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ムートンブーツ防水スプレーの選び方|素材で変わる使用感

雪の積もった朝にムートンブーツで駅まで歩き、帰って脱ぐと、つま先だけ色が濃くなっていて、乾いたあとには輪じみが残っていました。起毛した羊革は水を吸いやすく、何も手を打たないまま濡れるとこの状態になりやすい素材です。

ムートンブーツ防水スプレー選びは、成分がフッ素系かシリコン系か、そして缶にスエードや起毛革への対応が書かれているかでほぼ決まります。

シリコン系は表面に膜を張るため毛足が寝て風合いが変わることがあり、ムートンには向きません。

フッ素系は繊維を1本ずつ覆うので、毛並みと通気を残したまま水をはじきます。

本記事では、起毛を寝かせずに吹き付ける手順と、輪じみを残さない乾かし方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水スプレーを吹いたムートンブーツが濡れる理由

スプレーを吹いたのに、雪道を歩くとつま先から染みてくることがあります。これは製品の不良ではなく、防水スプレーの仕組みから起きることです。

靴用の防水スプレーの多くは、革や布の表面に水をはじく成分を付着させるもので、働きとしては撥水です。

撥水は水滴を玉にして転がり落とすだけで、穴や隙間をふさぐわけではありません。

そのため、縫い目やソールとの境目のように成分が乗りにくい部分からは水が入りますし、シャーベット状の雪に長く浸かれば表面の撥水も追いつかなくなります。

ムートンブーツは、この弱点が表に出やすい靴です。

雪は足の熱で溶けて水になり、つま先やかかとにたまり続けます。

起毛の奥に汚れが残ったまま吹くと成分がムラになり、そこから先に水を吸います。

「防水スプレーを使えば雪の中でも平気」と考えるより、「水を吸うまでの時間を延ばし、シミの原因を減らすもの」と考えたほうが実態に近いです。

ムートンブーツ防水スプレーの選び方

売り場には靴用・衣類用・全素材用が並んでいますが、ムートン向けに確かめる点は4つに絞れます。

成分はフッ素系を基準にする

缶の裏面にある成分表示を最初に見てください。

フッ素樹脂と書かれていればフッ素系、シリコーン樹脂ならシリコン系です。

ムートンの起毛は、膜で覆われると毛足が固まり、色が一段濃く見えることがあります。

フッ素系は通気を妨げにくいので、ブーツの中が蒸れやすいという弱点も悪化させません。

スエード・起毛革への対応表示があるか

同じフッ素系でも、スエードやヌバックなど起毛素材に使えるかどうかは製品ごとに表示が違います。「起毛革不可」と書かれた製品もあるので、ムートンに使う前に対応素材の欄を確認しておくといいでしょう。

靴専用か衣類兼用か

衣類兼用の防水スプレーは布向けに作られているものが多く、革に対応しているかは製品によって異なります。コートや手袋にも同じ缶を使いたいなら、服の生地別の考え方を服に使う防水スプレーの選び方で解説しています。

容量と噴射の広がり方

ブーツは筒の部分まで含めると面積が広く、スニーカーより1回に使う量が多くなります。

小さい缶だと数回で終わることもあるため、毎シーズン使うなら容量の表示も見ておいてください。

霧が細かく広がるタイプのほうが、起毛の上にムラなく乗せやすくなります。

フッ素系とシリコン系、ムートンに向く種類の違い

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
フッ素系繊維を1本ずつ覆って水と油をはじくムートン・スエードなど起毛素材、通気を残したいもの摩擦で落ちやすく、こまめな塗り直しが前提
シリコン系表面に膜を作って水をはじくナイロンのアウター、傘、テントなど起毛のない生地起毛が寝て風合いや色が変わることがあり、通気も落ちる
フッ素・シリコン併用両方の成分で撥水を重ねる起毛のない靴や布製品で撥水を長持ちさせたい場合起毛素材に使えるかは製品ごとに表示が異なる

