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防水シートの選び方|屋外・屋根・車で必要な厚みが違う

ブルーシートを掛けたのに、翌朝には下の荷物が濡れていた。原因はシートが破れたからではなく、たいてい水の逃げ道を作らなかったからです。

防水シートは、素材そのものより「厚み(番手)」「サイズの余裕」「端の処理」の三つで結果が変わります。

同じ生地でも、屋外に一週間置くのか、車体に掛けるのか、屋根まわりの応急処置に使うのかで必要な厚みはまったく違う。

薄手を選んで破れ、厚手を選んで扱いきれない。

どちらもよくある失敗です。

まずは、水が入るときに何が起きているのかから。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水シートなのに濡れるのは、生地ではなく「重ね方」で起きる

市販の防水シートは、ポリエチレンや塩ビをフィルム状・コーティング状にしたものがほとんどで、生地そのものは水を通しません。

それでも下が濡れる。

理由は単純で、水はシートの上を流れて端まで行き、そこから内側に回り込むからです。

たとえば荷物の上に平らに掛けただけだと、中央にくぼみができて水がたまります。

たまった水は重みでさらにくぼみを深くし、最終的に端を越えるか、シートの下に吸い込まれるように入り込む。

傾斜がないことが原因であって、生地の防水性能とは関係ありません。

もうひとつは、複数枚を継いだときの重ね順です。

水は上から下へ流れるので、上側のシートが下側のシートに覆いかぶさる順で重ねないと、継ぎ目が水の入口になります。

逆向きに重ねると、どれだけ厚手を使っても意味がない。

そして固定点。

ハトメにロープを通して引くと、その一点に力が集中します。

風であおられるたびに引っ張られ、ハトメの周囲から裂ける。

破れる場所はほぼ決まっていて、生地の真ん中ではなく縁です。つまり選ぶときに見るべきなのは、防水の有無ではなく、厚みと縁の作りということになります。

防水シートの選び方を決める4つの軸

厚み(番手)を用途で切り替える

ポリエチレン系のシートは「#(番手)」で厚みの目安を表す製品が多く、数字が大きいほど厚手で丈夫になります。

薄手は軽くてたたみやすい反面、引き裂きに弱い。

屋外で風を受け続ける場所や、何度も掛け直す用途では、厚手を選ばないと数回で使えなくなります。

逆に、室内での一時的な養生や、荷物を包んで運ぶだけなら厚手は扱いにくいだけです。厚みは強度と重さのトレードオフなので、「屋外に置く期間」を先に決めると迷いません。

サイズは覆う面積より一回り大きく取る

掛けるものにぴったりのサイズを買うと、まず失敗します。

傾斜をつけるぶん、固定のために折り返すぶん、風で浮くぶんの余裕が要るからです。

目安として、覆いたい面より縦横それぞれ余裕を持たせておくと、端を地面や台の下に回して押さえられます。

もうひとつ注意したいのが表記寸法。

製品によって裁断前の寸法で表記している場合があり、実際の仕上がりが表記より小さいことがあります。

ぎりぎりで計算しないほうが安全です。

ハトメの数と縁の補強

ハトメは間隔が狭いほど力が分散し、一点にかかる負荷が減ります。

風の強い場所で使うなら、ハトメ間隔と、縁が折り返して縫製・溶着されているかを確認してください。

ここが単なる切りっぱなしの製品は、縁からほつれていきます。

透湿するかしないか

水を通さない生地は、基本的に湿気も通しません。

密閉すると内側で結露し、覆ったはずのものが濡れます。

木材や段ボール、金属を長期間覆うなら、完全に密閉せず下側に空気の抜け道を残すか、水滴は通さず水蒸気だけを逃がす透湿タイプを検討することになります。

防水シートのタイプ別の特長を比較する

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
薄手のポリエチレンシート樹脂フィルムで水を通さない室内養生、荷物の一時的な雨よけ引き裂きに弱く、紫外線で早く劣化する
厚手のポリエチレンシート同じ樹脂だが織りが密で厚い屋外に数週間置く、風を受ける場所重くかさばり、たたみにくい
UV・耐候加工タイプ樹脂層に紫外線対策の加工を追加日当たりの強い屋外で継続使用通気しないため内側が結露しやすい
ターポリン(塩ビ系)基布に塩ビをコーティング車両カバー、資材の長期養生重量があり、低温で硬くなる
透湿タイプ水滴は通さず水蒸気だけ通す湿気をこもらせたくない場所強い水圧がかかる使い方には不向き

