SHARE:

防水スプレーをかける頻度の目安|素材別に見る持続期間

フッ素系の防水スプレーをかけた革靴でも、雨の日を何度か越えるうちに水が玉にならなくなり、表面に濃いシミのような染みが広がっていきます。

かける頻度は日数では決まりません。

スプレーが作った撥水の膜がどれだけ削られたかで決まります。

膜を削るのは、歩くたびの摩擦と洗濯、それに泥や皮脂の汚れです。

同じ缶を使っても、スニーカーのつま先と傘の生地では塗り直しの間隔がまったく違います。

カレンダーで決めるより、水をはじかなくなった合図を見て吹き直すほうが、かけすぎもかけ忘れも防げます。

本記事では、水滴の形で塗り直しどきを見分ける方法と、革靴・衣類・傘・テントごとに持続期間がどう変わるかを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水スプレーをかけても濡れるのは撥水の膜が落ちるから

「防水スプレー」と書かれた製品の多くは、生地や革の表面に薄い撥水の膜を作るものです。

撥水は水をはじく働きで、穴や縫い目をふさいで浸水を止める防水とは仕組みが違います。

表面で水滴が転がっているあいだは濡れずに済みますが、膜が薄くなった部分からは水が繊維の奥へ入り込みます。

膜は全体で同じように減るわけではありません。

靴なら指の付け根の曲がる部分やつま先、服なら肩やリュックの肩ベルトが当たる位置のように、こすれる場所から先に落ちていきます。

見た目には変化がないので、前回と同じ感覚で雨の日に出かけ、そこで初めて染みてくることに気づくという順序で失敗が起きます。

もう一つの原因は縫い目です。

撥水の膜は糸と糸のすき間までは埋めないため、縫い目の多い靴やレインウェアは、膜が残っていても縫い目から水が入ることがあります。

この場合は頻度を上げても解決しないので、縫い目の処理がされた製品かどうかを先に確かめてください。

防水スプレーの頻度を左右する3つの条件

塗り直しの間隔は、スプレーの成分と対象の素材、そして使い方の3つで大きく変わります。どれか1つだけを見ても目安は立ちません。

成分:フッ素系かシリコン系か

フッ素系は繊維一本ずつを包むように付着し、通気性を損ないにくい成分です。

水だけでなく油汚れもはじきやすい一方で、膜は比較的薄く、摩擦で落ちやすい傾向があります。

シリコン系は表面を覆う膜を作るため撥水力が強く出ますが、通気性が下がり、革やデリケートな生地には使えないと表示された製品もあります。

成分の違いは、塗り直しの回数と、使える素材の範囲の両方に関わります。

素材:表面が起毛か、つるつるか

スエードやヌバックのような起毛素材は、毛の一本ずつに膜が付くため、ブラッシングで毛が動くたびに少しずつ落ちていきます。スムースレザーやナイロンのように表面が平らな素材は、摩擦の少ない部分なら膜が比較的長く残ります。

使い方:摩擦・洗濯・汚れ

毎日履く通勤靴と、月に数回だけ出す登山靴では、同じスプレーでも膜の減り方が違います。

洗濯は膜を一度に大きく落とし、泥や皮脂が表面を覆うと、膜が残っていても水をはじかなくなります。

汚れを落とすだけで撥水が戻る場合もあるので、塗り直しの前に一度ブラシをかけてください。

フッ素系とシリコン系の防水スプレーの違い

成分のタイプごとに、膜の作り方と向いている場面を並べます。配合は製品によって異なるため、最終的には缶の裏の成分表示と対応素材を確認してください。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
フッ素系繊維を包むように付着し、水と油をはじく革靴・スエード・衣類など、通気性を残したい素材膜が薄く、摩擦の多い部分は落ちやすい
シリコン系表面を覆う膜を作り、水を強くはじく傘・テント・レインウェアなど、通気性より撥水力を優先する布製品通気性が下がり、革や起毛素材ではシミや風合いの変化が出やすい
フッ素とシリコンを組み合わせたタイプ両方の成分で膜を作る素材を問わず1本で済ませたい場合使える素材の範囲は製品ごとに違い、表示の確認が欠かせない

頻度だけを見れば、シリコン系のほうが塗り直しの回数は少なく済む場面が多いです。

ただし革靴に使えない製品を選ぶと、持続期間より先にシミの心配が出てきます。

素材ごとの効果の違いは強力な撥水をうたう防水スプレーの選び方で解説しています。

素材別に見る防水スプレーの持続期間と塗り直しの合図

どの素材でも、塗り直しの合図は共通しています。表面に水を数滴落とし、丸い玉のまま転がれば膜は残っていて、平たく広がったり生地が黒っぽく濡れ色になったりしたら吹き直しどきです。

革靴(スムースレザー・スエード)

