プリカ防水コネクタの選び方|配管接続で漏水を防ぐ条件
外壁を伝うプリカチューブを屋外用のボックスにつないだのに、雨が続いたあとボックスの底に水が溜まっていた。
この浸水は、たいてい管とコネクタのつなぎ目から起きています。
プリカ用の防水コネクタは、管がビニル被覆付きの防水タイプかどうかと、接続先がボックスか別の管かの2点で、選ぶべきものがほぼ絞れます。
見た目が似ていても、被覆なしの管に合わせた標準型コネクタには、管の外周をふさぐ防水パッキンがありません。
そのまま屋外で使うと、雨水の入り口を自分で作ることになります。
屋外コンセントや照明まで配管するなら、管とコネクタを同じ防水仕様でそろえることが出発点です。
本記事では、ビニル被覆プリカの端部を防水パッキンで締める仕組みと、外壁のダブルコンセントまで配管するときの管の向きを解説します。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
プリカ防水コネクタで漏水が起きる構造
プリカチューブは、金属の帯をらせん状に巻いて作った曲げられる電線管です。
巻いた帯には継ぎ目があるため、被覆なしの管は管の壁そのものが水を止める構造になっていません。
屋外向けには、この金属管の外側をビニルで覆った防水タイプが用意されており、水を止めているのは外側のビニル被覆です。
ところが、管を切断した端部では金属のらせんがむき出しになります。
防水コネクタは、この端部の外側、つまりビニル被覆の上に防水パッキンを押し当て、ナットで締めて密着させることで水の通り道をふさいでいます。
逆に言えば、パッキンが被覆に均一に当たっていなければ、コネクタが防水型でも水は入ります。
漏水が起きる場面はだいたい決まっています。
被覆付きの管に標準型コネクタを付けた場合、被覆をむきすぎて金属部分にパッキンが当たっている場合、管を斜めに切ってパッキンの当たりが片寄った場合の3つです。
どれも部品の品質ではなく、管とコネクタの組み合わせや端部の処理で起きる失敗です。
もう一点、管の外側を伝って流れてきた雨水が、上向きに口を開けた接続部に溜まるケースもあります。防水パッキンは常に水に浸かる状態を想定していない製品もあるため、水が溜まらない向きで取り付けることも防水の一部と考えてください。
プリカ用の防水コネクタを選ぶ4つの条件
管がビニル被覆の防水タイプかどうか
最初に確かめるのは、手元の管に被覆があるかどうかです。
防水コネクタは被覆の外径に合わせてパッキンの寸法が決められているため、被覆付きの管には被覆付き用の防水型を選びます。
屋外で雨がかかる配管に被覆なしの管を使うこと自体が想定外なので、管から選び直すほうが確実です。
呼び径(よびけい)が管と一致しているか
呼び径は、電線管の太さを表す呼び方の寸法です。
プリカ用コネクタは呼び径ごとに作られていて、ひとつ違うだけで防水パッキンの締め代が足りなくなります。
管とコネクタで呼び径をそろえ、さらに被覆付き用かどうかまで品番の表記で照らし合わせてください。
接続先がボックスか、別の管か
管の端をボックスの穴に固定するならボックスコネクタ、プリカ同士を延長するならカップリング、硬質の電線管など別の種類の管へつなぐならコンビネーションカップリングを使います。接続先の種類を間違えると、ねじ部やはめ込み部が合わず、防水パッキンが正しく収まりません。
接地の取り方
プリカチューブは金属管なので、金属製可とう電線管の工事では原則として管の接地が求められます。
コネクタの中には接地用の端子を備えたものがあり、端子の有無で接地線の取り回しが変わります。
接地の要否や方法は配線の条件によって異なるため、施工する電気工事士と事前に確認しておくと選び直しを防げます。
プリカ用コネクタのタイプ別比較
| タイプ | 防水の仕組み | 向いている場面 | 弱点 |
|---|---|---|---|
| 防水型ボックスコネクタ | 被覆の外周を防水パッキンで締め、ボックスとの間も防水パッキンでふさぐ | 屋外ボックス・屋外コンセントへの引き込み | ボックスの穴径と呼び径が合わないと取り付けられない |
| 防水型カップリング | 両側の管端をそれぞれ防水パッキンで締める | プリカ同士の延長 | 接続箇所が増えるぶん、点検する場所も増える |
| 防水型コンビネーションカップリング | プリカ側を防水パッキンで締め、別の管側は専用の受け口で固定する | 硬質の電線管からプリカへ切り替える箇所 | 相手側の管の種類と寸法も合わせる必要がある |
