防水座布団の選び方|素材別に見る水濡れへの強さの違い
座布団にお茶をこぼし、表面はすぐ拭き取れたのに、しばらくして座ると縫い目のあたりが湿っていることがあります。
表生地がPVC(塩化ビニル)やTPU(熱可塑性ポリウレタン)のラミネートでも、縫い目から入った水を中材のウレタンや綿が吸えば、こうなります。
防水座布団は、表生地の素材より先に、縫い目とファスナーの処理と、中材が水を吸う素材かどうかで選ぶと失敗が減ります。
「撥水」と書かれた座布団も同じ棚に並んでいます。
撥水は水をはじくだけなので、座って体重をかけると水が生地に押し込まれ、時間がたつと中まで染みます。
こぼれる量が多い場面や、子どもやペット、介護での使用なら、撥水ではなく防水の表記がある製品を選んでください。
本記事では、縫い目から中材へ水が回る仕組みと、介護・子ども・屋外の場面ごとに選ぶべき中材の素材を解説します。

なんでも防水したい編集部
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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水座布団でも濡れるのは縫い目と中材から
防水生地を袋状に縫うと、縫い目には針穴が一列に並びます。
生地そのものが水を通さなくても、針穴と糸のすき間から水は入ります。
座布団は上に人が座るため、こぼれた水が体重で押され、縫い目へ流れ込みやすい形をしています。
ファスナーも入り口になります。
カバーを外せる座布団はファスナーの歯と歯の間にすき間があり、ここに水がたまると内側へ回ります。
ファスナーが座面の側面や裏側に付いているか、座面の近くにあるかで、浸水のしやすさは変わります。
入った水がどうなるかは中材しだいです。
綿や連続気泡のウレタンは、スポンジと同じ構造で水を吸って抱え込みます。
表面を拭いても内部は乾かず、においやカビのもとになります。
一方で、気泡が一つずつ閉じた独立気泡のフォームは水をほとんど吸わないので、多少水が入っても拭けば済みます。
表生地・縫い目・中材のどこかに弱点があれば、そこから濡れると考えてください。
防水座布団を選ぶときに見る5つの条件
表生地が防水か撥水か
PVCレザーやTPUラミネートのように生地自体に膜があるものが防水、布に薬剤で加工したものが撥水です。
商品説明に「撥水加工」とだけあれば、浸水は防げないと読んでください。
撥水は洗濯や摩擦で落ちていくので、長く使うほど水をはじかなくなります。
縫い目とファスナーの処理
縫い目の裏にシームテープを貼ったものや、縫わずに熱で溶着したものは、針穴からの浸水を抑えられます。
商品説明でこの処理に触れていない場合は、縫い目からの浸水はありうると考えておくのが安全です。
ファスナーは座面から離れた位置にあるほど水がかかりにくくなります。
ダブルカバー構造かどうか
防水の内カバーで中材を包み、その外に布の外カバーを重ねたダブル構造の製品があります。座り心地は布のまま、水は内カバーで止める考え方で、外カバーだけを洗えばよいので手入れも軽くなります。
中材が水を吸う素材か
綿・ポリエステル綿・連続気泡ウレタンは吸水し、独立気泡のフォームは吸水しにくい素材です。
立体メッシュやポリエステル繊維を固めた中材は水を通しますが、丸洗いして早く乾かせる方向の作りです。
濡らさない座布団と、濡れても洗える座布団は別物として見てください。
接地面の素材と滑り止め
床や地面に触れる接地面は、上面と別の素材になっていることがよくあります。
屋外で湿った地面やベンチに置くなら、裏側も防水生地かどうかを確かめてください。
椅子の上で使う場合は、裏に滑り止めがあるとずれて縫い目に水が流れ込む事態を防げます。
防水座布団のタイプ別比較
市販の防水座布団や水に強い座布団は、だいたい次の5タイプに分かれます。同じ「防水」の表記でも、水を止める場所が違います。
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| PVCレザー張り一体型 | 表生地のビニール膜で水を止める | 飲食の席、介護用の椅子 | 縫い目からの浸水、蒸れ、冬の冷たさ |
| 防水内カバー+布外カバーのダブル構造 | 内カバーで中材を包んで止める | 介護、子ども、ペット | 内カバーの縫い目とファスナーの処理しだい |
