SHARE:

防水シーツ介護用の選び方|サイズと素材で決まる使い心地

夜中にシーツを替えようとしたら、ポリウレタンの防水シーツを敷いていたのに、マットレスの縁にだけ輪じみが残っていた。介護用の防水シーツで起きる失敗の多くは、このような防水層の外側からの漏れです。

介護用の防水シーツは、敷いた範囲が体の位置と寝返りの幅を覆いきれているかと、表面の生地が水分を受け止めてから防水層で止める作りになっているかで、使い心地がほぼ決まります。「防水」と表示されていても、腰の位置からずれていたり、表面が吸いきれずに横へ流れたりすれば、マットレスは濡れてしまいます。

本記事では、体位変換でずれにくい固定の方式と、洗う回数から考える表面素材の選び方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

介護用の防水シーツで「防水なのに漏れた」が起きる理由

防水シーツの防水層は、多くの場合、裏面に貼り合わせたポリウレタンなどのフィルムで、水を下へ通さない役目を持っています。ただし止められるのは、その層が敷かれている範囲の真上に落ちた水分だけです。

介護の場面では、体位変換や寝返りのたびにシーツが引っぱられ、少しずつ位置がずれます。

腰の下から防水層が外れた状態で尿漏れが起きると、水分はシーツの端を越えてマットレスへ回り込みます。

また表面の生地が薄くて吸水量が少ないと、一度に出た水分を受け止めきれず、防水層の上を横へ流れて端からこぼれます。

どちらのケースでも、水が防水層そのものを突き抜けたわけではありません。

そのため、防水という表示だけを見比べても失敗は減りません。どこまで覆うか、ずれないか、表面がどれだけ吸うかを先に決めておくと、候補はかなり絞れます。

介護用防水シーツを選ぶ5つの軸

敷く範囲とマットレスのサイズ

最初に決めるのは、マットレス全体を覆うか、腰まわりだけを覆うかです。

全面を覆うタイプは回り込みに強い反面、洗濯物が大きくなります。

腰まわりだけを覆う横長のタイプは交換が楽ですが、寝る位置が上下にずれる人には範囲が足りません。

全面タイプを選ぶなら、マットレスの幅と長さに加えて厚みも測ってください。

マットレスの側面まで包む形状は、厚みが合わないと角が浮き、そこからずれ始めます。

寸法の測り方はシングル防水シーツをサイズ別に選ぶ基準で解説しています。

固定の方式

ずれにくさは、マットレスを包むボックス形状か、四隅のゴムバンドで留めるか、敷くだけのフラット形状かで変わります。

体位変換を毎日行うなら、ボックス形状かゴムバンド付きが向いています。

敷くだけのものは交換が早いものの、体を動かすたびに位置が動きます。

表面素材と吸水量

表面がパイル地やタオル地のものは、水分を生地の中に抱え込むので横へ流れにくく、肌ざわりも普段の寝具に近くなります。

反対に表面までビニールのものは水分を吸わないため、拭き取りは楽でも、肌に直接触れると汗で張りつきやすくなります。

吸水量と素材の組み合わせは介護用防水シーツの吸水量と素材の比較で解説しています。

防水層の素材とムレ・音

防水層にはポリウレタンのフィルムや塩化ビニールが使われます。

ポリウレタンは薄くしなやかで、寝返りのときのカサカサした音が出にくい素材です。

塩化ビニールは水をしっかり止めますが、空気をほとんど通さないので汗がこもりやすくなります。

長い時間横になって過ごす人ほど、ムレと音の少なさが眠りやすさに直結します。

洗濯のしやすさと速乾性

介護では1日に何度も替えることがあり、乾くまでの時間がそのまま必要な枚数になります。厚いパイル地は吸う量が多いぶん乾きにくいので、速乾をうたう素材か、洗濯機や乾燥機に対応しているかを洗濯表示で確かめてください。

防水シーツのタイプ別の比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
ボックスタイプマットレスを側面まで包み、裏の防水層で全面を覆う体位変換が多く、ずれを防ぎたいとき着脱に手間がかかり、厚みが合わないと角が浮く
フラットタイプ(ゴムバンド付きを含む)マットレスの上に敷き、裏の防水層で受け止める交換の回数が多く、すばやく替えたいとき敷くだけのものは体の動きで位置がずれる
横長の部分タイプ腰まわりだけに防水層を置き、普通のシーツの上に重ねる漏れる位置が決まっていて、洗濯物を小さくしたいとき寝る位置がずれると範囲から外れる
使い捨てタイプ吸水層と防水フィルムを重ね、使ったら捨てる外出先や一時的な体調不良、洗濯が追いつかないとき繰り返し使えず、ごみが増える

