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防水ジャケットの選び方|耐水圧の数字はどこを見るか

防水ジャケットの当たり外れは、生地の耐水圧より先に、縫い目とファスナーの処理で決まります。生地そのものが水を通さなくても、針で開いた穴と開口部から水は入ります。

タグに書かれている耐水圧は、生地を平らに広げた状態で測った数字です。

つまり縫製後のジャケットとしての防水性ではありません。

ここを分けて理解しないまま数字だけを比べると、「高い耐水圧なのに肩と背中が濡びた」という結果になります。

まず確認するのは、裏返した内側の縫い目です。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

防水ジャケットで「濡れた」が起きるのは生地ではなく穴の部分

雨が入ってくる経路は、ほぼ決まっています。

縫い目の針穴、前を開閉するファスナー、フードの隙間、袖口と裾。

生地が破れて浸水するケースより、この4か所からの侵入のほうがはるかに多いのです。

縫い目については、内側にシームテープ(目止めテープ)が貼られているかどうかで結果が変わります。

テープがない製品は、生地の性能とは無関係に針穴から水が染みます。

全ての縫い目に処理されているのか、主要部分だけなのかも製品によって差があります。

ファスナーも同じです。

止水ファスナーか、前面に雨を受け流すフラップ(比翼)が付いているか。

何も処理がない場合、強い雨では前身頃の中心線に沿って水が入ります。

肩にザックのストラップが乗る、自転車で前傾する、風で雨が横から当たる。こうした条件では、生地への圧力と水の当たり方が平地の測定条件と大きく違ってきます。

「防水」と「撥水」の区別もここで効きます。

撥水は表面で水玉をはじく加工で、浸水そのものは止められません。

表記の読み分けはレインウェアと防水ウェアの表記の違いでも整理しています。

防水ジャケットを選ぶときの4つの軸

耐水圧の数字が何を表しているか

耐水圧はmm(水柱の高さ)で表記されます。

生地の上に細い筒を立てて水を入れ、裏に水が染み出すまでの水の高さを測った値です。

数字が大きいほど、強い圧がかかっても水を通しにくい生地ということになります。

重要なのは、雨は上から静かに落ちてくるだけではないという点です。濡れた地面に座る、ザックのショルダーで肩の生地が押される、風雨が真横から吹き付ける。

局所的に圧がかかる場面が多い人ほど、余裕のある表記を選ぶ意味があります。

逆に短時間の移動が主なら、数字を追うより後述の携帯性が効きます。

目安の数値はメーカーが用途とセットで示していることが多いので、その用途表記を基準にしてください。

透湿性は「中の蒸れをどこへ逃がすか」

水を通さない生地は、汗の水蒸気も逃がしにくい。

透湿性はg/m²/24hなどの単位で表記され、生地が24時間でどれだけ水蒸気を通すかを示します。

数字が小さい防水ジャケットは、雨が止んだあとに内側が結露して「濡れた」と感じます。

透湿の数値表記がない製品もあります。

その場合は脇下のベンチレーション(通気口)や背中のベンチの有無で判断します。

歩く速度が上がるほど、耐水圧より透湿と通気が体感に直結します。

縫い目・ファスナー・フードの処理

シームテープの範囲、止水ファスナーかフラップか、フードにドローコードとつばの芯が入っているか。

フードは調節できないと視界が塞がれ、隙間から首筋に水が入ります。

袖口はマジックテープで締められるか、裾はドローコードで絞れるか。

ここは仕様表よりも商品写真の細部で確認できます。

レイヤー構造と携帯性

防水透湿素材は、表地・メンブレン・裏地の重ね方で3レイヤー、2.5レイヤーなどに分かれます。

層が多いほど丈夫で着心地が安定し、少ないほど軽くたたみやすい。

カバンに常備するのか、雨の日に着込んで長時間行動するのかで、選ぶ側が変わります。

防水ジャケットのタイプ別比較

タイプ防水の仕組み向いている場面弱点
3レイヤーのハードシェル型防水透湿メンブレンを表地と裏地で挟む強い雨での長時間行動、登山重く硬い。かさばる
2.5レイヤーの軽量レインジャケットメンブレンの内側に保護のプリント加工持ち歩いて急な雨に備える肌に張り付きやすく、層としては傷みやすい
非透湿の合羽・PVC系素材自体が水を通さない短時間の作業、水を確実に止めたい場面汗が逃げず内側が蒸れる
撥水ソフトシェル表面加工で水をはじく(浸水は防がない)小雨、動きやすさと通気を優先雨が続くと染みる

