防水玄関マットの選び方|素材と厚みで変わる水はけ具合
雨の日に傘をたたんで玄関に入ると、マットの上に水たまりができ、その縁から床へ水がにじんでいた。
裏面にPVC(ポリ塩化ビニル)やゴムの防水シートが貼ってあっても、これは起きます。
防水玄関マットの水はけは、表面の素材が水を吸うのか下へ落とすのかと、受けた水をためておける厚みで決まり、裏面の防水シートは床を守る最後の層にすぎません。
吸水するパイルのマットは水を抱え込み、樹脂製のマットは水を溝やすき間に落とすので、同じ「防水」の表記でも玄関での乾き方はまったく違います。本記事では、表面素材ごとの水の逃がし方と、雨の日の水量に合わせた厚みの見方を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水玄関マットなのに床が濡れるのはなぜか
防水シートは水を通しませんが、水を吸い取ってくれるわけではありません。表面のパイルが吸える量を超えると、あふれた水はマットの上を流れて、いちばん低い縁から床へ落ちていきます。
縁の処理も結果を左右します。
防水シートが表面の生地より一回り小さく、縁が切りっぱなしのマットでは、パイルに含まれた水が側面を伝って裏へ回り込みます。
裏面は防水でも、側面から入った水は止められません。
縁を樹脂やゴムで包んであるか、防水シートが縁まで届いているかは、裏返せば確かめられます。
もう一つの勘違いが、防水と撥水(はっすい)の混同です。
撥水は表面で水をはじく加工のことで、水を通さない層があるわけではありません。
撥水加工の表面ではじかれた水滴は転がって床へ落ちるうえ、踏まれて押し込まれれば生地にしみ込みます。
商品説明に「撥水」とだけあるマットは、床を濡らさない用途には向きません。
床が濡れる原因のほとんどは、防水シートの性能ではなく、受けた水の行き場がないことにあります。選ぶときは「水を通さないか」より先に「水をどこへ逃がすか」を見てください。
防水玄関マットの選び方
表面素材は水を吸うか、下へ落とすか
パイルや布の表面は水を吸い、靴底の水分を取るのが得意です。
一方でゴムや樹脂の表面は水を吸わず、凹凸や溝、すき間へ水を落とします。
靴底を拭きたいなら吸水する表面、マットの上に水を残したくないなら樹脂の表面と考えると、迷いが減ります。
裏面の防水シートは縁まで覆っているか
裏面は全面が防水シートになっているものと、滑り止めの点や網目だけのものがあります。
後者は床を濡らさない役目を果たしません。
縁まで防水層が届き、側面が包まれているかも合わせて確かめてください。
厚みと縁の立ち上がりで受けられる水の量が変わる
パイルが厚いほど吸える水は増え、縁が立ち上がったトレー形なら水をためておけます。
ただし厚いマットは乾くまでの時間も長く、ドアの下に当たることがあります。
雨の日に家族が何人出入りするかで、必要な厚みは変わります。
滑り止めと床材との相性
濡れた靴で踏むマットがずれると危険なので、裏面の滑り止めは欠かせません。フローリングやクッションフロアの上に置くなら、裏面素材について取扱説明に床材への注意書きがないかを購入前に読んでおくといいでしょう。
洗い方と収納のしやすさ
洗濯機で洗えるか、水洗いだけか、拭き取りのみかは製品によって異なります。晴れの季節にしまうつもりなら、丸めて収納できる柔らかさがあるかも見ておきたいところです。
タイプ別に見る玄関マットの防水の仕組み
防水玄関マットは、表面で水をどう扱うかで4タイプに分けられます。個別の製品ではなく構造の違いとして比べています。
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 吸水パイル+防水裏地 | 表面の布が水を吸い、裏面の防水シートで床への浸透を止める | 室内の玄関で靴底の水を取りたいとき | 吸水量を超えると縁からあふれ、乾くまで時間がかかる |
| ゴム・樹脂の一体成形 | マット全体が水を通さない素材で、表面の溝や凹凸に水を受ける | 屋外のポーチや、水拭きで済ませたい玄関 | 靴底の水は拭き取れず、溝の水は別に捨てる必要がある |
| コイル・ループ状の樹脂 | 絡み合った樹脂の繊維のすき間から水と砂を下へ落とす | 屋外で泥や砂を落としたい場所 | 落ちた水は下の床に届くので、室内には向かない |
| 縁つきトレー形 | 縁の立ち上がりで水を囲い、中にためる | 濡れた靴や傘を置く場所を決めたいとき | たまった水は自分で捨てる必要があり、段差でつまずきやすい |
室内で床を守りたいなら、上の2つか縁つきトレー形が候補になります。コイル状のマットは水を下へ落とす構造なので、屋外専用と考えてください。
