防水LEDテープライトの選び方|屋外で使える等級
防水LEDテープライトの等級は、「どのくらいの水が、どの方向から、どのくらいの時間かかるか」で決まります。
あらゆる方向からの水しぶきに耐えるのがIPX4、ノズルからの噴流水に耐えるのがIPX5、一時的に水中へ浸しても浸入しないのがIPX7です。
数字が大きいほど万能というわけではありません。
ここで扱うのはJIS C 0920:2003(IEC 60529と一致)で定められた保護等級の中身です。
屋外に設置するテープライトは、雨・砂ぼこり・切断面という3つの条件が同時にかかります。
表記の意味を先に押さえておくと、軒下と地面近く、屋内の水回りで必要な等級が違う理由が見えてきます。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水LEDテープライトの等級表記はどう読むか
テープライトのパッケージには「IP65」「IP67」「IPX4」といった表記が並びます。IPに続く数字は2桁で、1桁目が防じん(固形物に対する保護)、2桁目が防水を表します。
IP68であれば、じんあいの侵入があってはならない「耐じん形」であり、かつ継続的潜水に対する保護がある、という読み方になります。
「IPX4」のようにXが入る場合、Xはその項目を試験していない、または表示していないという意味です。防じん性能がゼロだという意味ではありません。
逆に言えば、IPX表記の製品は防じんについて確認されていないため、砂ぼこりが舞う場所での使用可否は表記から判断できません。屋外設置を前提にするなら、2桁で表記された製品のほうが情報量が多いことになります。
もう1つ重要なのが、防水の試験はすべて常温の真水で行われる点です。
海水、湯、石けん水、水圧のかかるシャワーは試験条件の外にあります。
海沿いや浴室での使用は、等級表記だけで判断できる範囲を超えます。
IPX4の防水LEDテープはどこまで耐えるのか
IPX4の定義は「あらゆる方向からの飛まつ(水しぶき)によっても有害な影響を及ぼしてはならない」です。
試験方法は2種類あり、揺動管方式では約10L/min・10分、噴霧ノズル方式では表面積1m²あたり1分・最低5分と条件が異なります。
所要時間が方式で変わるため、「IPX4は何分耐える」と一つの数字で語ることはできません。
IPX4で想定される場面
横や下からの水しぶきを含む、方向を問わない飛まつです。軒下で吹き込む雨がかかる位置、キッチンの流し周りで跳ねる水、洗面台の周辺などがこの範囲に近い環境です。
IPX4の試験に含まれない場面
水没は対象外です。
テープを水たまりに沈める、屋外の地面近くに這わせて雨水が溜まる場所に置く、といった使い方は試験されていません。
ホースの直射も飛まつではなく噴流水にあたるため、IPX4の範囲を超えます。
防水LEDテープの等級を試験条件で並べて比べる
| 等級 | 試験条件 | 想定される場面 |
|---|---|---|
| IPX4 | 揺動管方式は約10L/min・10分、噴霧ノズル方式は表面積1m²あたり1分・最低5分 | あらゆる方向からの水しぶきがかかる場所 |
| IPX5 | ノズル内径6.3mm・12.5L/min・距離2.5〜3m・最低3分 | ノズルからの噴流水がかかる場所 |
| IPX6 | ノズル内径12.5mm・100L/min・距離2.5〜3m・最低3分 | 強力なジェット噴流水がかかる場所 |
| IPX7 | 水深1m(外郭高さ850mm未満の場合)に30分間浸漬 | 一時的に水中へ浸る可能性がある場所 |
表で並べると、IPX5とIPX6は水量とノズル径が大きく違うだけで、どちらも「勢いのある水が当たる」試験だと分かります。
一方IPX7は水の勢いを試していません。
静かに沈める試験です。
方向性がまったく別だという点が、次に述べる誤解の原因になります。
屋外で使う防水LEDテープに必要な等級の考え方
屋外設置では、水のかかり方が場所によって変わります。軒下や庇の下で吹き込む雨に当たる程度なら、定義上はIPX4が対応する飛まつの範囲です。
壁面に直接雨が打ち付ける位置、洗車の水がかかる位置、風で雨が横殴りになる位置になると、噴流水に近い条件になるためIPX5以上の表記があるかを確認したいところになります。
地面に近い場所、植栽の中、雨水が流れ込む溝の近くは、水没の可能性を含みます。この場合に必要なのはIPX7やIPX8といった潜水側の等級です。
あわせて砂や土が入る環境でもあるため、防じん等級が5(防じん形)または6(耐じん形)で表記されているかも見ておく価値があります。