撥水ソフトシェルを「防水」として買うと期待が外れます。逆に、非透湿の合羽を通勤で着ると、雨より汗で濡れます。

用途別に見る防水ジャケットの絞り込み方

通勤・通学

優先するのは携帯性と前開きの処理です。

駅までの十数分で強い雨に当たるなら、たためる2.5レイヤー型に止水ファスナーかフラップが付いたものが扱いやすい。

スーツの上に羽織るなら、肩幅に余裕のあるサイズを選びます。

フードが襟に収納できる形だと、屋内で邪魔になりません。

自転車・バイク

前傾姿勢では、雨が胸と腕の前面に集中的に当たります。

耐水圧の余裕と、袖口・裾を絞れる機構が効きます。

裾が風でめくれると腿が濡れるので、下半身は防水パンツの選び方とセットで考えるほうが確実です。

自転車で乗り降りが多いなら、自転車向けの防水ポンチョのように前を覆う形も選択肢になります。

登山・アウトドア

行動中の発汗量が多く、雨に当たる時間も長い。

ここは透湿性とベンチレーション、そして全縫い目のシーム処理を優先します。

ザックを背負う前提なら、肩と腰の生地に圧がかかることを想定してください。

手元は別で、防水手袋は作業用と防寒用で必要な性能が違う点に注意が必要です。

子どもの送迎・買い物

抱っこや荷物で腕を上げる動作が多いので、脇の動きやすさと片手で操作できるフード調節が効きます。かぶって着るタイプが好みなら、防水パーカーの透湿性の見方も参考になります。

防水ジャケットは洗濯と経年で性能が変わる

買った直後の状態が続くわけではありません。表面の撥水加工は摩擦と汚れで落ちていき、水をはじかなくなると生地表面が水膜で覆われ、透湿が働かなくなります。

これが「防水は生きているのに内側が濡れる」状態です。洗濯して汚れを落とし、必要に応じて撥水剤を掛け直すことで戻る場合があります。

柔軟剤や漂白剤は避け、洗濯表示に従うのが原則です。

長期間たたんで押し入れに入れたままにすると、折り目にストレスがかかり、素材によっては内側の層が劣化します。

吊って保管するほうが無難です。

サイズについては、中に何を着るかから逆算します。

フリースやダウンを重ねる前提なら、ジャストサイズでは腕が上がりません。

逆に大きすぎると裾から風雨が巻き込みます。

よくある質問

耐水圧が高いほど良い防水ジャケットですか

生地の防水性という一点では、高いほど水圧に強くなります。

ただし縫い目とファスナーが処理されていなければ、その数字は活きません。

透湿性が伴わない場合、蒸れで不快になることもあります。

撥水ジャケットでは雨をしのげませんか

短時間の小雨なら表面で水をはじけます。

雨が続いて生地が濡れ切ると、撥水は浸水を止められません。

長く雨に当たるなら防水表記のあるものを選んでください。

透湿性の表記がない製品は避けるべきですか

用途によります。

短時間の作業や停止時の使用なら問題になりにくく、ベンチレーションで補える製品もあります。

歩き続ける、自転車をこぐといった発汗のある使い方では、透湿か通気の仕組みを確認したほうがよいでしょう。

洗濯すると防水性は落ちますか

汚れを落とすことは、むしろ撥水性の回復に役立ちます。

問題になるのは柔軟剤や高温、強い摩擦です。

製品の洗濯表示を確認し、指定された方法で洗ってください。

まとめ

防水ジャケットは、耐水圧・透湿性・開口部の処理・レイヤー構造の4点で見比べます。生地の数字だけを追うと、縫い目とファスナーから濡れます。

通勤ならたためる軽量型に止水処理があるもの。

自転車なら耐水圧の余裕と袖口・裾の絞り。

登山なら透湿とベンチレーション、全縫い目のシーム処理。

短時間の水作業なら非透湿でも構いません。

そして、買ったあとの撥水は消耗品です。

水をはじかなくなったら洗って掛け直す。

ここまで含めて、防水ジャケットの性能は維持されます。

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