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フッ素系防水スプレーとシリコン系の違い・使い分け

フッ素系は繊維の1本1本を薄く覆い、シリコン系は表面に膜を張ります。通気性やスエードの風合いを残したいならフッ素系、水をはじく力の強さを優先するならシリコン系という分け方が基本です。

ただしどちらも「撥水」を足す加工で、水を通さない「防水」になるわけではありません。

縫い目や靴の履き口から入る水は、スプレーでは止められません。

この前提を押さえたうえで、成分による差を整理します。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

フッ素系防水スプレーとシリコン系の違いを表で整理

両者は水をはじく仕組みが違います。仕組みが違うため、得意な素材も、効果の落ち方も変わります。

項目フッ素系シリコン系
はじく仕組み繊維の表面を極薄で覆う素材の表面に膜を作る
通気性比較的保たれやすい膜のぶん落ちやすい
風合いの変化起毛や質感が残りやすいテカリ・硬化が出ることがある
油汚れ水と油の両方をはじく設計の製品が多い主に水が対象
向く対象革・スエード・衣類・布小物など幅広い傘・ナイロン・ポリエステルの雨具
苦手な対象強い水流を長時間受ける用途起毛素材・透湿素材・淡色の革

製品ごとに配合も注意書きも異なるため、最終判断は必ず缶の対応素材表示に合わせてください。同じ「フッ素系」でも、革に使えるものと衣類専用のものがあります。

フッ素系とシリコン系の混同が起きる理由

売り場で成分が前面に出ていないことが、混同の最大の原因です。パッケージの目立つ位置には「防水スプレー」「強力撥水」といった効果の言葉が並び、成分は裏面の小さな表示に回されている製品が少なくありません。

もう一つの理由は、両方とも「防水スプレー」という同じ棚名で売られていることです。

実際の機能は撥水であり、成分系統も別なのに、カテゴリ名だけは共通します。

そのため「防水スプレーはどれも同じ」という前提で買われ、スエードにシリコン系を吹いてしまう失敗が起きます。

缶の裏で確認したいのは、成分の系統、対応素材、そして使用禁止素材の3点です。

ここが読めれば、成分名が表に書かれていなくても選び分けはできます。

用途別に防水スプレーを比較した記事でも、まず見るのは対応素材の欄です。

素材で決めるフッ素系防水スプレーの出番

迷ったときにフッ素系を選ぶ場面は、はっきりしています。

ひとつはスエード・ヌバックなどの起毛素材です。

膜を張るタイプは毛足を寝かせ、風合いを変えてしまう可能性があります。

ふたつめは色の淡い革製品で、質感を残したい場合です。

革は水分そのものでもシミが出るため、扱いには別の注意が必要です。革靴にスプレーを使う手順と注意点を先に確認しておくと安全です。

みっつめは、透湿性をうたう防水素材のアウターです。

内側の水蒸気を逃がす構造なので、表面に厚い膜を作る処理は相性がよくありません。

よっつめは、雨だけでなく食べこぼしや泥はねも避けたい衣類やバッグです。

油をはじく設計の製品が多い点が効いてきます。

シリコン系防水スプレーが向く場面と避けたい素材

シリコン系が力を発揮するのは、通気性を必要としない雨具です。

傘の生地、ナイロンやポリエステルのレインウェア、レインカバー、テントのフライシートなどが該当します。

膜で水をはじくため、雨粒が玉になって落ちる感覚が分かりやすく出ます。

逆に避けたいのは、起毛素材、淡色の革、透湿防水素材、そして人工皮革の一部です。テカリ・色ムラ・硬化が起きた場合、元に戻すのは容易ではありません。

同じ理由で、白いスニーカーのアッパーにも慎重さが要ります。白くならないスニーカー向けの選び方のように、素材ごとの前提を踏まえて選んでください。

また、シリコン系を吹いた面に後から補色や接着を行うと、うまく乗らないことがあります。手入れの順番を決めてから使うのが無難です。

使ったあとに出てくる差|持続・洗濯・重ね塗り

効果は永続しません。

どちらの系統でも、摩擦・洗濯・紫外線で少しずつ落ちていきます。

目安の持続日数はメーカー表示に従い、雨に当たる頻度が高いほど早めに塗り直すと考えてください。

塗り直すときは、同じ製品を重ねるのが基本です。

異なる成分系統を重ねると、後から吹いた層がなじまず効果が下がる可能性があります。

系統を変えたい場合は、洗濯やクリーニングで古い処理を落としてから切り替えるほうが結果は安定します。

もうひとつ差が出るのは施工のしやすさです。フッ素系は薄く均一に、20〜30cm程度離して数回に分けて吹くのが定石で、乾燥時間を挟むと仕上がりが安定します。

シリコン系は一度に厚く乗りやすく、ムラやテカリが出やすい点に注意が必要です。靴の素材別の失敗例を見ると、多くは厚吹きと素材違いに集約されます。

フッ素系でも防水にはならない|撥水の限界

フッ素系でもシリコン系でも、スプレーで付与できるのは撥水性です。

表面で水をはじく力が上がるだけで、生地の目や縫い目、靴の履き口といった経路から入る水は防げません。

長時間の雨、水たまりへの踏み込み、水没はいずれも想定外です。

浸水を止めたいなら、素材と構造の側で防水になっている製品を選ぶ必要があります。

防水素材のシューズやレインウェアに撥水スプレーを併用する、という順序が正しい使い方です。

表面がはじく状態を保つことで、生地が水を吸って重くなる現象や、透湿性の低下を抑えられます。

「効かない」と感じたときは、雨量や着用時間が撥水の想定を超えていた可能性を先に疑ってください。持続時間の見極め方をまとめた記事も判断の材料になります。

よくある質問

フッ素系とシリコン系は混ぜて使えますか

推奨されません。

先に吹いた層が残った状態で別系統を重ねると、なじまずに効果が落ちる可能性があります。

切り替える場合は洗って処理を落としてからにしてください。

成分がどちらか分からないスプレーはどう判断しますか

缶の裏面にある成分表示と対応素材、使用できない素材の欄を確認してください。表示が読み取れない場合は、スエードや淡色の革といったリスクの高い素材には使わない判断が安全です。

目立たない場所で試す必要はありますか

あります。

どちらの系統でも、素材によって変色やシミが出ることがあります。

靴なら内側やかかとの縁、衣類なら裾の裏など、見えにくい部分で乾燥後の状態まで確認してから全体に使ってください。

まとめ

選び分けの軸は素材です。

起毛素材・革・透湿防水素材・普段着る衣類にはフッ素系、傘やナイロンの雨具などで水をはじく力を優先したい場面ではシリコン系。

この対応関係を覚えておけば、成分名が表に書かれていない製品でも裏面の対応素材から判断できます。

そして両者に共通する限界は、撥水であって防水ではないという点です。

浸水を防ぐのは製品側の防水構造で、スプレーはその性能を保つための補助にあたります。

塗り直しは同じ製品で、薄く数回に分けて。

この2つを守るだけで、効果の持ちと仕上がりは大きく変わります。

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