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バイク用の防水パンツはどれを選ぶ?雨天走行での素材の違い

雨の中を時速60kmで走り続けると、防水と書かれたパンツでも膝と股の内側から先に冷たくなります。バイク用の防水パンツは、生地の防水の仕組みと、縫い目がシームテープでふさがれているかどうかでほぼ決まります。

歩くときの雨具と違って、バイクでは雨粒が前から押し付けられ、膝を曲げてシートに座った姿勢のまま何十分も過ごします。

生地そのものが水を通さなくても、縫い目の針穴や座面のしわに水がたまれば、そこから中へ染みてきます。

撥水加工だけのパンツは表面で水をはじいているにすぎないので、走行風で押し込まれる雨は止められません。

本記事では、縫い目のシームテープの有無と、ブーツを履いたまま脱ぎ履きできる裾の作りの見分け方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

バイク用の防水パンツが雨天走行で濡れるのは縫い目から

防水パンツの生地は、防水膜や樹脂のコーティングで水を止めています。

ところが生地を縫い合わせるときには針が膜を貫通するため、縫い目には目に見えない穴が並びます。

この穴をふさぐのがシームテープで、裏側から防水テープを熱で圧着して針穴を覆う仕組みです。

バイクに乗っていると、この弱点がとくに表に出ます。

走行中は前方からの雨が風圧で生地に押し付けられ、膝の前や太ももの縫い目に水が集まります。

座面ではシートにたまった水を体重で押し付ける形になり、股下で縫い目が交差する部分は、立っているときの雨具なら問題にならない圧力を受け続けます。

シームテープが全部の縫い目に貼られているか、主要な縫い目だけかは製品によって異なります。

仕様に「シームテープ処理」「シームシーリング」といった記載があるかを確かめ、書かれていなければ縫い目は防水されていないと考えたほうが安全です。

生地の防水性能をいくら比べても、縫い目の処理を見落とすと雨天走行では股から濡れます。

防水パンツ選びで見る4つの軸(バイク用)

生地の防水の仕組み:透湿防水膜か、非透湿コーティングか

透湿防水膜は、水滴は通さず汗の水蒸気だけを外へ逃がす膜を生地の間に挟んだものです。

非透湿のコーティングは生地を樹脂で覆って水を止めるため、雨は防げても汗の逃げ場がありません。

1時間を超える走行では内側の蒸れがそのまま冷えにつながるので、走る時間が長い人ほど透湿の有無で快適さが変わります。

縫い目の処理:シームテープがどこまで貼られているか

前のセクションのとおり、浸水の入口は縫い目です。

股下と膝まわりの縫い目にテープ処理があるかを最優先で確認してください。

耐水圧(生地がどれだけの水圧に耐えるかを示す値で、単位はmm)の表記は生地の性能であり、縫い目の性能は含みません。

裾と着脱:ブーツを履いたまま脱ぎ履きできるか

雨が降り出してから路肩で履くことを考えると、裾から膝付近まで開くサイドファスナーがあるかどうかで着脱の手間が大きく違います。

裾をブーツの外にかぶせられる幅があれば、雨水がブーツの中へ流れ込むのも防げます。

内側のふくらはぎはマフラーに近いため、当て布や耐熱素材の有無も仕様で確かめておくといいでしょう。

防水パンツのサイズ:乗車姿勢で膝と腰が突っ張らないか

立った状態でちょうどよくても、乗車姿勢では膝が前に出て裾が上がり、腰の後ろが下がります。

膝に立体裁断が入っているか、ウエストの後ろが高めに作られているかで、雨が入りやすいすき間の大きさが変わります。

普段のパンツの上から履くオーバーパンツなら、中に履くものの厚みも含めて選んでください。

防水パンツの素材タイプ別の違い

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
透湿防水メンブレン生地の間に挟んだ膜が水滴を止め、水蒸気を外へ逃がす長距離ツーリング、春秋の雨天走行皮脂や汚れで透湿性が落ちやすく、表面の撥水が切れると蒸れを感じやすい
非透湿コーティング(PVC・ポリウレタン)生地を樹脂で覆って水の通り道をなくす短時間の通勤、緊急用の携行汗が抜けず内側が蒸れる。PVCは低温で硬くなり、折り目が傷みやすい
防水インナーライナー付きライディングパンツ表地とは別に、内側に防水層を重ねる晴れの日も同じパンツで走りたい人表地が水を吸って重くなり、走行後も乾きにくい
撥水加工のみ表面の撥水剤で水をはじく(防水ではない)小雨の短距離、防風目的浸水は防げず、雨天走行の主力には向かない

