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ゴアテックス撥水スプレー最強はどこまで耐える?選び方の読み方

ゴアテックスのレインウェアの表面で、雨が玉にならずに生地へ染み込むように広がっている。

撥水スプレーで戻せるのはこの表地の撥水で、内側にあるePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)のメンブレンが受け持つ防水性能を上げるものではありません。

「最強」と紹介されるスプレーを選んでも、この役割分担は変わりません。

ゴアテックス製品のタグには耐水圧や透湿度の数値が並びますが、これは製品ごとの表示値で、ゴアテックス全体の規格値ではありません。本記事では、耐水度35,000mmH2O以上といった表示の読み方と、透湿素材に吹く撥水スプレーの使用可能素材欄の見方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

ゴアテックスの防水と透湿の仕組み

ゴアテックスは、「防水」と「透湿」を同時に満たす素材です。

中心にあるのは多孔質のメンブレン(薄い膜)で、素材はePTFE、原料は蛍石(ほたるいし)由来とされています。

このメンブレンを生地にラミネートし、無数の孔によって水滴は通さず、汗などの水蒸気だけを外へ逃がす仕組みです。

一般的なGORE-TEXファブリクスは、表地(織物)・メンブレン・裏地(編物)の3層でできています。GORE-TEX PROは裏地も織物になっており、確かめられた違いは層構造までで、性能差を数値で比べた公表値は確認できませんでした。

撥水スプレーを吹くのは、この3層のいちばん外側にある表地です。

防水を担うメンブレンは表地と裏地の間に挟まれているので、スプレーの成分が防水の働きそのものを足すことはありません。

スプレーの役目は、表地に水をはじく性質を持たせることに限られます。

ゴアテックスに撥水スプレーの効果はどこまであるか

撥水スプレーで期待できること

表地の撥水が落ちると、雨が生地の表面に広がり、表地が水を含んで重くなります。

撥水スプレーを吹き直せば、表地が水を吸いにくくなり、水滴が表面を転がる状態に近づきます。

雨の日の通勤や自転車、山でのにわか雨のように、表面に水がかかり続ける場面で差が出るのはこの部分です。

撥水スプレーでは補えないこと

撥水は水をはじくだけで、浸水を防ぐ性能ではありません。メンブレンに傷や剥がれがある箇所から水が入るなら、スプレーを重ねても止まりませんし、耐水圧の表示値が上がることもありません。

また、タグに書かれた耐水圧は製品の表示値であり、使い込んだ生地や傷んだ部分で同じ数値を前提にはできません。表示が大きい製品でも、状態が変われば耐えられる水の量も変わると考えてください。

ゴアテックス製品の耐水圧・透湿度表示の読み方

実際の製品表示を1つ例に取ると、ある作業用レインウェアには次の数値が書かれています。

表示項目表示の実例読み方
耐水度35,000mmH2O以上生地がどれだけの水の圧力に耐えるかを示す値。数値は製品ごとに違う
透湿度14,400g/m²・24hr以上1平方メートルあたり24時間で通す水蒸気の量。数値は製品ごとに違う
層構造表地・メンブレン・裏地の3層裏地が編物か織物かで構成が分かれる

この数値はあくまで特定製品の表示で、「ゴアテックスなら耐水度35,000mmH2O以上」と読み替えることはできません。

ゴア社としての公表基準値は確認できず、同じゴアテックスでも製品が違えば耐水圧も透湿度も異なります。

比べるときは、手元の製品タグに書かれた数値どうしで比べてください。

「最強」の撥水スプレーを見るときの表記の注意

「最強」は通販サイトや比較記事の書き手が付ける評価の言葉で、規格の名前ではありません。何を基準に最強と呼んでいるかは記事ごとに違うため、その言葉だけではゴアテックスに合うかどうか分かりません。

商品名に「防水スプレー」と入っていても、生地の表面で起きているのは撥水です。

名前ではなく、裏面の成分表示と使用可能な素材の欄を読んでください。

成分はフッ素系・シリコン系といった種類で書かれていることが多く、透湿素材に使えるかどうかの扱いは製品によって異なります。

見るべき欄は「使用できる素材」です。

透湿防水素材やゴアテックスが対象に入っているかを確かめ、書かれていなければ別の製品を選んだほうが確実です。

合成繊維とスプレーの相性については、ナイロン素材に防水スプレーが向かないと言われる理由で解説しています。

衣類と革靴で変わる撥水スプレーの選び方

レインウェアやジャケットなどの衣類なら、表地は合成繊維なので、透湿素材への使用が明記されているかを最優先にします。容量は吹く面積で考え、上下のレインウェアに使うのか、手袋や帽子だけなのかで必要な量が変わります。

ゴアテックスを内側に使った革靴は、外側に見えているのが革です。

この場合、スプレーを吹く相手はメンブレンではなく革のアッパーなので、革に使える成分かどうかで選びます。

本革に吹いたときの色の変化やシミが気になるなら、革靴に撥水スプレーを使うときの素材別の選び方や本革と合成皮革で変わる防水スプレーの効果で解説しています。

スエードなど起毛の革なら、起毛素材を傷めないスエード用スプレーの条件も確認してください。

ゴアテックスの手入れと撥水スプレーの使い方のコツ

表地に汚れや皮脂が残ったまま吹くと、撥水の成分が生地ではなく汚れの上に乗ってしまいます。洗濯表示に沿って汚れを落とし、しっかり乾かしてから吹くのが基本の手入れです。

吹くのは風通しのよい屋外で、製品表示にある距離を守り、表面全体へ均一にかけます。

肩や袖口、裾のように雨が当たり続ける部分はムラになりやすいので、吹き残しがないか見ながら進めてください。

革やウェアの色が濃い場合は、目立たない場所で色やシミが出ないか確かめてから全体に広げると失敗が減ります。

よくある質問

ゴアテックスに撥水スプレーは必要ですか?

防水のためには必要ありません。防水はメンブレンが担っているためで、表地の撥水が落ちて水が広がるようになったときに使う意味があります。

撥水スプレーでゴアテックスの耐水圧は上がりますか?

上がりません。スプレーが作用するのは表地の撥水で、耐水圧の表示値はメンブレンを含む製品としての数値です。

フッ素系とシリコン系はどちらを選べばいいですか?

成分の種類よりも、使用可能素材の欄に透湿防水素材が入っているかで選んでください。透湿素材への扱いは製品によって異なります。

まとめ

ゴアテックスの防水はePTFEのメンブレンが担い、撥水スプレーが受け持つのは表地の撥水です。耐水度35,000mmH2O以上のような数値は製品ごとの表示値なので、ゴアテックス全体の性能として読まないようにしてください。

「最強」という言葉より、使用可能素材の欄と、衣類か革靴かという用途で選ぶほうが確実です。ぜひ本記事の表示の読み方を参考に、手元のゴアテックス製品に合う撥水スプレーを選んでください。

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