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防水スプレーはナイロン素材になぜよくないと言われるのか?

ナイロンのジャケットにシリコン系の防水スプレーを吹いたら、乾いたあとに表面がべたつき、白っぽいムラが残っていました。ナイロンに防水スプレーがよくないと言われる理由の大半は、ナイロンそのものではなく、膜を作るシリコン系の成分と吹きすぎにあります。

缶の裏面を見ると、多くの製品は使用できる素材の欄にナイロンを含めています。

素材の相性で失敗するというより、成分の選び方と吹き方で結果が分かれます。

本記事では、フッ素系とシリコン系がナイロンの表面でどう違う仕上がりになるかと、ムラを残さない吹き方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水スプレーがナイロン素材によくないと言われる原因

ナイロンは糸が細く、織り目の詰まった薄い生地として使われることが多い素材です。

そのうえ、レインウェアやバッグに使われるナイロンは、出荷時から撥水加工や裏面のコーティングがされているものが少なくありません。

もともと水をはじく表面に、さらにスプレーの成分を重ねる形になります。

ここで差が出るのが成分です。

シリコン系は繊維の表面に膜を作って水をはじくため、薄くて目の詰まったナイロンの上では成分が繊維の奥へ入りにくく、表面に溜まりやすくなります。

溜まった成分は乾くとべたつきや光沢のムラになり、色の濃い生地ほど白っぽく目立ちます。

膜が織り目をふさぐと、通気性も落ちます。

もう一つ押さえておきたいのは、防水スプレーの多くが実際には撥水スプレーだという点です。

繊維に水をはじく性質を与えるもので、生地の穴をふさいで浸水を止めるものではありません。

ナイロンのジャケットにスプレーを吹いても、縫い目やファスナーから入る水は止まらず、「防水スプレーを使ったのに濡れた」という結果につながります。

期待と仕組みのずれも、ナイロンには向かないという評価が生まれる一因です。

ナイロン向け防水スプレーの選び方

ナイロンに使う防水スプレーは、成分と表示の2点でほぼ絞り込めます。そのうえで生地の構造と使う量を確かめると、失敗が減ります。

成分がフッ素系かシリコン系か

フッ素系は繊維一本ずつの表面を細かな粒子で覆うタイプで、膜を張らないため通気性を保ちやすく、仕上がりの見た目も変わりにくい傾向があります。

ナイロンの衣類やバッグに使うなら、まずフッ素系を選ぶと表面のべたつきを避けやすいです。

シリコン系は水をはじく力が強い反面、膜が残りやすいので、通気性を気にしないテントのフライやシートの補修向きと考えてください。

缶の「使用できる素材」欄にナイロンがあるか

多くの防水スプレーは、使用できる素材と使用できない素材を缶の裏に書いています。

ナイロンが使用できる側に書かれているかを最初に見てください。

同じ製品でも、皮革や毛皮、特定の加工品が使用不可になっている場合があり、その条件は製品によって異なります。

生地の裏にコーティングや防水膜があるか

裏面がつるっとしたコーティング生地や、防水透湿の膜を挟んだ生地は、表面の撥水を補う目的でスプレーを使います。膜を挟んだ生地の手入れについては、ゴアテックス向け撥水スプレーの性能の読み方で解説しています。

容量と用途の広さ

ジャケット1着とバッグ数点なら、一般的な衣類用の容量で足ります。傘やテントのように面積の広いものにも使うなら、容量の大きいものか、用途欄に大型の布製品を含むものを選ぶと途中で足りなくなりません。

フッ素系とシリコン系の防水スプレーの違い

ナイロンに使う前提で、2つの成分の違いを比べると次のようになります。

タイプ撥水の仕組み向いている場面弱点
フッ素系繊維の表面を細かな粒子で覆い、水と油をはじくナイロンのジャケット、バッグ、スニーカーなど通気性や見た目を保ちたいもの摩擦や洗濯で落ちやすく、塗り直しが必要
シリコン系繊維の表面に膜を作り、水をはじくテントのフライ、シート、通気性を問わない布製品膜が溜まるとべたつき・ムラ・通気性の低下が起きやすい