表のとおり、全面を覆うほど回り込みには強くなり、範囲を絞るほど交換と洗濯は軽くなります。

マットレスとの相性はボックス防水シーツをマットレスとの相性で選ぶ方法で解説しています。

使い捨てを選ぶ場合は、厚みと吸水量の違いを使い捨て防水シーツの選び方で解説しています。

介護の場面別に防水シーツを絞り込む

夜間の尿漏れが中心なら

一度に出る量が多いので、表面の吸水量を最優先にしてください。パイル地など厚みのある表面に、全面タイプか部分タイプを組み合わせると、横への流れと回り込みの両方を抑えられます。

寝たきりで体位変換が多いなら

ずれにくさを優先し、ボックス形状かゴムバンド付きを選びます。

肌に触れる時間が長いため、防水層はムレと音の少ないポリウレタン系が向いています。

上に部分タイプを重ねておけば、汚れたときに全体を替えずに済みます。

発熱や汗など一時的な対策なら

短い期間だけ使うなら、敷くだけのフラットタイプか使い捨てタイプで足ります。汗が中心なら、吸水よりも乾きやすさと肌ざわりを重視して選んでください。

防水シーツと防水敷きパッドはどう使い分ける?

防水敷きパッドは、表面の綿やキルトの層が厚く、寝心地をあまり変えたくない人に向いています。防水シーツより厚みがあるぶん吸う量は増えますが、洗濯物はかさばり、乾くまでの時間も長くなります。

介護では、マットレスを守る役目を防水シーツに任せ、肌ざわりを整える役目を敷きパッドや普通のシーツに任せる重ね方がよく使われます。素材と吸水量で寝心地がどう変わるかは防水敷きパットの素材と吸水量の違いで解説しています。

介護用防水シーツで買ってから後悔しやすい点

いちばん多いのは、洗濯で防水層を傷めてしまうことです。

ポリウレタンのラミネートは高温に弱いものがあり、乾燥機の熱や塩素系漂白剤で防水層がはがれたり、ひび割れたりすることがあります。

対応できるかどうかは製品によって異なるので、使う前に洗濯表示を確認してください。

洗濯機で洗う手順は防水シーツを洗濯機で洗うときの正しい手順で、乾燥機を使える条件は防水シーツを乾燥機にかける前の確認事項で解説しています。

次に多いのが枚数の不足です。

1枚だけでは、洗っている間に替えがなくなります。

乾きにくい季節や夜間の交換が多い時期は、乾くまでの時間を見込んで枚数をそろえておくと交換が途切れません。

サイズの思い違いも起きやすい失敗です。

マットレスを買い替えて厚みが変わると、以前のボックスタイプでは角が浮くことがあります。

手洗いを含めた日々の手入れは防水シーツの洗い方と注意点で解説しています。

よくある質問

撥水シーツと防水シーツは同じですか?

同じではありません。

撥水は表面で水をはじくだけで、水がたまったり押しつけられたりすると下へ染み込みます。

尿漏れの対策としてマットレスを守るなら、裏に防水層がある防水シーツを選んでください。

防水シーツの上に普通のシーツを重ねてもいいですか?

重ねてかまいません。

肌ざわりやムレが気になる場合はむしろ向いています。

上のシーツが吸った水分は下の防水層で止まりますが、上のシーツがずれると端から回り込むので、どちらも固定できる形状を選ぶと安心です。

防水シーツは何枚あれば足りますか?

使う1枚と洗っている1枚で、最低でも2枚は必要です。夜間の交換が多い場合や乾きにくい季節は、予備を加えて3枚以上あると交換が止まりません。

まとめ

介護用の防水シーツは、敷く範囲とマットレスのサイズ、固定の方式、表面素材と吸水量、防水層の素材、洗濯と速乾性の5つで選び分けます。漏れの多くは防水層の外側から起きるので、覆う範囲とずれにくさを先に決めてください。

夜間の尿漏れなら吸水量の多い表面を、体位変換が多いならボックス形状とポリウレタン系の防水層を、一時的な対策なら敷くだけのタイプか使い捨てタイプを優先すると選びやすくなります。ぜひ本記事の5つの軸を参考に、介護する人とされる人の両方が楽になる防水シーツを選んでください。

あなたへのおすすめ