防じん5は動作と安全性を阻害する量のじんあいの侵入があってはならない水準、6はじんあいの侵入があってはならない水準です。
電源側も忘れないでください。
テープ本体が屋外向けでも、アダプターや接続部が屋内用なら弱点はそこになります。
屋外の給電については屋外で漏電させないための防水コンセントの条件を先に確認しておくと、設置場所の候補が絞れます。
照明器具全体の等級の目安は屋外とアウトドアで必要になる防水ライトの等級で整理しています。
防水LEDテープの等級で誤解されやすい点
最も多い誤解は、等級は上位が下位を包含すると思われていることです。
包含しません。
IPX7やIPX8は潜水の試験であり、噴流水(IPX5・IPX6)に耐えることを意味しません。
両方が必要な製品では「IPX5/IPX8」のように併記されます。屋外で雨に打たれ、かつ水没もありうる場所に使うなら、この併記があるかどうかが判断材料になります。
次に多いのが「生活防水」という表現です。
これは規格用語ではなく、明確な定義がありません。
メーカーが独自に使う表現なので、どこまで耐えるかは表記から読み取れません。
同様に「完全防水」も規格には存在しない言葉です。メーカーがそう記載している場合でも、根拠となる等級表記を確認してください。
そして等級は新品かつ試験条件下での性能です。テープライトは樹脂チューブやシリコンで覆われた構造が多く、紫外線や温度変化で被覆が硬化したり、曲げた部分に負荷が集中したりします。
パッキンの劣化や落下による変形で保護性能は低下します。設置から年数が経った製品を、購入時の等級のまま扱わないことが前提です。
防水LEDテープを切って使うときに等級はどう変わるか
テープライトの利点は長さを調整できることですが、等級はその製品の外郭に対して確認されたものです。
切断して端面が露出した部分は、試験された外郭ではありません。
切ったあとの防水処理をどうするかは製品ごとの指示に従う必要があり、対応の可否は製品によって異なります。
端子接続部やコネクタ部分も同様です。
本体がIP65相当でも、接続部の表記が別に示されている場合があります。
屋外に使うなら、テープ本体・接続部・電源の3か所それぞれの表記を確認するのが基本です。
取扱いは店舗によって異なりますが、屋外向けを名乗る製品は接続部の防水部材が同梱されているかどうかで作り込みの差が出ます。
壁や屋根に沿って長く配線する場合は、水の通り道自体を減らす発想も有効で、屋外や屋根で使う防水シートの厚みの違いのような下地側の対策と組み合わせると負荷が下がります。
よくある質問
IP65とIPX5は同じ防水性能ですか
防水側の性能はどちらもIPX5にあたり、ノズル内径6.3mm・12.5L/min・距離2.5〜3m・最低3分の噴流水試験に対応します。
違うのは1桁目です。
IP65は防じん形として確認されていますが、IPX5のXは防じんを試験していない、または表示していないという意味になります。
砂ぼこりのある屋外ではこの差が判断材料になります。
雨に当たる場所ならIPX7を選べば安心ですか
安心とは言い切れません。IPX7は水深1m(外郭高さ850mm未満の場合)に30分間浸漬する試験で、水の勢いを試していません。
横殴りの雨や洗車の水は噴流水に近い条件なので、IPX5やIPX6の表記があるかを別に確認してください。両方必要なら併記された製品を探すことになります。
浴室にLEDテープを使う場合の等級はどう見ますか
防水試験は常温の真水で行われます。
湯、石けん水、水圧のかかるシャワーは試験条件の外です。
そのため浴室での使用可否は等級表記だけでは判断できず、メーカーが浴室での使用を認めているかを確認する必要があります。
屋外用の照明を屋内の水回りへ流用する場合も同じ考え方になります。
まとめ
防水LEDテープライトの等級は、IPX4が飛まつ、IPX5とIPX6が噴流水、IPX7が一時的潜水と、試験している水のかかり方がそれぞれ違います。
数字が大きいほど上位というわけではなく、上位が下位を含むこともありません。軒下なら飛まつ側、雨が直接打つ場所なら噴流水側、地面近くで水が溜まる場所なら潜水側と、設置場所から必要な試験条件を逆算するのが確実です。
あわせて、2桁表記の1桁目にある防じん等級、切断面と接続部の扱い、そして経年による被覆やパッキンの劣化まで見ておいてください。
等級はあくまで新品・試験条件下の数値です。屋外の常設に使うなら、電源側の防水と設置位置の見直しを同時に検討すると、表記どおりの性能を長く保ちやすくなります。
センサー連動や自立電源を考えている場合は、屋外ソーラーライトのIP等級の選び方やソーラー型センサーライトの防水表記も判断の参考になります。