革靴は履きじわの部分から膜が落ちます。

スムースレザーはクリームで手入れをすると表面の膜も一緒に拭き取られるため、手入れのあとに吹き直すのが基本です。

スエードはブラッシングのたびに膜が減るので、スムースレザーより短い間隔で合図が出ます。

靴ごとの頻度は靴にかける防水スプレーの使用頻度で解説しています。

スニーカー・布靴

メッシュやキャンバスは繊維のすき間が大きく、膜が残っていても強い雨では水が通ります。

つま先と側面のこすれる部分を中心に合図を確かめてください。

素材ごとの選び方はスニーカー向け防水スプレーの選び方にまとめています。

衣類・レインウェア

衣類は洗濯のたびに膜が大きく落ちるので、洗ったあとに撥水が戻らなければ吹き直します。

肩や袖口、バッグの当たる腰回りは減りが早い部分です。

服全般は服に使う防水スプレーの選び方、雨具は合羽向け防水スプレーの撥水効果の違いで解説しています。

傘・テント

傘は畳むときの摩擦と、濡れたまま巻いておくことで膜が傷みます。

テントは紫外線と、撤収時の泥汚れが持続期間を縮めます。

どちらも生地が広いので、水滴の広がり方を数か所で比べると落ちた範囲が分かります。

詳しくは傘用防水スプレーが長持ちする条件とテント生地に合わせた防水スプレーの選び方で解説しています。

用途別に防水スプレーの頻度を絞り込む

通勤・通学

毎日同じ靴やコートを使うなら、膜は少しずつ確実に減っていきます。

週末に水滴で合図を確かめる習慣をつけ、広がり始めた部分だけでも吹き直してください。

雨の予報が出てから慌てて吹くより、乾燥の時間を取れる前日までに済ませるほうが膜はしっかり定着します。

アウトドア・キャンプ

出番が少なくても、紫外線や泥で一度に大きく傷むのがアウトドア用品です。出かける前ではなく、帰ってきて汚れを落とし乾かした段階で状態を確かめると、次の出発前に余裕を持って吹き直せます。

子どもの靴・レインコート

子どもの靴は水たまりに入る回数も、地面にこする回数も大人より多くなります。

膜の減りが早いうえに洗う回数も多いため、洗って乾かしたらその都度合図を確かめてください。

肌に触れる衣類は、対象年齢や使用素材の表示がある製品を選ぶと判断しやすくなります。

防水スプレーの効果を長く保つ使い方のコツ

汚れの上から吹くと、膜は汚れに付着するだけで素材まで届きません。ブラシや固く絞った布で泥やほこりを落とし、完全に乾かしてから吹くのが最初の手順です。

吹くときは缶の表示どおりの距離を取り、一度で厚く濡らすのではなく、薄く吹いて乾かしてからもう一度重ねます。

厚塗りは撥水を長持ちさせるどころか、ムラや白い跡の原因になります。

吹き終わったら製品の説明にある時間を目安に乾かし、乾ききる前に雨に当てないでください。

普段の扱いでも持ちは変わります。

濡れた靴や傘は陰干しで乾かし、泥はその日のうちに落とすようにすると、膜を削る汚れが積み重なりません。

手入れのついでに水滴で状態を見ておけば、塗り直しの頻度は自然と必要な分だけに落ち着きます。

防水スプレーで後悔しやすい注意点

色の濃い革や起毛素材は、スプレーの成分でシミや色の変化が出ることがあります。初めて使う組み合わせなら、かかとの内側のような目立たない場所に吹いて、乾いたあとの見た目を確かめてから全体に広げてください。

かけすぎも失敗の原因になります。

頻度を上げれば安心という考え方で重ね続けると、膜が厚く残って風合いが硬くなり、シリコン系では通気性も下がります。

合図が出ていない場所にまで吹く必要はありません。

吹く場所にも注意が要ります。

スプレーの霧を吸い込まないよう屋外か換気のよい場所で使い、火気の近くでは吹かないでください。

床や家具に霧がかかると滑りやすくなったりシミになったりするので、新聞紙などを敷いてから作業すると後片付けが楽になります。

よくある質問

防水スプレーは雨の日の直前にかけても効果がありますか

乾ききる前に雨に当たると膜が定着しにくく、本来の撥水が出ません。乾燥の時間を取れるよう、前日までに吹いておくのが確実です。

毎回出かける前にかけたほうがよいですか

必要ありません。水滴が玉になって転がるうちは膜が残っているので、平たく広がるようになってから吹き直せば十分です。

洗濯したら防水スプレーはかけ直すべきですか

洗濯で膜は大きく落ちるため、乾いたあとに水滴で確かめ、はじかなければかけ直してください。洗濯表示と、スプレーの対応素材も合わせて確認します。

防水スプレーをかければ縫い目からも濡れませんか

濡れることがあります。撥水の膜は縫い目のすき間までは埋めないため、縫い目からの浸水は防水処理がされた製品かどうかで決まります。

まとめ

防水スプレーの頻度は、成分がフッ素系かシリコン系か、素材が起毛か平らか、そして摩擦や洗濯でどれだけ膜が削られるかで変わります。日数で決めるより、水滴が玉にならなくなった合図で吹き直すのがいちばん無駄がありません。

通勤靴やコートは週末に合図を確かめ、アウトドア用品は帰宅後の手入れのときに、子どもの靴やレインコートは洗って乾かすたびに見てください。どの場面でも、汚れを落として乾かしてから薄く重ねる手順は共通です。

ぜひ本記事の素材別の合図を参考に、手持ちの靴や傘に水滴を落として、いまの撥水の状態から確かめてください。

あなたへのおすすめ