置き場所と家族構成で絞る防水玄関マット
室内の玄関で傘や靴の水滴を受けるなら
吸水パイルと防水裏地のタイプを選び、縁が包まれているものを優先してください。
出入りが多い家では吸水量が先に尽きるので、厚みのあるものか、上がり框(かまち)の手前に置く1枚と土間に置く1枚の2枚使いにすると、床まで水が届きにくくなります。
上がり框は、玄関の土間と室内の床の段差部分のことです。
屋外のポーチや軒下に置くなら
雨が直接当たる場所では、どれほど吸水しても追いつきません。
ゴム・樹脂の一体成形か、水を下へ落とすコイル状のマットが向いています。
屋外での作業時に地面ごと広く覆いたい場合は、防水ブルーシートを厚みとハトメ数で選ぶ方法で解説しています。
子どもやペットがいる家なら
泥はねやこぼした水を丸ごと洗い流せるかが先です。拭くだけで済むゴム・樹脂製か、洗濯機に対応した吸水タイプのどちらかに絞り、裏面の滑り止めがしっかりしたものを選んでください。
賃貸で床材を傷めたくないなら
水が床に届かないことに加え、湿気がこもらないことも大切です。マットの下が濡れたままだと床材が傷むので、晴れた日に裏返して乾かせる軽さのものが扱いやすいでしょう。
買ってから後悔しやすい防水玄関マットの落とし穴
いちばん多いのが、乾かないことへの不満です。
吸水パイルのマットは水を抱え込むぶん、梅雨どきには翌朝まで湿ったままになり、においの原因になります。
防水シートが裏面をふさいでいるため下からは乾かず、表面からしか水分が抜けません。
防水層と通気のかね合いは寝具でも同じで、マットレス防水カバーと通気性の関係で解説しています。
裏面の防水シートの劣化も見落とされます。
ゴムや樹脂の裏地は、洗濯や日光で硬くなり、ひび割れると防水の役目を果たさなくなります。
洗濯機に対応したマットでも、乾燥機や高温の湯については制限があることが多いので、洗濯表示を確かめてから洗ってください。
サイズでは、ドアの開閉範囲を測らずに選んで、ドアの下にマットが当たる失敗が起きます。
外開きのドアの外側に置く場合は、ドアの下端と床のすき間より厚いマットは置けません。
置く前にすき間の高さを測っておくと確実です。
折りたたんで届くマットは、広げても折り目や丸め癖が残り、縁が浮いてつまずくことがあります。しばらく平らに置いて癖を取ってから使い始めるといいでしょう。
玄関マットを長持ちさせる洗い方と収納
ゴム・樹脂のマットは、ホースの水で流して陰干しすれば、たいていの汚れは落ちます。直射日光に長く当てると素材が硬くなるので、干すのは日陰が向いています。
吸水パイルのマットは、洗ったあと裏面を上にして干すと防水シートの側が先に乾き、表面の水分が抜けやすくなります。完全に乾かないうちに玄関へ戻すと、裏面と床の間に湿気がこもります。
雨の季節だけ防水玄関マットを使う場合は、汚れを落として十分に乾かしてから収納してください。
湿ったまま丸めるとカビの原因になります。
折りたたむと裏面のシートに折り目からひびが入りやすいので、丸めて立てかけるほうが傷みにくいです。
よくある質問
防水玄関マットは洗濯機で洗えますか
製品によって異なります。
洗濯機に対応したものもあれば、水洗いや拭き取りだけのものもあるので、洗濯表示で確かめてください。
防水シートの裏地は熱に弱いことが多く、乾燥機に対応しているかも合わせて見ておく必要があります。
撥水加工の玄関マットでも床は濡れませんか
濡れることがあります。
撥水は表面で水をはじく加工で、水を通さない層があるわけではありません。
床を守りたいなら、裏面に防水シートがあると明記されたマットを選んでください。
屋外用の玄関マットを室内で使ってもいいですか
コイル状のように水を下へ落とす構造のものは、室内では床が濡れるので向きません。ゴム・樹脂の一体成形タイプなら室内でも使えますが、靴底の水は拭き取れない点を踏まえて選んでください。
裏面がひび割れてきたら使い続けられますか
床を守る目的なら替えどきです。ひびから水が床へ届くので、裏面の防水シートが割れたマットは防水の役目を果たしません。
まとめ
防水玄関マットは、表面が水を吸うのか下へ落とすのか、受けた水をためておける厚みと縁があるかで水はけが決まります。裏面の防水シートは縁まで届いているかを確かめ、撥水だけの表記とは区別してください。
室内の玄関なら吸水パイルと防水裏地のタイプ、雨が当たる屋外ならゴム・樹脂かコイル状、子どもやペットがいる家なら丸洗いできるものが候補です。季節で使い分けるなら、乾かしてから丸めて収納できるかも選ぶ条件に入れておきましょう。
ぜひ本記事の素材と厚みの見方を参考に、玄関の広さと雨の日の出入りに合った1枚を選んでください。



