SHARE:

収納ボックス防水の選び方|屋外設置で変わる素材の違い

梅雨の2週間ベランダに置いていた収納ボックスを開けたら、底に水が溜まり、中の段ボールがふやけていた。屋外に置く防水の収納ボックスを選ぶときは、ふたと本体の合わせ目をパッキンで塞いでいるかどうかと、本体の素材が日差しに耐えられるかどうかの2点を見てください。

「防水」と書かれた収納ボックスでも、ふたを上から被せるだけの構造なら、横から吹きつける雨は合わせ目から入ります。

反対に、パッキンと留め具で締める構造でも、樹脂が紫外線で硬くなればふたが反り、隙間ができます。

屋内用の衣装ケースをそのまま外に出すと、この2つが同時に起きます。

本記事では、ふたのパッキンの見分け方と、ベランダや庭に置くときの素材の選び方を解説します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水の収納ボックスに水が入るのは、ふたの合わせ目から

樹脂製の収納ボックスの壁そのものは、割れていない限り水を通しません。浸水はほとんどの場合、ふたと本体が接する一周の合わせ目で起きています。

ふたの閉じ方は大きく3つに分かれます。

上から被せるだけのかぶせ式は、真上からの雨ならふたの縁が受け流しますが、風で雨が横から当たると縁の内側へ回り込みます。

ふたを本体の溝にはめ込むはめ込み式は少し隙間が狭くなるものの、溝に溜まった水が毛細管現象で内側へにじむことがあります。

パッキン(ふたの裏に一周入ったゴムや樹脂の帯)を留め具で押しつぶして閉じるタイプだけが、合わせ目そのものを塞いでいます。

ふたの上に溜まった雨水も見落とされがちです。

ふたの中央がへこんでいると水たまりができ、その水が少しずつ縁へ流れて合わせ目に集まります。

ベランダの手すりの下や雨どいの近くのように、上から落ちてくる水が多い場所ではこの量が増えます。

そのため「防水」という言葉よりも先に、ふたの裏にパッキンが入っているか、ふたが上面で水を逃がす形になっているかを確かめてください。

屋外用の防水収納ボックスを選ぶ4つの軸

ふたにパッキンが入っているか

商品写真でふたの裏側が写っていれば、縁に沿って色の違う帯が一周しているかを見ます。

パッキンがあっても、ふたを留め具で引き寄せる構造でなければ押しつぶされず、隙間は残ります。

左右や四辺に留め具があり、閉じたときにふたが本体に引きつけられる形かどうかまで確かめると安心です。

本体の素材が屋外向けか

樹脂は紫外線を浴び続けると色があせ、表面が白っぽく粉をふいて割れやすくなります。

屋内用として作られた収納ボックスは、この劣化を前提にしていない場合があります。

屋外での使用を想定しているか、耐候性(日光や雨風に長くさらされても性質が変わりにくいこと)をうたっているかを商品説明で確かめてください。

防水等級の表記がどこまでを指すか

収納ボックスにはIPの防水等級を表示していない製品もあり、その場合「防水」「防滴」の意味はメーカーごとに異なります。

等級が書いてあるなら、IPX4は「あらゆる方向からの水しぶき」、IPX5は「あらゆる方向からの噴流水」に耐える意味で、どちらも水没は対象外です。

一時的な水没まで想定するのはIPX7以上になります。

屋外機器の等級の目安は屋外で使うタイマーのIP等級の選び方で解説しています。

底面が地面の水から離れているか

ふたを完全に塞いでも、底が水たまりに浸かれば話は変わります。底に脚や段差があるか、すのこやブロックの上に置けるかで、大雨のあとに底まわりへ水が回るかどうかが分かれます。

収納ボックスの素材とタイプ別の違い

屋外向けの防水収納は、構造と素材で4つのタイプに分けられます。同じ「防水」でも、水を止めている場所がタイプごとに違います。

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
パッキン付き密閉ボックス(樹脂)ふたのパッキンを留め具で押しつけ、合わせ目を塞ぐ車載・キャンプ・ベランダでの小物や書類の保管パッキンが劣化すると密閉が落ちる。容量は中型までが中心
ベランダ用収納庫(樹脂・かぶせ扉)屋根の傾斜と扉のかぶりで雨を受け流す園芸用品や灯油缶など、多少の湿気を許せる物横からの吹き込みは完全には防げない製品がある
スチール製収納庫金属の板と扉の重なりで雨を遮る庭に置く大型の工具や外遊び用品傷から錆びる。直射日光で内部が熱くなりやすい
布・ソフト素材の収納ボックス表面の撥水加工で水をはじく屋根のある場所での一時的な保管撥水は浸水を防がない。屋外の常設には向かない

布製は「撥水」と書かれていても、雨に長く当たれば縫い目や生地から水が染みます。水を止める構造が無いので、雨が直接当たる場所では防水の収納とは考えないでください。

防水シートで覆う方法と収納ボックスはどう違う?

