SHARE:

撥水加工ラグの使い方|効果を長持ちさせるお手入れの注意点

ダイニングテーブルの下に敷いた撥水加工ラグに麦茶をこぼし、ラグの上で水が丸く玉になっています。

ただ、そのまま数分置いたり上から押さえたりすると、玉はパイルの奥へ沈んでいきます。

撥水加工ラグは水を表面ではじくだけで、防水シートのように水を止めるものではありません。

撥水加工ラグの持ちは、こぼしたあとの数分の扱いと、洗濯や熱の扱い方でかなり変わります。

選ぶ段階でも、裏面に防水層があるか、洗えるかを確かめておくと手入れで困りにくくなります。

本記事では、こぼした水を押さずに吸い取る拭き方と、撥水加工が落ちる洗い方・乾かし方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

撥水加工ラグでも飲み物が染みる理由

撥水加工は、繊維の表面に水をはじく成分をまとわせる処理です。

水は繊維に馴染まず玉になりますが、繊維と繊維のすき間は開いたままなので、水の通り道は残っています。

玉になった水を布でぐっと押すと、そのすき間から下へ入ります。

時間も浸み込みに関わります。

撥水は「はじいている間に拭き取れる時間を稼ぐ」性質なので、放置すれば少しずつパイルの根元へ下がり、裏地や床まで届きます。

椅子の脚や人の足で踏まれる場所なら、圧力がかかるぶん浸み込みも早くなります。

撥水加工が摩擦で少しずつ落ちていくことも、見落とされがちです。

人がよく歩く動線や椅子を引く位置は加工が先に弱まり、同じラグでも場所によって水のはじき方が違ってきます。

新品のころは玉になっていた場所が、数か月後にはじわっと広がるのはこのためです。

撥水と防水は別の機能として考えてください。床まで水を通したくないなら、撥水加工に加えて裏面に防水層を持つラグを選ぶか、ラグの下に防水シートを敷く必要があります。

撥水加工ラグを選ぶときに確かめたい4つの点

表面の撥水加工だけか、裏面に防水層があるか

商品説明に「撥水」とだけあるなら、表面ではじく機能だけと考えてください。

「防水裏地」「裏面防水」などの記載があれば、表面を抜けた水を裏で止める構造です。

食卓の下や子どもが飲み物を持ち歩く部屋なら、裏面の防水層があるほうが床まで濡らさずに済みます。

毛足の長さとパイルの密度

毛足が長いラグは、こぼした水がパイルの間に入り込みやすく、拭き取りにも手間がかかります。短い毛足や、ループ状に詰まったパイルのほうが表面で水を受け止めやすく、布で吸い取る作業も短く終わります。

家庭で洗えるかどうか

洗濯機で洗える表示があるか、手洗いのみか、洗えないかで、汚れたときの選択肢が変わります。洗える表示があっても、洗濯機の容量に入らない大きさなら家では洗えないので、たたんだときのかさも確かめておきましょう。

床との接地面の素材

裏面にゴム系の滑り止めが付いたラグは、床との接地面がずれにくい一方で、熱や洗濯で劣化しやすい面があります。床暖房やホットカーペットの上で使うなら、対応表示のある製品を選んでください。

撥水ラグのタイプ別比較

同じ「水に強いラグ」でも、どこで水を止めるかで向いている設置場所が分かれます。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
撥水加工ラグ表面の撥水加工で水をはじくリビング、寝室など飲み物をときどきこぼす程度の場所放置や押さえつけで水が通る。加工は摩擦と洗濯で落ちる
撥水加工+防水裏地のラグ表面ではじき、抜けた水を裏面の層で止めるダイニング、子ども部屋、ペットのいる部屋裏面の層は熱や折りじわで傷みやすい。乾きに時間がかかる
樹脂繊維の屋外向けラグ水を吸いにくい繊維そのものの性質ベランダ、玄関先など屋外に近い場所室内用より肌ざわりが硬めのものが多い
普通のラグ+撥水スプレー後からスプレーで撥水成分を付ける手持ちのラグを使い続けたいとき素材によっては使えない。定期的な塗り直しが必要

撥水スプレーを使う場合は、フッ素系かシリコン系かで向く素材が違います。成分ごとの選び方は用途別の撥水コーティング剤の選び方で解説しています。

設置場所で変わる撥水加工ラグの選び方

ダイニングテーブルの下

食べこぼしと飲みこぼしが毎日起きる場所なので、防水裏地付きで毛足の短いタイプを優先してください。

椅子を引く位置は加工が早く落ちるため、ラグを定期的に回転させて摩耗する場所をずらすと、はじきが長持ちします。

食卓まわりの布ものを揃えるなら、素材で耐久が変わるテーブルクロスの撥水加工も参考になります。

子ども部屋・ペットのいる部屋

汚れたら丸洗いする前提で、洗濯機で洗える表示を最優先にしてください。撥水だけでは粗相の水分量を受け止めきれないことがあるので、防水裏地付きを選ぶか、下に防水シートを重ねると床まで届きません。

