コンクリートの防水塗料はどれ?下地処理の要否
コンクリートに塗った防水塗料が1年で浮いてくるとき、原因は塗料の銘柄ではなく下地です。
表面がきれいに見えても、コンクリートの表面には細かい粉が浮いていて、その上に塗った膜は粉ごと剥がれます。
塗る作業そのものは難しくありません。
難しいのは、塗る前にどこまで手を入れるかの判断です。
下地処理を省略できるかどうかは、コンクリートの状態と経過年数で変わります。まずは、手でこすって確かめられるところから見ていきます。

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※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
コンクリートに防水塗料を塗る前に用意するもの
塗料とローラーだけでは足りません。掃除と下地補修の道具が主役です。
- デッキブラシ、ワイヤーブラシ、皮スキ(スクレーパー)
- 研磨用のサンドペーパーまたはサンダー
- ひび割れ・欠け用の補修材
- 下塗り材(シーラー、プライマーなど製品指定のもの)
- ローラー、刷毛、ローラーバケット
- マスカー、養生テープ、ブルーシート
- 手袋、保護メガネ、防塵マスク
作業日の条件も先に決めておきます。
塗った直後に雨が当たると膜が流れるため、当日と翌日の予報を見て動きます。
気温と湿度の適用範囲は製品ごとに違うので、缶の表示に従ってください。
夕方以降に塗り始めると、乾く前に夜間の結露を拾うことがあります。午前中から始めて、日が高いうちに塗り終える段取りが無難です。
打ったばかりの新しいコンクリートは、水分とアルカリが抜けきるまで塗装を待つ必要があります。待ち期間も製品の表示に従います。
溶剤タイプを使う場合は換気を確保し、火気を近づけないこと。
屋内やガレージ内では特に注意が必要です。
研磨のときに出る粉じんも吸い込まないよう、マスクは省かないでください。
コンクリートの下地処理は省略できるのか
結論から書くと、省略できません。理由は、コンクリートが多孔質で、表面に脆い層をつくりやすい素材だからです。
判断は簡単にできます。
表面を手のひらで強くこすって、白い粉が付くなら脆い層が残っている状態です。
この上に塗った塗料は、粉を巻き込んだまま固まり、時間が経つと粉ごと浮きます。
まず研磨して粉を落とし、掃き出して洗い、乾かしてから下塗り材を入れます。
水を少し撒いてみるのも目安になります。すぐ吸い込んで色が変わるなら吸い込みが強い下地で、下塗り材が余分に必要になることがあります。
逆にまったく吸わない場合は、古い塗膜や汚れの層が残っている可能性を疑います。過去に塗った膜が浮いていたり、爪で引っかいて剥がれるなら、その部分は落としてから始めます。
ひび割れと欠けは、洗浄後・下塗り前に補修材で埋めておきます。
塗料は膜であって充填材ではないので、割れの上に塗り重ねてもそこから水が入ります。
苔やカビは洗い流し、しっかり乾かしてから次へ進みます。
防水塗料をコンクリートに塗る手順
1. 清掃と古い塗膜の除去
砂、泥、落ち葉、油分を落とします。ここで残った砂粒は、そのまま塗膜のなかの異物になり、後から点状に剥がれる起点になります。
古い塗膜が浮いている箇所は皮スキとワイヤーブラシで落とし、残す部分との境目は研磨してなだらかにします。
洗ったあとは完全に乾かします。
表面が乾いて見えても内部に水が残っていると、後で膨れの原因になります。
2. ひび割れと欠けの補修
補修材を充填し、はみ出しをならしてから硬化させます。
硬化時間は製品の表示どおりに取ります。
急いで上から塗ると、収縮でその部分だけ凹んだり、色が変わって見えたりします。
補修跡の周囲も軽く研磨しておくと、塗ったときの段差が目立ちません。
3. 下塗り材を入れる
下塗りは、脆い表面を固めて上塗りの密着を確保する工程です。
ここを飛ばすと、上塗りをどれだけ厚くしても剥がれます。
塗料と同じメーカーが指定している下塗り材を使うのが確実です。
塗り重ねまでの待ち時間も指定に従ってください。
早すぎれば密着せず、置きすぎても製品によっては不利になります。
4. 上塗りを分けて重ねる
一度に厚く塗らず、規定の回数に分けます。
厚塗りは表面だけ先に乾いて内部が固まらず、しわや膨れになりやすい。