| 撥水加工布カバー | 布の表面で水をはじく | 軽い水はねがある室内 | 押されると染みる、加工が落ちる |
| 独立気泡フォーム | 中材そのものが水を吸わない | キャンプ、スタジアム、屋外ベンチ | 薄く硬いものが多い |
| 洗える中材(立体メッシュなど) | 水を通すが丸洗いして乾かす | 汚れやすい場所、ペット | 水自体は止めない |
水を「止める」のは上の4タイプのうち撥水加工布を除く3つで、最後の1つは「洗う」前提です。どちらが合うかは、こぼれる水の量と、汚れの種類で決めてください。
使う場所で変わる防水座布団の絞り込み
介護・失禁対策の椅子や車いす
液体が座面の中央に、繰り返しかかる使い方です。
縫い目の処理まで書かれたダブル構造か、溶着仕上げのPVC一体型を優先してください。
外カバーを洗えることも条件に入れておくと、毎日の手入れが続けやすくなります。
子どもやペットがいる部屋
飲みこぼし・食べこぼし・粗相が混ざるので、水を止める性能に加えて丸洗いできるかどうかを見てください。
防水内カバーと洗える外カバーの組み合わせなら、汚れたときに外側だけを洗濯機に入れられます。
ペットの爪が当たる場合、薄いラミネート生地は穴が開くと防水が失われます。
屋外のベンチやキャンプ、スタジアム
屋外では上からの雨より、濡れた地面やベンチからの水が問題になります。
接地面まで防水で、中材が独立気泡のタイプなら、湿った場所に置いても中が水を吸いません。
屋外ベンチのように設置場所が雨ざらしで置きっぱなしにするなら、紫外線による生地の劣化も考え、使い終わったら持ち帰るほうが長持ちします。
車のシートを濡れから守りたいなら、座布団より座面全体を覆うシートが向いています。
素材と固定方法の違いは車用の防水シートの選び方で解説しています。
自転車のサドルについては雨の日のサドルカバーの素材で解説しています。
防水座布団で買ってから後悔しやすい点
PVCやTPUの防水生地は空気も通しにくいので、長時間座ると蒸れます。
夏場や長く座る椅子に使うなら、上に布をかけるか、布の外カバーが付いたダブル構造を選ぶと座り心地が変わります。
冬はPVCの表面が冷たく感じられる点も覚えておいてください。
経年劣化も起きます。
PVCレザーは年数がたつと表面がべたついたり、ひび割れたりし、割れた場所からは水が入ります。
ラミネート生地も折り曲げを繰り返した部分から膜がはがれやすくなります。
防水の性能は新品時のもので、ずっと同じではありません。
洗濯できるかどうかは製品の洗濯表示で確かめてください。
防水カバーは洗濯機や乾燥機の熱で膜が傷むものがあり、手洗いのみの製品もあります。
濡れた座布団を乾かすときは、コンセントや延長コードの近く、電気ストーブの前に置かないでください。
水が電気まわりに落ちる危険があるうえ、熱で生地が傷みます。
カバーと中材を別に買う場合は、中材の厚みまで含めた寸法を測ってください。カバーが小さいとファスナーに負担がかかり、歯のすき間が広がって水が入りやすくなります。
よくある質問
防水と撥水の座布団、どちらで足りますか?
軽い水はね程度なら撥水でも足ります。
飲み物をこぼす、子どもやペット、介護で液体がかかる場面なら防水を選んでください。
撥水は座ったときの圧で水が染みます。
防水座布団は洗濯機で洗えますか?
製品によって異なります。防水カバーは熱や脱水で膜が傷むことがあるので、洗濯表示で洗濯機・手洗い・乾燥機の可否を確かめてから洗ってください。
防水スプレーで普通の座布団を防水にできますか?
できません。
防水スプレーで得られるのは撥水で、水をはじく効果はありますが、縫い目からの浸水や座ったときの圧で染み込む水は止められません。
中材の吸水も変わりません。
屋外に置きっぱなしにしても大丈夫ですか?
おすすめしません。
防水生地は紫外線や雨風で劣化し、劣化した部分から水が入ります。
屋外で使う場合も、使い終わったら屋内に取り込んでください。
まとめ
防水座布団は、表生地が防水か撥水か、縫い目とファスナーの処理、ダブル構造かどうか、中材の吸水、接地面の素材で選びます。とくに縫い目と中材は商品写真では分かりにくいので、商品説明の記載を確かめてください。
介護にはダブル構造か溶着仕上げのタイプ、子どもやペットには丸洗いできるダブル構造、屋外には接地面まで防水で独立気泡の中材を使ったタイプが合います。ぜひ本記事の縫い目と中材の見方を参考に、使う場所に合った防水座布団を選んでください。



