超撥水コーティング剤の使い方|弾きが続く塗り方の注意点
接触角が150度を超えるほど水をはじく状態は「超撥水」と呼ばれ、水滴はほぼ球の形で転がり落ちます。
ところが、塗った直後はきれいに弾いていた傘や靴が、数回使ううちに水を吸ってべたっと広がるようになることがあります。
「すぐ弾かなくなった」という口コミの多くは、塗る前の脱脂と、塗ったあとの摩擦が原因です。
超撥水コーティング剤は、表面にできる細かな凹凸に空気を抱え込み、水を浮かせて弾きます。
この凹凸が汚れで埋まったり擦れて潰れたりすると、弾きははっきり落ちます。
持ちを左右するのは成分の強さよりも、下地の整え方と塗る場所の選び方です。
本記事では、塗る前の脱脂のやり方と、ダブルコートで弾きを長持ちさせる手順を解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
超撥水コーティング剤の弾きがすぐ落ちる原因
弾きが落ちる原因の多くは、塗った面に残っていた油分です。
手の皮脂、ワックス、柔軟剤や洗剤の残りが表面にあると、コーティング成分は素材に定着せず、汚れの膜の上に乗るだけになります。
乗っているだけの膜は、雨に数回当たるか、手で触れるうちに汚れごとはがれていきます。
もうひとつの原因は摩擦です。
超撥水は表面の微細な凹凸で成り立っているため、一般的な撥水よりも擦れに弱い性質があります。
靴のかかとや鞄の底、手で何度も握る傘の柄の近くでは、凹凸が先に潰れ、そこから水がなじみ始めます。
「塗ったのに弾かない」「一度の雨で終わった」という口コミを読むときは、どの素材のどの部分に塗ったのかを確かめてください。
同じ製品でも、脱脂した平らな面と、擦れる部分とでは持ちがまったく違います。
製品の良し悪しより先に、施工した条件の違いが表れていることが多いです。
撥水と防水は別物|超撥水コーティングでできないこと
超撥水コーティングは、水をはじくだけで、浸水を防ぐものではありません。
縫い目やファスナー、生地の織り目のすき間からは、水圧がかかれば水が通ります。
土砂降りの中を長く歩けば、表面で弾いていても内側はしだいに湿ってきます。
防水は、膜やシームテープで水の通り道そのものをふさぐ仕組みです。
コーティング剤を重ねても、撥水が防水に変わることはありません。
「完全防水になる」とは考えず、水が染み込むまでの時間を延ばし、汚れを付きにくくするものとして使ってください。
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 超撥水タイプ | 微細な凹凸と撥水成分で水を浮かせて弾く(撥水) | 傘・レインウェアの表面、汚れを付けたくない屋外の小物 | 擦れに弱く、触れる部分から弾きが落ちやすい |
| 一般的な撥水タイプ(シリコン系・フッ素系) | 表面に撥水成分の膜を作って水をはじく(撥水) | 靴・布製品の日常的な雨よけ | 超撥水ほど水玉にならず、浸水そのものは防げない |
| 防水素材・防水加工品 | 膜や目止めで水の通り道をふさぐ(防水) | 水圧がかかる場面、長時間の雨 | 表面の撥水が落ちると生地が水を含み、重く感じやすい |
撥水タイプごとの持ちの違いは、用途で選ぶ撥水コーティング剤の比較で解説しています。
超撥水コーティング剤を選ぶときに見る4つの点
塗る素材に対応しているか
布用・樹脂用・ガラス用など、対応素材は製品ごとに異なります。
布用を硬い面に塗ると定着せず、硬い面用を布に吹けば風合いが変わることがあります。
ラベルの対応素材の欄に、塗りたい物の素材が書かれているかを最初に確かめてください。
乾燥と硬化にかかる時間
表面が乾くまでの時間と、性能が出るまでの時間は別に書かれていることがあります。
硬化前に雨に当てたり触ったりすると、膜が均一にならず弾きにむらが出ます。
前日の夜に塗って翌朝使う、という段取りが取れるかで選んでください。
重ね塗りの指定
1回塗りで完結する製品もあれば、乾燥後のダブルコートを指定する製品もあります。指定がある製品を1回で終えると、本来の弾きが出ません。
塗ったあとの見た目
超撥水タイプの中には、濃い色の素材に塗ると白っぽく見えるものがあります。黒い傘や紺のスニーカーに使うなら、目立たない場所で試し塗りしてから全体に広げてください。
弾きを長持ちさせる超撥水コーティング剤の塗り方
まず塗る面を洗い、油分を落とします。
布製品は中性洗剤で洗ってすすぎを十分にし、柔軟剤は使いません。
硬い面は汚れを拭き取ったあと、製品の説明に従って脱脂してください。
次に、完全に乾かします。
表面が乾いていても繊維の奥に水分が残っていると、成分が奥まで入らず、表面だけの薄い膜になります。
布なら半日ほど陰干しし、触って冷たさを感じない状態まで待つと確実です。