防水インナーライナー付きのタイプは、防水層そのものは機能していても、表地が水を含むと冷たさと重さが伝わります。

雨の中を走る時間が長いなら、表地で水を止める透湿防水メンブレンのオーバーパンツを重ねたほうが乾きは早いです。

撥水加工のみのパンツは「防水」とは別物なので、雨の日に頼るなら他のタイプを選んでください。

通勤・ツーリング・冬のバイク走行での選び分け

通勤で使う防水パンツ

片道30分程度の通勤なら、蒸れより着脱の速さを優先してください。

スーツや作業着の上から履いて、到着後すぐ脱げるサイドファスナー付きのオーバーパンツが向いています。

短時間であれば非透湿コーティングのタイプでも内側の蒸れは大きな負担になりにくく、小さく畳める製品ならシート下にも収まります。

ツーリングで使う防水パンツ

何時間も雨の中を走る可能性があるなら、透湿防水メンブレンで、股下と膝の縫い目までシームテープ処理されたものを選びます。休憩のたびに脱ぐことは少ないので、着脱のしやすさより膝の立体裁断とウエスト後ろの高さを重視したほうが、到着時の濡れ方に差が出ます。

冬の走行で使う防水パンツ

冬は防寒インナーを中に重ねる前提でサイズを決めてください。

ライナー付きのパンツを選ぶなら、ライナーを外して洗えるか、外した状態でも防水層が残るかを確認します。

寒さで樹脂が硬くなるPVCは、冬の主力には選ばないほうが無難です。

バイク用防水パンツで買ってから後悔しやすい点

洗濯で表面の撥水が落ちる

透湿防水メンブレンのパンツは、表面の撥水が落ちると生地が水を含み、膜の透湿が働かなくなって内側が蒸れます。

汚れを放置しても同じことが起きるため、洗濯表示に従って定期的に洗い、取扱説明に撥水の回復手順があればそれに沿って手入れしてください。

洗剤や柔軟剤の指定がある製品もあります。

シームテープの剥がれと交換時期

シームテープは折り曲げや摩擦で端から浮いてきます。

裏返して股下のテープが浮いていたら、その縫い目からはもう水が入ると考えてください。

補修用のテープで直せる場合もありますが、剥がれが広がっているなら買い替えを検討する時期です。

立って合わせたサイズで乗ると裾が上がる

試着を立ったまま済ませると、乗車時に裾が上がってブーツとの間にすき間ができます。購入前に膝下からくるぶしまでの長さを、座って膝を曲げた姿勢でも確かめておくと失敗を減らせます。

よくある質問

レインスーツの上下セットと防水パンツ単品はどちらを選べばいいですか?

上着の雨対策をすでに持っているなら単品で十分です。

その場合はジャケットの裾とパンツのウエストが乗車姿勢で10cm程度重なるかを確かめてください。

重なりが足りないと、腰の後ろから雨が入ります。

普段のパンツに撥水スプレーを吹けば代わりになりますか?

代わりにはなりません。

撥水は水をはじくだけで、走行風で押し付けられる雨や、シートに座ったときの水圧は止められません。

雨天走行には防水層のあるパンツを使ってください。

耐水圧の数値はどれくらいあれば足りますか?

同じタイプの生地なら、数値が大きいほど強い水圧に耐えます。

ただし耐水圧は生地の値で、縫い目は含まれません。

数値と一緒に、シームテープ処理の記載があるかを必ず確認してください。

ブーツの中に雨が入るのを防ぐにはどうすればいいですか?

パンツの裾をブーツの外側にかぶせて履きます。

裾をブーツの中に入れると、パンツを伝った雨がそのままブーツへ流れ込みます。

裾幅がブーツを覆えるか、ファスナーやベルクロで絞れるかを選ぶ段階で確かめてください。

まとめ

バイク用の防水パンツは、生地が透湿防水膜か非透湿コーティングかで蒸れ方が変わり、縫い目のシームテープの有無で股からの浸水が決まります。そのうえで、裾の開き方と乗車姿勢でのサイズを確かめれば、雨天走行での失敗はかなり減らせます。

通勤ならサイドファスナー付きで着脱の速いもの、ツーリングなら透湿防水メンブレンで縫い目まで処理されたもの、冬なら防寒インナーを重ねられるサイズのものが合います。撥水加工のみのパンツは雨の日の主力にはしないでください。

ぜひ本記事の縫い目と裾の見分け方を参考に、次の雨の日に股と膝が濡れない一本を選んでください。

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