SHARE:

釣り用の防水シューズは本当に必要?選び方と撥水品の違い

堤防の先で波をかぶったあと、撥水スプレーを吹いておいたスニーカーのつま先がじわりと冷たくなった。釣り用の防水シューズ選びは、靴の内側に防水膜(メンブレン)が入っているか、表面に撥水加工をしただけかで、ほぼ結果が分かれます。

撥水は水をはじくだけなので、しぶきを短時間かぶる程度なら持ちこたえても、濡れた岩に立ち続けたり水たまりに踏み込んだりすると、生地や縫い目から水が染み込みます。

一方でメンブレン入りの防水シューズでも、水面が履き口を越えれば中に入り、今度は抜けずに残ります。

防水かどうかと同じくらい、どの高さまで水に浸かるかが大切です。

本記事では、履き口の高さと靴底の選び方をもとに、堤防・磯・サーフで向く靴の違いを解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

釣りで防水シューズが濡れるのは履き口から水が入るため

「防水と書いてあったのに濡れた」という失敗は、素材の不良よりも、水が上から入ったことで起きている場合が大半です。メンブレン入りの靴は、防水膜が靴の内側を袋状に包んでいますが、その袋が守れるのは履き口より下だけです。

釣り場では、この履き口の高さを越える場面が普段より多くあります。足元に寄せた波、潮だまりへの一歩、サーフで引き波に足を取られた瞬間など、くるぶし丈のスニーカーでは水面がすぐに口の高さを越えます。

見落とされやすいのがベロ(甲を覆う舌状の部品)の両脇です。

ベロと甲の生地が離れて縫われている靴では、そこがもう一つの履き口になるため、水が甲を越えるだけで中に回ります。

防水をうたう靴の多くは、ベロと甲を蛇腹状の布でつないだガセットという構造で、この隙間をふさいでいます。

やっかいなのは、入った水が出ていかない点です。

防水シューズは外からの水を止める作りなので、内側の水も同じように閉じ込め、濡れた靴下のまま何時間も立つことになります。

冬場は足先が冷えやすく、釣りを続けにくくなります。

釣り防水シューズを選ぶ4つの軸

防水の仕組み:メンブレンか撥水加工か

商品説明で、防水膜が内側に入っている構造なのか、表面に撥水加工を施しただけなのかを確かめてください。しぶきを何度もかぶる釣りでは、撥水だけの靴は数時間のうちに染みてくることがあり、帰りの車中まで足が濡れたままになります。

履き口の高さ:どこまでの水深に立つか

くるぶし丈、ミドルカット、ブーツ丈で、水が入るまでの余裕が変わります。

足場が高く水面から離れた堤防ならくるぶし丈で足りますが、波打ち際や浅瀬に立つならブーツ丈が必要です。

高さの違いと縫い目の関係は、防水ブーツの生地と縫い目の選び方で解説しています。

ベロのつくり:甲の隙間がふさがっているか

ガセット構造かどうかは、ベロを横に引いてみて、甲の生地とつながっているかで判断できます。写真しか見られない通販では、商品説明にガセットや「浸水しにくいベロ」の記載があるかを確認してください。

靴底:濡れた足場で滑りにくいか

釣り場の足場は、海水で濡れたコンクリートや、海藻の付いた岩です。

街用の靴底は舗装路を前提に作られていることが多く、溝が浅いものは濡れた面で滑りやすくなります。

防水性能より先に転ばないことを優先したい場所もあるので、行く釣り場の足場を思い浮かべて決めてください。

釣り用シューズの防水品と撥水品はどこが違う?

撥水品は、生地の表面に水をはじく加工をしたものです。

水滴は玉になって転がり落ちますが、生地そのものは水を通す素材なので、水に押し付けられたり長く触れたりすると内側まで浸水します。

加工は歩くたびのこすれや洗濯で少しずつ落ち、新品のときと同じはじき方は続きません。

防水品は、生地の内側に水を通さない層を持っています。

表面の生地が濡れて色が変わっても、防水膜が無事なら足までは届きません。

製品によっては、蒸れを外へ逃がす透湿性をうたうものもありますが、その度合いは製品ごとに異なります。

釣りに当てはめると、撥水品は「雨上がりの堤防を歩く」程度まで、防水品は「しぶきを何度もかぶりながら立ち続ける」場面までが守備範囲です。どちらも水没は想定していないので、履き口を越える深さに入るなら別の靴を考えてください。

防水品に撥水スプレーを足す使い方もあります。

表面の生地が水を吸わなくなるため、靴が重くなりにくく、乾くのも早くなります。

ただしスプレーを吹いても撥水品が防水品に変わるわけではありません。

釣り防水シューズのタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
防水スニーカー(メンブレン入り)内側の防水膜足場の高い堤防、釣り公園くるぶし丈が多く、水が口を越えやすい
撥水スニーカー表面の撥水加工雨上がりの移動、しぶきの少ない場所長く濡れると染み込む
防水ブーツ・長靴防水膜またはゴムなどの素材波打ち際、浅瀬、ぬかるんだ河原重く、歩く距離が長いと疲れやすい
防水シューズカバー手持ちの靴に被せる外側の層雨の日だけ普段の靴で出かけるとき靴底との隙間や裾から水が入ることがある
水抜けする磯靴・マリンシューズ防水ではなく、水を入れて抜く前提濡れること自体を避けられない磯や浅瀬足は濡れるので、寒い時期は冷える

