SHARE:

シンク撥水コーティングの選び方|水垢予防に効く成分とは

撥水コーティングを塗ったステンレスシンクに、1週間ほどで白い輪じみが戻っていた。よくあるのは、塗る前の水垢が残ったまま上から重ねていたケースです。

シンク撥水コーティングがどれだけ持つかは、成分がフッ素系・シリコン系・ガラス系のどれかと、塗る前の下地をどこまで落としたかでほぼ決まります。成分によって水のはじき方も、こすり洗いへの強さも違うので、毎日の洗い物の量と掃除にかけられる時間から逆算して選ぶと迷いません。

本記事では、クエン酸で水垢を落としてから塗る下地づくりと、水切りかごの下まで含めた塗り分け方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

シンクの撥水コーティングがすぐ落ちる原因

水垢の上に塗ったコーティングは、水垢ごとはがれます。

シンクの白いくもりの正体は、水道水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルが、水分の蒸発したあとに残って固まったものです。

撥水コーティングの被膜は塗った面に密着しますが、その面が水垢なら、ステンレスや人工大理石の素地までは届きません。

そのまま数日スポンジでこすると、もろい水垢の層が崩れ、上に乗っていた被膜も一緒に落ちていきます。

「塗ったのにすぐ効果がなくなった」と感じる場面の多くは、この順番で起きています。

調理で飛んだ油の膜も同じように密着を妨げ、塗りムラの原因になります。

塗る前には、中性洗剤で油を落とし、クエン酸などの酸性の洗浄剤で水垢を溶かしてから、水で流して完全に乾かしてください。

下地づくりに使える洗浄剤は製品の説明書に指定されていることが多いので、その指示を優先します。

撥水は防水ではありません

撥水コーティングは表面で水をはじいて汚れをつきにくくするもので、水の侵入を止める防水の機能はありません。

シンク下の収納が濡れている場合、原因は排水ホースや配管の接続部にあることがほとんどで、シンクの表面に何を塗っても止まりません。

コーティングで解決できるのは、あくまで表面の水垢とくもりです。

シンク撥水コーティングを選ぶときに見る4つの点

パッケージの「撥水」の文字だけでは、製品の差は分かりません。裏面の成分表示と使用できる素材の欄を見比べると、候補はかなり絞れます。

成分がフッ素系・シリコン系・ガラス系のどれか

同じ撥水でも、被膜の硬さと厚みは成分で違います。

フッ素系は水と油の両方をはじきやすく、シリコン系は水滴を丸く転がす力が強いものの、被膜がやわらかめです。

ガラス系(ケイ素系)は硬い被膜をつくるタイプで、こすり洗いへの強さを重視する場合の候補になります。

持続の目安は製品によって異なるため、表示されている期間を比べてください。

撥水か親水か

水垢予防だけで考えると、撥水が常に有利とは限りません。

撥水面では水が玉になって残り、そのまま乾くと玉の形に沿って輪じみができます。

一方で親水タイプは水を薄く広げて流すため、乾いた跡が目立ちにくくなります。

洗い物のあとに拭き上げる習慣があるなら撥水、拭かずに放置しがちなら親水も検討すると失敗が減ります。

シンクの素材に使えるか

ステンレス用として売られている製品を人工大理石やホーローに塗ると、変色やくもりが出ることがあります。「使用できない素材」の欄に自宅のシンク素材が書かれていないかを、買う前に確かめてください。

塗り方と乾燥にかかる時間

スプレーして拭き広げるもの、布で塗り込むもの、貼るシートの3つで手間が大きく変わります。被膜タイプの多くは塗ったあと一定時間水を流せないので、夜の洗い物を終えてから塗れるかどうかも生活の中で考えておきましょう。

フッ素系・シリコン系・ガラス系・保護シートの比較

タイプ防水・撥水の仕組み向いている場面弱点
フッ素系表面に薄い膜をつくり、水と油をはじく油はねも気になるコンロ寄りのシンク膜が薄く、研磨スポンジで落ちやすい
シリコン系シリコーンの被膜で水滴を丸く転がす気になったときに手軽に塗り足したい水滴が残ると輪じみになりやすく、こすり洗いで減りやすい
ガラス系(ケイ素系)表面に硬い被膜をつくる塗り直しの回数を減らしたい下地処理と乾燥に手間がかかり、ムラが残ると目立つ
保護シートシンクの底を物理的に覆う傷も防ぎたい、賃貸で原状回復が気になる端や継ぎ目に水がたまり、そこに水垢やぬめりが出る