| 標準型(非防水)コネクタ | 管の外周をふさぐ防水構造を持たない | 雨のかからない屋内の配管 | 屋外や水がかかる場所では浸水の入り口になる |
表の4タイプのうち屋外で使うのは上の3つで、違いは接続先だけです。防水の考え方はどれも同じで、被覆の外周をパッキンで締めることが前提になっています。
屋外コンセントまでプリカで配管するときの設置場所別の選び方
外壁のダブルコンセントへつなぐ場合
2口のダブルコンセントを外壁に付けるなら、管はボックスの下側から入れるのが基本です。
上から差し込むと、管の外を伝った雨水がそのまま接続部に流れ込みます。
下から入れられない場合は、管をいったんボックスより低い位置まで下げてから上げる形にすると、水は低い部分で落ちて接続部まで届きにくくなります。
コンセント本体の雨対策は、差し込み口を覆う防水コンセントカバーで別に考えます。
地面に近い設置場所
地面から近い位置では、雨の跳ね返りや水溜まりの水が接続部にかかります。
防水コネクタは雨や水しぶきを想定したもので、水に沈むことまで保証しているとは限りません。
ボックスごと高い位置に上げられないか、まず設置場所から見直してください。
軒下・ひさしの下
直接の雨は少なくなりますが、横風で吹き込む雨は当たります。
屋根があるからと標準型コネクタを選ぶと、強い雨の日に浸水することがあるため、屋外扱いで防水型を使うほうが安全です。
屋外配線全体の雨対策は屋外配線を雨風から守る防水カバーの設置方法で解説しています。
プリカ防水コネクタを付けたあと後悔しやすい点
防水パッキンは締めれば締めるほどよいわけではありません。
締めすぎると被覆が変形し、緩いと密着しないため、製品ごとに指定された締め方に従ってください。
取り付け直後に問題がなくても、管を強く曲げた位置が接続部に近いと、端部に力がかかり続けてパッキンの当たりがずれていきます。
屋外では、ビニル被覆とパッキンが紫外線や温度変化で少しずつ劣化します。被覆にひびが入れば、コネクタが正常でもそこから水が入るので、日当たりのよい外壁では定期的に表面を目で確かめておくと安心です。
見落とされやすいのが、ボックスやコンセント側の防水等級です。
たとえばIPX4は「あらゆる方向からの水しぶき」に耐える区分で、水没は対象外です。
コネクタだけ防水にしても、ボックス側の等級が設置場所に合っていなければ意味がありません。
IP等級の目安は屋外配線で使うコネクタ防水のIP等級の目安で、電線同士をつなぐ部分は2極防水コネクタの接続方法で解説しています。
屋外スイッチを同じ配管に付ける場合はIP等級で変わる屋外防水スイッチの耐久の違いも参考になります。
よくある質問
被覆なしのプリカに防水コネクタを付ければ屋外で使えますか?
使えません。
被覆なしの管は継ぎ目から管の壁を水が通るため、端部だけ防水にしても管の途中から浸水します。
また防水コネクタは被覆の外径に合わせて作られているので、被覆なしの管ではパッキンが密着しません。
屋外コンセントまでの配管は自分で施工できますか?
電線を通してコンセントにつなぐ作業は電気工事にあたり、電気工事士の資格が必要です。部品を選ぶ段階から、施工を依頼する電気工事士と管の種類や接地の方法を確認しておくと、部品の買い直しを避けられます。
標準型コネクタにコーキングを足せば屋外で使えますか?
おすすめしません。
コーキングは屋外で劣化し、ひびが入っても外から見分けにくいうえ、点検や交換のときに外しにくくなります。
屋外では最初から防水型コネクタを選んでください。
屋外コンセントの防水カバーはどう選べばいいですか?
プラグを差したまま使うか、使うときだけ開けるかで向くカバーが変わります。サイズと耐候性の見比べ方はサイズと耐候性で見る屋外防水カバーの違いで解説しています。
まとめ
プリカ用の防水コネクタは、ビニル被覆付きの管に合う防水型か、呼び径が一致しているか、接続先に合ったタイプか、接地をどう取るかの4点で選びます。漏水の多くは部品の品質ではなく、管との組み合わせや端部の処理、管の向きで起きています。
外壁のダブルコンセントには防水型ボックスコネクタを下側から入れ、地面に近い場所ではボックスの位置から見直し、軒下でも防水型を使うのが基本です。ぜひ本記事の4つの条件を参考に、手元の管の被覆と呼び径を確かめてからコネクタを選んでください。