フッ素系は水だけでなく油汚れもはじくため、ナイロンバッグの汚れ防止を兼ねられます。

一方で、シリコン系の強い撥水が必要な場面は、衣類よりも屋外で雨を受け続ける道具に限られます。

迷ったらフッ素系を選び、シリコン系はナイロンの衣類には使わないと決めておくと判断が早いです。

ナイロンに防水スプレーを使うときのコツ

シミの多くは、近くから一か所に吹きつけて成分が溜まることで起きます。

缶の表示にある噴射距離を守り、生地から離して全体に薄く均一にかけてください。

濡れて色が変わるほど吹くのは多すぎます。

吹く前には、生地の汚れを落として完全に乾かしておきます。

汚れの上から吹くと汚れごと固まり、撥水の持ちも悪くなります。

初めて使う製品は、裾の裏や内側の縫い代など目立たない場所で試し、乾いたあとに色やつやが変わらないかを見てから全体に広げてください。

薄くかけて乾かし、もう一度薄く重ねるほうが、一度に厚く吹くよりムラになりません。

乾燥時間は製品の表示に従います。

成分が乾く前に着たりたたんだりすると、こすれた部分だけ撥水が落ちます。

スプレーの霧を吸い込まないことも欠かせません。

屋外の風通しのよい場所で、風下に人がいない状態で使ってください。

室内や車内での噴射は避けます。

用途別に見るナイロン素材への防水スプレー

通勤用のレインウェアや折りたたみ傘

毎日のように雨を受けるものは撥水が落ちるのも早いため、フッ素系を薄く塗り直す前提で使ってください。傘は開いて乾かした状態で、内側にかからないよう外側から吹きます。

アウトドアのナイロンジャケット

汗を逃がす通気性を保つことを優先し、フッ素系に限ります。裏に防水膜がある生地は、表面の撥水が落ちると生地が水を吸って蒸れやすくなるので、水玉ができなくなった時点が塗り直しの合図です。

ナイロンのバッグやスニーカー

革やスエードのパーツが付いているものは、ナイロン用のスプレーがそのまま使えるとは限りません。革部分の扱いは本革と合成皮革で変わる防水スプレーの効果で、起毛素材の場合は起毛素材を傷めないスエード用スプレーの条件で解説しています。

ナイロン製品に防水スプレーを使って後悔しやすい点

撥水の効果は永続しません。歩くときにこすれる袖や肩ひもの当たる部分から先に落ち、洗濯でも落ちるため、洗ったあとは乾かしてから塗り直す手間が毎回かかります。

シリコン系を衣類に使ってしまうと、べたつきや光沢のムラは洗っても戻りにくく、生地の見た目がそのまま変わります。透湿性のあるジャケットでは蒸れの原因にもなるため、一度の選び間違いが長く残ります。

色の濃いナイロンでは、わずかな吹きすぎでも白い輪ジミになります。目立たない場所で試す工程を省くと、後から直す方法がほとんどありません。

よくある質問

ナイロンに防水スプレーを使っても生地は傷みませんか

缶の表示でナイロンが使用できる素材に入っていれば、表示どおりに使う限り生地が傷むことは通常ありません。ただし表示は製品ごとに違うので、使う前に必ず確認してください。

ナイロンについた防水スプレーのシミは落とせますか

落ちにくいです。

成分が繊維の表面で固まっているため、洗濯で薄くなる場合はあっても、元に戻るとは限りません。

シミを作らないよう薄く均一に吹くことが最も確実な対策です。

防水スプレーを吹けばナイロンのジャケットは雨で濡れなくなりますか

なりません。

多くの防水スプレーは撥水で、表面の水をはじくだけです。

縫い目やファスナーからの浸水は防げず、強い雨を長時間受ければ生地にも染みます。

革靴にもナイロン用と同じスプレーを使えますか

革を使用できる素材に含む製品なら使えますが、革には油分を補う手入れが別に必要です。革靴に撥水スプレーを使うときの素材別の選び方で解説しています。

まとめ

ナイロンに防水スプレーがよくないと言われるのは、膜を作るシリコン系を衣類に使ったときのべたつきや通気性の低下と、吹きすぎによるシミが原因です。缶の裏でナイロンが使用できる素材に入っているかを確かめ、衣類やバッグにはフッ素系を選べば、多くの失敗は避けられます。

通勤用のレインウェアはフッ素系をこまめに塗り直し、アウトドアのジャケットは通気性を保てるフッ素系に限り、革パーツ付きのバッグや靴は革の扱いを別に確認してください。ぜひ本記事の成分と吹き方の違いを参考に、手持ちのナイロン製品に合う一本を選んでください。

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