端や立ち上がりは刷毛で先に入れ、広い面をローラーで一定方向に流すと、重ね跡が出にくくなります。
缶は塗る前によく撹拌します。
5. 乾燥と使い始め
指で触れて乾いていても、内部が固まるまでには時間がかかります。
歩ける、物を置ける、水がかかっても平気になる時期はそれぞれ違うため、製品表示の乾燥時間を守ってください。
乾燥中に養生を剥がすタイミングも、塗膜が引っ張られないうちが目安です。
コンクリート塗装でよくある失敗と原因
塗った直後に白く濁る、艶が引く。
これは湿気や低温で乾燥が進まなかったときに起きやすい症状です。
夜間の結露を拾った場合も同じように見えます。
乾燥不良の膜は強度が出ないので、剥がしてから条件を選び直して塗り替えます。
数か月で剥がれる場合は、ほぼ下地の粉と下塗り省略が原因です。
浮いた部分だけを剥がしても、周囲から同じことが続きます。
剥がれた縁より少し外側まで削り、境目を研磨してぼかしてから、下塗りを入れて塗り直してください。
ぷくぷくと膨れるのは、下地に残った水分や湿気が逃げ場を失って押し上げるパターンです。洗浄後の乾燥不足、雨上がり直後の作業が典型です。
ムラや線が残るのは、塗る方向がそろっていない、または乾き始めた面に重ねたとき。仕上がった面が思ったより滑ると感じることもあります。
滑りにくさを求めるなら、骨材入りのタイプや防滑仕様の製品を選ぶ段階で織り込んでおくほうが確実です。塗料の系統ごとの違いはベランダとコンクリートで異なる防水塗料の種類の記事で整理しています。
コンクリートの塗膜を長持ちさせる手入れと塗り直しの目安
塗り替え周期は製品と設置環境で大きく変わります。表示された耐用年数を基準に、実際の状態で判断してください。
点検で見るのは、水が同じように弾かれているか、色が抜けていないか、手でこすって粉が付かないか、細いひびが出ていないかの4点です。
粉が付き始めたら塗膜が劣化しているサインで、ひびは水の入り口になります。全面が同時に劣化するわけではなく、日当たりの強い面や水がたまりやすい場所から先に来ます。
日常の手入れは、砂と落ち葉を残さないこと。
砂は歩くたびに塗膜を削り、溜まった落ち葉は水を保持して劣化を早めます。
排水口が詰まって水が引かない場所は、塗料の性能とは別の問題として先に直しておく必要があります。
下地が木材やベランダ床のときは扱いが変わる
同じ「防水塗料」でも、下地が違えば下塗りから変わります。
木材は水を吸って伸縮するため、コンクリート用の下塗り材をそのまま流用できません。
ウッドデッキで使う木材用の防水塗料のように、素材に合わせた製品を選ぶところから分けて考えます。
ベランダやバルコニーの床は、既存の仕上げが何かによって手順が変わります。
判断材料はベランダの防水塗料を自分で塗る手順と失敗例にまとめています。
塗装より敷いて済ませたいケースなら、屋外用防水シートの厚みの選び方も選択肢に入ります。
よくある質問
下塗りなしでコンクリートに直接塗ってはいけませんか
製品が下塗り不要と明記している場合を除き、入れてください。
コンクリート表面の脆い層を固めないまま塗ると、密着が確保できず早期に剥がれます。
判断に迷うときは、製品の使用方法欄で下塗りの指定を確認するのが先です。
雨上がりの翌日なら塗れますか
表面が乾いていても内部に水分が残っていることがあります。
膨れや剥がれの多くはこれが原因です。
晴天が続いて下地が乾いた状態を待つのが安全で、乾燥の目安が示されている製品ならその表示に従ってください。
古い塗膜の上から色を変えて塗り重ねられますか
古い塗膜が密着していて、新しい塗料と相性が合うなら可能です。
爪で引っかいて剥がれる、粉が付く場合は下地として使えません。
相性は塗料の種類で変わるため、メーカーが示す適用下地の記載を確認してから決めます。
まとめ
コンクリートの防水塗装は、塗る時間より前の工程で結果が決まります。
粉を落とし、ひびを埋め、下塗りを入れる。
この3つを飛ばした塗膜は、どんな塗料でも早く剥がれます。
逆に下地さえ作れていれば、上塗りは規定回数を守って一定方向に流すだけです。
乾燥時間、塗り重ね間隔、適用できる気温と湿度は製品ごとに違います。
この記事の手順を骨格として使いながら、数値は手元の缶の表示に合わせてください。
溶剤タイプの換気と火気、研磨時の粉じん対策も忘れずに。