表のとおり、厚さと耐候性を上げるほど重くなります。

屋外常設に近い使い方ならターポリンやUV加工タイプ、頻繁に掛け外しするならポリエチレンの中厚手。

この線引きだけでも選択肢はかなり絞れます。

屋外で使う防水シートは、風対策から逆算する

屋外では雨より風で壊れます。あおられて浮き上がり、ハトメが裂け、そこから雨が入る。順番はいつも同じです。

対策の基本は、シートを張った面に傾斜をつけて水をためないこと、そして固定点を増やすこと。

ロープは一本で強く引くより、複数点で均等に引いたほうが持ちます。

角だけを留めて中央を放置すると、その中央が風を受ける袋になります。

厚みの目安や、風で破れにくい張り方については屋外用防水シートの厚さと固定の考え方で詳しく整理しています。庭やベランダに長期間置く前提なら、そちらの条件で選んだほうが確実です。

なお、床面やコンクリートそのものを保護したい場合は、シートを敷くより塗る方法が合うこともあります。ベランダとコンクリートで異なる防水塗料の種類も選択肢に入れて比べてみてください。

屋根まわりに防水シートを使うときの前提

台風や大雨のあと、屋根に防水シートを掛けるという話をよく見かけます。

ここで押さえておきたいのは、それがあくまで一時的な処置だということ。

シートは雨水の流れを一時的に変えるだけで、下地の傷みを直すものではありません。

また、屋根の上での作業そのものが危険です。

濡れた面は滑り、風が吹けばシートが帆のように振られます。

高所での固定は一人で行うものではないという前提で考えてください。

どの種類のシートが屋根向きか、応急処置としてどこまで期待できるかは屋根用防水シートの種類と応急処置の限界にまとめています。

車・バイクを覆う防水シートに必要な条件

車両に掛ける場合、防水性より先に考えるべきは擦れです。

風でシートが動くたびに塗装面と生地がこすれ、細かい傷が入ります。

裏面が起毛している製品や、内側が柔らかい素材の製品が向くのはこのためです。

もうひとつは密閉のしすぎ。

走行直後の熱や、地面からの湿気がシートの内側にこもると、水滴になってボディに残ります。

裾を完全に締め切らず、空気が抜ける状態を作っておくほうが結果的に乾きます。

サイズは車体の全長・全幅・全高に対して余裕を持たせ、ベルトやゴムで下側を留められる仕様かどうかを確認してください。ここが甘いと、一晩でめくれます。

買ってから後悔しやすいポイント

まず折りジワ。

厚手のシートほど、たたんだ跡が残ります。

この折り目は繰り返し曲げられる部分なので、薄いタイプでは長く使ううちにここから裂けることがあります。

保管は折り目をずらしてたたむか、丸めるほうが長持ちします。

次に紫外線。

屋外に出しっぱなしにしたシートは、色あせと同時に生地がもろくなります。

手で軽く引っ張っただけで裂けるようになったら、防水性能が残っていても交換の時期です。

UV加工の有無で進み方は変わりますが、劣化しないシートはありません。

そして重量。

大判の厚手シートは、一人では広げるのも畳むのも大変です。

「丈夫なほうがいい」で最厚手を選ぶと、掛け外しが面倒になって結局使わなくなる。

使用頻度が高いなら中厚手のほうが実用的です。

室内の水はねや、家具を守る用途なら別のカテゴリのほうが適しています。床ならキッチンやペット向けの防水マットの厚み、ソファなら生地で選ぶ防水ソファカバーが扱いやすいはずです。

よくある質問

防水シートと撥水シートは何が違いますか

撥水は表面で水をはじく加工で、水圧がかかったり長時間濡れ続けたりすると生地を通ります。

防水は樹脂の層で水そのものを止める構造です。

雨に一晩さらす使い方なら、撥水表記の製品では足りません。

厚手のほうが必ず長持ちしますか

引き裂きや摩耗には強くなりますが、紫外線による劣化は厚みだけでは防げません。日当たりの強い場所に置くなら、厚みとは別にUV・耐候加工の有無を確認してください。

透湿タイプなら結露しませんか

水蒸気を逃がすぶん結露は起きにくくなります。ただし完全に密閉すれば内側の湿度は上がるため、通気の逃げ道は作っておいたほうが安心です。

洗って再利用できますか

泥や砂は水で流して乾かせば落ちます。

乾かさずにたたむとカビや臭いの原因になるので、完全に乾かしてから保管してください。

洗濯機の使用は生地を傷めるため避けたほうが無難です。

まとめ

防水シート選びで見るべきは、厚み(番手)、覆う面より一回り大きいサイズ、ハトメ間隔と縁の補強、そして湿気を逃がす手段があるか。

この4つです。

生地が水を通すかどうかではなく、水をどう流し、風にどう耐えるかで結果が決まります。

短期間の養生や室内なら薄手で十分。

屋外に置きっぱなしにするならUV加工のある厚手、車両を覆うなら擦れに配慮した内側の素材と裾の固定方式を優先してください。

屋根まわりは応急処置と割り切り、無理をしないこと。

最後にひとつ。どのタイプを選んでも、平らに掛けたままでは水はたまります。傾斜をつける。それだけで失敗の大半は防げます。

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