塗るときは、一度に厚く吹くより、薄く均一に広げるほうがむらが出ません。
スプレーなら説明書に書かれた距離を守り、同じ場所に液だれが出るほど吹かないようにします。
乾いたら、指定に従ってダブルコートで二度目を重ねます。
縫い目や縁など水が溜まりやすい部分を二度目で丁寧に塗ると、そこから水がなじむのを遅らせられます。
最後に、指定の硬化時間が過ぎるまで触らず、雨にも当てないでください。
換気のよい場所で作業し、吸い込まないようにすることも製品の注意書きに従います。
水回りの硬い面に塗る手順は、水回りの撥水コーティングの施工手順で解説しています。
屋外で超撥水コーティングを使うときの施工場所
屋外に置く物は、雨だけでなく紫外線と砂ぼこりにもさらされます。
自転車のサドルやバイクのシートカバー、ガーデンチェアの座面などは、室内の物より弾きが落ちる時期が早くなると考えてください。
座ったり拭いたりと擦れる機会も多いので、定期的な塗り直しが前提です。
サドルのように直接座る面は、撥水よりも防水素材のカバーを掛けるほうが確実です。
カバー自体に超撥水コーティングを重ねれば、表面の雨粒が転がり落ち、乾きも早くなります。
サドルまわりの素材の選び方は雨の日に濡れにくい防水サドルカバーの選び方で、車に掛けるシートは車用防水シートの素材と固定方法で解説しています。
屋外のコンセントやスイッチ、配線の接続部には、コーティング剤を吹き付けないでください。
撥水は防水の代わりにならず、電気まわりの浸水対策や接地(アース)の確保はコーティングでは補えません。
設置場所が屋外の電気設備は、防水等級の付いた専用カバーや部材で対応します。
スイッチは屋外設置のスイッチに必要な防水等級で、配線は屋外配線で使うコネクタのIP等級の目安で解説しています。
用途別に見る超撥水コーティング剤の塗りどころ
傘・レインウェア
雨を直接受ける表面に塗り、手で握る部分や畳むときに擦れる縁は塗り直しの頻度を上げます。超撥水の弾きがもっとも分かりやすく出る用途です。
靴・スニーカー
つま先と甲は弾きが残りやすい一方、地面や反対の足と擦れる側面と縫い目は先に落ちます。縫い目は二度塗りし、雨の日のあとは汚れを落としてから塗り足してください。
テーブルクロス・ラグ
食べこぼしをはじく目的なら、表面に薄く塗るだけで十分です。
洗濯や掃除機で擦れるたびに弾きは弱くなるため、素材ごとの持ちを知っておくと塗り直しの時期が読めます。
テーブルクロスの撥水加工と素材ごとの耐久と撥水加工ラグを長持ちさせる手入れで解説しています。
超撥水コーティング剤を塗ったあとに後悔しやすい点
床や階段、浴室の床など、人が歩く面に塗ると滑りやすくなることがあります。対応素材に含まれていても、足元に使うかどうかは製品の注意書きを確かめてから決めてください。
洗濯できる布製品は、洗うたびに弾きが弱まります。
超撥水は擦れに弱いので、洗濯機で回すと一度で大きく落ちることもあります。
洗ったら乾かしてから塗り直す、という流れを手入れの中に組み込んでおくと、弾かない状態のまま雨の日を迎えずに済みます。
見た目の変化にも注意が必要です。
濃い色の素材が白っぽくなったり、光沢のある面がくもったりすると、元に戻すのは簡単ではありません。
全体に塗る前の試し塗りが、いちばん確実な予防になります。
よくある質問
超撥水コーティング剤はどのくらいの頻度で塗り直せばいいですか?
製品の表示と、使う頻度や擦れ方で変わります。水が玉にならず、生地に広がって濃い色のしみになり始めたら塗り直しの目安です。
重ね塗りすれば防水になりますか?
なりません。
何度重ねても撥水のままで、縫い目や生地のすき間からの浸水は防げません。
水圧がかかる用途には防水素材の製品を選んでください。
古いコーティングの上から塗ってもいいですか?
汚れと油分を落としてから塗ってください。弾きが落ちた古い膜の上に汚れが残っていると、新しい成分が定着せず、すぐにはがれます。
口コミで評価が分かれるのはなぜですか?
塗った素材と下地処理の有無が人によって違うからです。脱脂して乾かした平らな面と、擦れる部分に直接吹いた場合とでは、同じ製品でも持ちに大きな差が出ます。
まとめ
超撥水コーティング剤の弾きの持ちは、塗る前の洗浄と脱脂、十分な乾燥、薄塗りとダブルコート、硬化を待つことで決まります。超撥水は擦れに弱く、撥水であって防水ではない点も押さえておいてください。
傘やレインウェアなら表面にしっかり塗り、靴なら縫い目と側面を重点的に塗り足します。
テーブルクロスやラグは洗うたびの塗り直しを前提にし、屋外のサドルは防水カバーと組み合わせてください。
コンセントなど電気まわりには塗らず、防水等級のある部材で対応します。
ぜひ本記事の手順を参考に、塗る場所と下地を整えてから超撥水コーティング剤を使ってください。