液剤の3タイプは「被膜の硬さ」と「塗る手間」が逆の関係にあります。硬い被膜ほど下地処理を丁寧に求められ、手軽なものほど塗り足しの回数が増えると考えてください。

保護シートは成分による違いではなく、面を覆うことで水垢と傷の両方を防ぐ考え方です。ただし貼った部分の下に水が入り込むと乾きにくく、かえって汚れの温床になるため、端までしっかり密着させられる形状かどうかを確認してください。

台所の使い方別に選ぶシンクのコーティング

毎日自炊して洗い物が多い

鍋やフライパンを日に何度も洗うシンクでは、スポンジが当たる回数そのものが多くなります。

この条件なら、こすり洗いに強いガラス系を優先してください。

塗った後もやわらかい面のスポンジを使えば、被膜の減りを抑えられます。

掃除に時間をかけられない

下地処理から乾燥まで待つ時間が取れないなら、スプレーで吹いて拭き広げるシリコン系やフッ素系が現実的です。一度で長持ちさせるより、はじきが弱くなったら吹き足す前提で使うほうが、きれいな状態を保ちやすくなります。

賃貸でシンクを傷つけたくない

退去時の状態が気になる場合は、はがせる保護シートか、表示どおりの方法で落とせる液剤を選びます。シートはシンク底の寸法と排水口の位置に合うかを、測ってから選んでください。

人工大理石のシンクを使っている

ステンレス専用の製品は候補から外し、人工大理石に使えると明記されたものだけを比べます。素材の表示があいまいな製品は、目立たない隅で試してから全体に広げると安心です。

同じ水回りでも洗面所は湿気のこもり方が違い、壁の素材から見直したほうがよい場合もあります。洗面所の壁については湿気に強い洗面所の防水壁紙の選び方で解説しています。

シンク撥水コーティングで後悔しやすい点

研磨剤とメラミンスポンジで被膜が落ちる

クレンザーやメラミンスポンジは、表面を細かく削って汚れを落とす道具です。せっかく塗った被膜も一緒に削れるため、コーティング後は中性洗剤とやわらかいスポンジに切り替えてください。

水切りかごや収納ラックの脚の下に跡が残る

シンク内に置いた水切りかごや収納ラックの脚の下は、水がたまったまま乾きにくい場所です。

撥水コーティングをしていても、ここには輪じみやぬめりが出やすくなります。

週に一度はかごを持ち上げて拭き、その部分だけ塗り足すと、全体の見た目がそろいます。

排水口のぬめりは撥水では防げない

排水口まわりのぬめりは、主に食べかすや雑菌が原因で、水垢とは別物です。コーティングで汚れが落としやすくなることはあっても、ぬめりそのものは定期的な掃除で取り除く必要があります。

使いかけの液剤をシンク下に収納している

シンク下の収納は湿気がこもりやすく、温度も変わりやすい場所です。

保管条件は製品ごとに表示されているので、それに沿った場所に置いてください。

シンク横のコンセントまわりに水が飛ぶ場合は、キッチンコンセントの防水と設置基準で解説しています。

よくある質問

撥水コーティングを塗れば水垢はつかなくなりますか?

つかなくなるわけではありません。

水がはじかれて流れやすくなるので水垢はつきにくくなりますが、残った水滴が乾けば跡は出ます。

洗い物のあとに軽く拭き上げると、効果を保ちやすくなります。

塗り直しはいつすればよいですか?

水をかけたときに玉にならず、薄く広がるようになったら塗り直しの合図です。持続の目安は製品によって異なるため、表示の期間と見た目の両方で判断してください。

洗面ボウルにも同じ製品を使えますか?

洗面ボウルの素材が、製品の使用できる素材に含まれていれば使えます。

陶器や人工大理石は対象外の製品もあるので、表示を確認してください。

足元の水はね対策は洗面所マットの防水素材の違いで解説しています。

食器を置くシンクに塗っても問題ありませんか?

キッチン用と表示された製品を、説明書どおりに乾燥させてから使ってください。乾燥前に食器や食品が触れないよう、塗るのは洗い物を終えた後がおすすめです。

まとめ

シンク撥水コーティングは、成分のタイプ、撥水か親水か、シンクの素材への対応、塗る手間の4点で選びます。どの製品を選んでも、水垢の上に塗れば被膜は長持ちしないので、クエン酸と中性洗剤で下地を整えてから塗ってください。

洗い物が多いならガラス系、手軽さを取るならスプレー式のシリコン系かフッ素系、賃貸なら保護シートか落とせる液剤、人工大理石なら素材表示の合うものが基準になります。塗った後は研磨剤を避け、水切りかごの下を拭く習慣をつけると、きれいな状態が長く続きます。

ぜひ本記事の4つの点を参考に、自宅のシンクの素材と洗い物の量に合ったコーティングを選んでください。

あなたへのおすすめ