手持ちの収納ボックスに防水シートを掛けて、屋外用の代わりにする方法もあります。シートはふたの合わせ目ごと上から覆うため、パッキンの無いかぶせ式でも雨の侵入を減らせます。

一方で、シートの裾が地面に触れていると、流れてきた雨水がシートの内側へ入り込み、ボックスの底まわりに溜まります。

風であおられてめくれれば、覆っていない面に雨が当たります。

ハトメ(シートの縁にある補強された穴)にロープを通して固定し、裾を地面から浮かせる手間がかかります。

そのため、半年以上同じ場所に置くなら、最初から屋外向けの防水収納ボックスを選ぶほうが管理は楽になります。

台風前の数日だけ屋外に出しておくような一時的な使い方なら、シートで覆う方法でも足ります。

厚みとハトメの数で選ぶ方法は防水ブルーシートの厚みとハトメ数の見方で解説しています。

置き場所で決める防水収納ボックスの絞り込み

屋根のあるベランダ

真上からの雨は少なく、吹き込みと日差しへの対策が中心になります。

かぶせ式の収納庫でも使えますが、中身が紙や布ならパッキン付き密閉ボックスを優先してください。

手すり側は西日や照り返しが強いので、耐候性をうたう素材を選びます。

屋根の無い庭

雨を真上から受け、足元には水たまりもできます。

ふたの上面に傾斜があるか、底を地面から浮かせられるかを優先し、大型ならスチールか屋外用樹脂の収納庫を選びます。

スチール製は傷を付けると錆が広がるので、設置時に角をぶつけないよう注意してください。

車載・キャンプ

雨だけでなく、移動中の傾きや荷台での揺れも加わります。

ふたが留め具で固定され、横倒しになっても開かないパッキン付き密閉ボックスが向いています。

持ち運ぶので、満載したときに一人で持てる大きさに収めてください。

防水収納ボックスで買ってから後悔しやすい点

密閉したせいで中が結露する

パッキンで密閉すると外の雨は入らなくなる代わりに、中の湿気も逃げなくなります。

昼に温まった空気が夜に冷えると、ふたの裏に水滴がつきます。

湿った物を入れないことと、乾燥剤を一緒に入れておくことで、カビや錆を防ぎやすくなります。

パッキンは消耗品

パッキンは紫外線や寒暖差で硬くなり、弾力が落ちると押しつぶしても隙間が残ります。

ひび割れや、ふたを閉めたときの手応えが軽くなったことが交換の目安です。

交換用パッキンを用意しているかは製品によって異なるので、購入前に確かめておくと長く使えます。

外寸で選んで中身が入らない

商品説明の寸法が外寸か内寸かは、必ず確認してください。

屋外用は壁やふたが厚く、パッキンや留め具の分だけ内側が狭くなります。

入れたい物の高さが内寸ぎりぎりだと、ふたが浮いて密閉できません。

よくある質問

屋内用の衣装ケースをベランダに置いても大丈夫ですか

雨が直接当たる場所には向きません。

多くはパッキンの無いかぶせ式やはめ込み式で、紫外線による劣化も想定されていない場合があります。

屋根の奥で短期間だけ使い、中身は濡れても困らない物にとどめてください。

防水と撥水の収納ボックスは何が違いますか

防水は構造で水の侵入を止めるもの、撥水は表面で水をはじくだけのものです。撥水の布製ボックスは雨に長く当たると水が染みるため、屋外の常設には使えません。

IPX4の収納ボックスなら大雨でも平気ですか

雨しぶきには耐えますが、水没は対象外です。底が水たまりに浸かる場所では、ブロックやすのこで地面から浮かせてください。

中身が湿っぽくなるのは雨漏りですか

ふたの裏や壁の内側だけに水滴がついているなら、結露の可能性が高いです。乾燥剤を入れ、晴れた日にふたを開けて空気を入れ替えてください。

まとめ

屋外に置く防水の収納ボックスは、ふたのパッキンと留め具で合わせ目を塞いでいるか、本体の素材が屋外向けか、等級表記がどこまでを指すか、底が地面の水から離れているかの4点で選べます。布製は撥水どまりなので、雨の当たる場所では防水の収納として扱わないでください。

屋根のあるベランダで紙や布をしまうならパッキン付き密閉ボックス、屋根の無い庭で大型の物をしまうなら屋外用樹脂かスチールの収納庫、車載やキャンプなら留め具で固定できる密閉ボックスが向いています。数日だけの保管であれば、防水シートで覆う方法でも対応できます。

ぜひ本記事の4つの軸を参考に、置き場所と中身に合った防水の収納ボックスを選んでください。

あなたへのおすすめ