最後の行は防水シューズではありませんが、釣りでは選択肢に入ります。

どうせ水が入る場所なら、閉じ込めずに抜くほうが足は早く楽になるためです。

被せるタイプは手軽な反面、サイズが合わないと隙間から水が入るので、シューズ防水カバーのサイズと素材の選び方で解説している点を確かめてから使ってください。

釣り場別に見る防水シューズの絞り込み

堤防・釣り公園

足場が水面から離れていて、濡れるのは雨と時々のしぶき程度なら、メンブレン入りの防水スニーカーが扱いやすいです。歩きやすさを優先でき、釣りの後にそのまま買い物へ寄れます。

磯・テトラ帯

防水性より先に靴底を見てください。

濡れた岩や海藻の上では、街用の靴底は滑りやすくなります。

釣り用の磯靴には水抜け前提のものが多く、足が濡れることを受け入れて滑りにくさを取る選び方になります。

サーフ・河原

波打ち際や浅瀬に立つならブーツ丈を選び、履き口の高さを確保してください。砂利の河原では、甲のガセットがあるかどうかで、小石や砂の入りやすさも変わります。

船釣り

甲板は濡れていることが多いので、滑りにくい靴底の防水シューズか長靴が向いています。船宿によって履物の決まりがある場合もあるため、予約のときに確認してください。

アディダスやニューバランスの防水スニーカーで釣りに行けるか

アディダスやニューバランスのようなスニーカーブランドで探す場合も、決め手はブランド名ではなく、そのモデルの防水の仕組みです。同じブランドの中でも、防水膜入りのモデルと撥水加工のみのモデルが並んでいることがあるため、商品説明の「防水」「撥水」の表記と、構造の説明を読み比べてください。

街向けのスニーカーは、舗装路での歩きやすさを前提に靴底が作られているものが多く、濡れた岩場での滑りにくさは製品によって異なります。足場が平らな堤防や釣り公園なら候補になりますが、磯に持ち出すのは避けたほうが安全です。

普段履きと兼ねるつもりなら、雨の日の歩きやすさも比べておくと選びやすくなります。その観点はメンズスニーカー防水の歩きやすさの違いで解説しています。

釣り用防水シューズで後悔しやすい点

いちばん多いのは、海水を浴びたまま放置してしまう失敗です。

乾くと生地に塩が残って硬くなり、金具やファスナーの動きも悪くなります。

帰ったら真水で外側を流し、風通しのよい日陰で乾かしてください。

乾かし方の注意は製品の取扱い表示に書かれているので、高温での乾燥が可能かどうかもそこで確かめてください。

内側に水が入った防水シューズは、構造上なかなか乾きません。

中敷きを外し、新聞紙などで水分を取りながら乾かすと、翌朝までに乾く可能性が上がります。

連日の釣行なら、2足を交互に履くほうが確実です。

防水膜も撥水加工も、使い続けると性能は落ちます。とくに屈曲の多いつま先の付け根は傷みやすく、ある時期から同じ場所だけ濡れるようになったら、買い替えの目安と考えてください。

冬の釣りでは厚手の靴下を履くことが多く、普段のサイズでは窮屈になることがあります。試し履きができるなら、釣りで履く靴下を持参して合わせてください。

よくある質問

普段の防水スニーカーで堤防釣りはできますか?

足場が高く、濡れるのが雨としぶき程度なら使えます。ただし波をかぶる場所や、濡れたスロープを下りる釣り場では、くるぶし丈から水が入りやすく、靴底も滑りやすいことがあります。

撥水スプレーを吹けば防水シューズの代わりになりますか?

なりません。

撥水スプレーは表面で水をはじくだけで、生地が水を通す素材であることは変わらないため、長く濡れれば浸水します。

防水シューズの表面を水で重くしないための補助として使ってください。

防水シューズの中に水が入ったらどうすればいいですか?

中敷きを外して靴下を替え、靴の中の水をできるだけ出してください。

防水シューズは水を閉じ込める作りなので、自然には抜けません。

帰宅後は真水で外側を流してから日陰で乾かします。

長靴と防水シューズはどちらが釣りに向いていますか?

水に浸かる深さで決めてください。

波打ち際や浅瀬に立つなら長靴、足場が水面から離れていて歩く距離が長いなら防水シューズが向いています。

ブーツ丈の構造はメンズ防水ブーツの素材と縫い目の選び方で解説しています。

まとめ

釣り用の防水シューズは、メンブレン入りか撥水加工のみかで、どこまで濡れに耐えるかが分かれます。そのうえで、履き口の高さ、ベロのガセット、靴底の滑りにくさを、行く釣り場に合わせて見てください。

堤防・釣り公園なら防水スニーカー、波打ち際やサーフならブーツ丈か長靴、磯なら水抜け前提の磯靴で滑りにくさを優先し、船なら靴底と船宿の決まりを先に確かめてください。釣り以外の場面と兼ねる靴を探すなら、用途で変わるメンズ防水シューズの選び方で解説している内容もあわせて読むと絞り込みやすくなります。

ぜひ本記事の4つの軸を参考に、次の釣り場で足を濡らさずに済む一足を選んでください。

あなたへのおすすめ