シリコン系が劣っているわけではありません。

膜を作る分、起毛のない生地では撥水が長持ちしやすく、ナイロンや合成皮革では選ばれることもあります。

ただしムートンは、毛並みそのものが見た目と暖かさを支えている素材です。

膜で毛足が固まると元の手ざわりに戻すのが難しくなるため、ムートンにはフッ素系を選んでください。

通勤・雪の日・子ども用で変わる優先点

通勤や街歩きで履く場合

舗装路の雨や水たまりの跳ね返りが中心なら、フッ素系の起毛対応品を薄く2回重ねるだけで十分な場面が多いです。汚れも付きにくくなるので、裾まわりの泥はねが目立ちにくくなります。

雪道や雪遊びで履く場合

雪に長く触れるほど撥水は追いつかなくなるので、つま先とかかとを重点的に吹いてください。とはいえスプレーだけで雪の水分を止めることはできないため、深い雪の中を長く歩く日は、防水構造をもつスノーブーツに履き替えるほうが確実です。

子どものムートンブーツの場合

水たまりに入る前提で考え、出かける前日に吹いて乾かしておきます。

屋外で大人が作業し、子どもが近くにいない状態で吹いてください。

スニーカーと兼用で使える缶を探しているなら、スニーカー向け防水スプレーの素材別の違いで解説しています。

ムートンブーツへの防水スプレーの使い方とコツ

吹く前の手入れで仕上がりが分かれます。起毛の間に泥やほこりが残っていると、成分がその上に乗ってムラになり、そこから水を吸います。

  • スエード用のブラシで毛並みを起こし、汚れを落とす
  • かかとの内側など目立たない場所に少量吹き、色や毛並みが変わらないか確かめる
  • 屋外の風通しのよい場所で、製品に表示された距離を守って全体に薄く吹く
  • 乾かしてから2回目を重ね、縫い目とつま先は念入りにする
  • 完全に乾いたらブラシで毛並みを整える

一度に厚く吹くと、成分が表面にたまって白っぽく残ったり、そこだけ毛足が固まったりします。

薄く重ねるほうがムラになりにくく、撥水も均一に乗ります。

乾燥時間は製品ごとに違うため、缶の表示に従ってください。

なお、内側のボアには吹きません。

肌に触れる部分で、もともと撥水を必要としない場所です。

シミや毛並みで後悔しやすい注意点

いちばん多いのは、吹いた直後に色が濃く変わったまま戻らないケースです。シリコン系や起毛非対応の製品を使ったときに起きやすく、試し吹きをしていれば避けられます。

濡れたあとの乾かし方でも差が出ます。

ストーブやドライヤーの熱を近くで当てると、革が硬くなったり縮んだりすることがあるので、新聞紙などを中に詰めて風通しのよい日陰で乾かしてください。

部分的に濡れた跡が輪じみになったときは、全体を均一に湿らせてから乾かすと境目が目立ちにくくなります。

室内で吹くのも避けたほうがよいです。

霧を吸い込むおそれがあるうえ、床に落ちた成分で足元が滑りやすくなります。

エアゾール缶は火気の近くで使えない製品がほとんどなので、使用上の注意も読んでおきましょう。

よくある質問

防水スプレーを吹けばムートンブーツで雨の日も歩けますか

小雨や短時間の外出なら、水をはじく効果があります。ただし撥水なので、長い雨や水たまりに浸かる使い方では縫い目やソールの境目から染みてきます。

どのくらいの頻度で吹き直せばよいですか

水滴が玉にならず、すぐ染み込むようになったら吹き直してください。素材ごとの目安は靴の防水スプレーの使用頻度で解説しています。

革靴用の防水スプレーはムートンに使えますか

表示によります。スムースレザー専用の製品は起毛素材に向かないことがあるため、スエード・起毛革対応と書かれているかを確認してから使ってください。

シミができてから吹いても消えますか

消えません。防水スプレーは汚れやシミを落とすものではないので、先にシミを処理して乾かしてから吹いてください。

まとめ

ムートンブーツの防水スプレーは、フッ素系であることと、スエード・起毛革への対応表示があることの2点で選べます。吹く前のブラッシングと試し吹きを省かなければ、色や毛並みが変わる失敗はほとんど避けられます。

通勤なら薄く2回重ね、雪の日はつま先とかかとを重点的に吹き、子ども用は前日に済ませておくと扱いやすくなります。

強い撥水をうたう製品の条件は防水スプレーの素材別に見る効果の違いで解説しています。

ぜひ本記事の選び方を参考に、手持ちのムートンブーツに合う一本を選んでください。

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