP等級の目安で解説しています。

シンク横・コンロ横・収納内でキッチンコンセントに優先すること

シンク横

水しぶきの量がいちばん多い場所なので、IPX4以上をうたうボックス型カバーを優先してください。

カバーのコード出口が下を向いているものを選ぶと、表面を伝った水がプラグ側へ流れ込みにくくなります。

上や横に出口があるタイプは、そこから水が入る経路が増えます。

コンロ横

水よりも油はねと熱が問題になります。

樹脂のカバーは熱で変形することがあるので、耐熱温度が表記されているかを確かめてください。

油を含んだほこりはトラッキングの原因になるため、差しっぱなしの炊飯器や電気ケトルのプラグはトラッキング防止タイプにして、月に一度は抜いて刃の根元を乾いた布で拭くと安心です。

カウンター下や吊り戸棚の収納内

食洗機や浄水器のコンセントがシンク下の収納内にある場合、水しぶきはかかりませんが、排水ホースの継ぎ目からの水漏れと、給水管まわりの結露で湿ります。

収納内のコンセントは床から離れた高さにあるかを確かめ、プラグは差しっぱなしになるのでトラッキング防止タイプにしてください。

物を詰め込んでプラグを押し曲げると、刃が浮いて隙間にほこりがたまります。

収納物とコンセントの間に手が入る程度の空きを残しておくと、点検もしやすくなります。

キッチンコンセントの設置基準で確かめること

電気設備の工事で目安とされる内線規程では、台所のような水気のある場所に、接地極付き(アース付き)のコンセントを設けることが求められています。

電子レンジや冷蔵庫、食洗機にアース線が付いているのは、漏電したときに電気を地面へ逃がすためです。

今のコンセントにアース端子がなければ、防水カバーを足すより先に、アース付きへの交換を業者に相談してください。

電子レンジや食洗機のように消費電力の大きい機器は、ほかの機器と回路を分けた専用回路にすることが推奨されています。

延長コードやテーブルタップで1か所に集めるとプラグの数が増え、そのぶんトラッキングが起きる箇所も増えます。

分電盤に漏電遮断器が付いているかも確かめておくと、万一濡れて漏電したときに電気が止まるかどうかが分かります。

コンセントを水から遠い位置へ移したり、防水形に交換したりする作業はいずれも電気工事です。資格のない人が配線に触れることは法律で禁止されているので、取扱いのある電気工事店に現場を見てもらい、見積もりを取ってください。

防水シートや壁紙でキッチンコンセントのまわりを覆うとき

コンロやシンクまわりの壁に貼る防水シートや防汚シートは、キッチンでよく使われます。

コンセントの位置では、シートをプレートの外周に沿って切り抜いてください。

差し込み口やプレートの隙間にシートの端を押し込むと、器具の内部に糊や切れ端が入り込みます。

コンセントの上までシートで覆って隠すのも避けてください。

差しっぱなしのプラグがある場合は熱がこもりますし、シートの下で起きた焦げや変色に気づけません。

シートの端が浮くと、毛細管現象で水がシートの裏へ吸い込まれ、プレートの裏側まで湿ることがあります。

端は浮きやすいので、コンセントまわりは貼ったあとも定期的に指でなぞって確かめておくと安心です。

湿気に強い壁材そのものの選び方は、洗面所に向く防水壁紙の素材と施工の注意点で解説しています。キッチンでも水まわりの壁という条件は共通しています。

キッチンコンセントの防水で後悔しやすい点

ボックス型カバーで最も多いのは、フタが閉まらない失敗です。

L字型のプラグや、ACアダプタと一体になった太いプラグは、カバーの内寸に収まりません。

手持ちのプラグの厚みと幅を測ってから、カバーの内寸と見比べてください。

パッキンの劣化も起きます。

フタのゴムパッキンは油や洗剤で硬くなり、隙間ができると防水等級の値どおりには守れなくなります。

等級の数値は新品時の性能なので、フタの閉まりが緩くなったら交換の時期です。

カバーの中に水がたまる失敗もあります。

上から入った水が出ていく経路のないカバーでは、内部が濡れたまま乾きません。

カバーを開けて中に水滴が残っていたら、ブレーカーを落としてから拭き取ってください。

撥水と防水の取り違えにも注意が必要です。

シンクや壁に塗る撥水コーティングは水をはじくだけで、コンセントの浸水は防げません。

シンクに使う撥水剤の成分についてはシンク撥水コーティングの選び方で解説していますが、電気器具の周辺に吹き付ける使い方は想定されていません。

よくある質問

防水カバーを付ければ、コンセントまわりを水拭きしてもいいですか?

水拭きは避けてください。

カバーは調理中の水しぶきを想定したもので、濡れた布で押し付けるように拭くと、隙間から水が回り込みます。

拭くときは固く絞った布か乾いた布を使い、カバーの外側だけにとどめてください。

防水コンセントへの交換は自分でできますか?

できません。

コンセント本体の交換は電気工事士の資格が必要な作業です。

工事なしで済ませるなら、後付けのボックス型カバーとトラッキング防止プラグの組み合わせを選んでください。

屋外用の防雨形コンセントを室内のキッチンに付けてもいいですか?

付けること自体は可能ですが、防雨形は上からの雨を想定した構造なので、シンクの跳ね水まで防げるとは限りません。等級の表記を確かめたうえで、交換工事を依頼する電気工事店に設置場所を伝えて選んでもらってください。

キッチンコンセントに水がかかってしまったらどうすればいいですか?

濡れた手で触らず、まず分電盤のブレーカーを落としてください。

そのうえで乾いた布で水を拭き取り、十分に乾くまで使いません。

プレートに焦げ跡や変色、焦げた臭いがあるときは、使い続けずに電気工事店に点検を依頼してください。

まとめ

キッチンコンセントの防水は、水が飛んでくる向きと等級、プラグを差したまま守れるか、工事なしで付けられるかの3つで選べます。警戒すべきは一度の浸水よりも、湿気とほこりが重なって起きるトラッキングで、差しっぱなしのプラグの根元をどう守るかで選ぶタイプが変わります。

シンク横で差しっぱなしの機器があるならボックス型カバーとトラッキング防止プラグを組み合わせ、使うたびに抜き差しするならフタ付きのカバーで足ります。

コンロ横は耐熱温度と油汚れの掃除を優先し、収納内は水漏れと結露を前提にプラグを選んでください。

アース付きでない、水から近すぎるといった配線側の問題は、カバーでは解決しないので電気工事店に相談します。

ぜひ本記事のタイプ別の比較を参考に、手持ちのプラグの形とコンセントの位置を確かめたうえで、キッチンコンセントの防水対策を選んでください。

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