ホットカーペット・床暖房の上

ホットカーペットのカバーとして撥水ラグを使うなら、ホットカーペット対応の表示を確かめてください。

対応していない裏面素材は熱で傷むことがあります。

飲み物をこぼしたときは、拭く前に電源を切り、コンセントからプラグを抜いてから作業すると安全です。

ベランダ・玄関先などの屋外

室内用の撥水加工ラグは、雨ざらしや日光を前提に作られていない製品が多く、屋外では加工が早く落ちます。屋外に置くなら、繊維そのものが水を吸いにくい屋外向けラグを選んでください。

撥水加工ラグの効果を長持ちさせるお手入れ

こぼしたら、乾いた布やキッチンペーパーを水の玉にそっと当てて吸い取ってください。

こすったり体重をかけて押したりすると、水がパイルの奥へ入り、撥水加工の表面も摩擦で削れます。

吸い取ったあとは、残った湿り気を自然に乾かせば十分です。

日常の掃除は掃除機で問題ありませんが、回転ブラシを強く当て続けると表面の加工が落ちやすくなります。毛並みに沿ってゆっくりかけるほうが、ほこりも取れて加工も残ります。

洗濯は洗濯表示に従い、柔軟剤は避けたほうが無難です。

柔軟剤の成分が繊維を覆うと、撥水のはじきが弱まる場合があります。

すすぎ残しの洗剤も同じように撥水を妨げるので、すすぎは丁寧に行ってください。

乾かすときは陰干しを基本にし、裏面に防水層や滑り止めがあるラグは折り目を付けずに広げて干します。フッ素系の撥水加工では、熱を加えると撥水性が戻ると表示している製品もありますが、裏面素材が熱に弱い場合もあるため、乾燥機やアイロンは表示で許可されているときだけ使ってください。

はじきが弱くなったら、撥水スプレーで補う方法があります。

スプレーは目立たない場所で試してから、ラグ全体に薄く均一に吹き付けてください。

弾きを長く保つ塗り方は超撥水コーティング剤の塗り方の注意点で解説しています。

撥水ラグで後悔しやすい点

いちばん多いのは、撥水を防水と同じものだと思って選んでしまうケースです。

床までは濡れないと期待して撥水だけのラグを敷くと、こぼした量が多い日に床やフローリングの継ぎ目まで水が届きます。

床を守りたい場所では、防水裏地か下敷きの防水シートを組み合わせてください。

洗えると思って買ったものの、洗濯機に入らなかったという後悔もあります。ラグはたたむとかなりの厚みになるので、家の洗濯機の容量と照らし合わせておくと、クリーニングに出す手間が減ります。

裏面のゴム系滑り止めがぼろぼろになり、床に粉が残ることもあります。熱と湿気が劣化を早めるため、床暖房の上や湿気がこもる設置場所では、ときどきラグをめくって裏面と床を乾かしてください。

よくある質問

撥水加工ラグは水拭きしてもよいですか

固く絞った布で軽く叩くように拭く程度なら問題ありません。濡れた布でこすると加工が摩耗しやすいので、汚れは叩いて布に移す拭き方にしてください。

撥水加工はどれくらいで落ちますか

使う場所の摩擦や洗濯の回数で変わるので、期間は製品によって異なります。水を垂らして玉にならず広がるようになったら、加工が弱まったサインです。

撥水スプレーはどのラグにも使えますか

使えない素材もあります。スプレーの対応素材表示を確かめ、目立たない場所で色落ちやしみが出ないか試してから使ってください。

撥水加工ラグを屋外で使えますか

室内用は屋外を想定していない製品が多く、雨と日光で加工が早く落ちます。屋外には屋外向けと表示されたラグを使ってください。

まとめ

撥水加工ラグは水をはじいて拭き取る時間を稼ぐもので、床まで守るには防水裏地や防水シートが別に必要です。選ぶときは、裏面の防水層、毛足の長さ、洗濯できるか、床との接地面の素材を確かめてください。

ダイニングなら防水裏地付きで毛足の短いもの、子どもやペットのいる部屋なら丸洗いできるもの、ホットカーペットの上なら対応表示のあるもの、屋外なら屋外向けラグが合います。お手入れでは、こぼしたら押さずに吸い取り、柔軟剤と過度な熱を避けると加工が長く残ります。

ぜひ本記事の拭き方と洗い方を参考に、撥水加工ラグを長く使ってください。

あなたへのおすすめ