SHARE:

キャンバス生地の防水スプレーで汚れも防げる?

キャンバスに防水スプレーを吹いて「効かなかった」となる原因は、銘柄よりも吹く前の状態にあります。

生地が汚れたまま、あるいは湿ったままスプレーすると、皮膜は繊維に定着しません。

乾いた綿の織物は水を吸い込むのが得意な素材で、いったん吸い始めると内側まで一気に通ります。

もうひとつ整理しておきたいのが、汚れ防止への期待です。

防水スプレーでキャンバスに与えられるのは撥水性、つまり水をはじく性質までで、生地を水没に耐えるようにするものではありません。

ただし水をはじく状態には、汚れの付き方を変える副作用があります。

なんでも防水したい編集部

「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。

※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。

キャンバスに防水スプレーをかける前の準備

用意するものは多くありません。

防水スプレー、乾いた柔らかいブラシ、乾いた布。

汚れがある場合は、洗剤や部分洗い用のクリーナーも必要になります。

最初にやることは、スプレーではなく汚れ落としです。キャンバスの織り目には砂やほこりが入り込んでいて、その上から吹くと汚れを閉じ込めた状態で皮膜ができます。

あとから洗おうとしても、撥水した生地は水も洗剤も入りにくいので落ちにくくなります。ブラシで乾いた土やほこりを掃き出し、シミがあるなら先に落としておきましょう。

そして、完全に乾かすこと。

ここを外すと、どれだけ丁寧に吹いても水は染みてきます。

洗った直後や雨に濡れた直後は、表面が乾いて見えても繊維の内側に水分が残っています。

場所は屋外か、窓を開けて風の通る場所を選びます。スプレーの霧は吸い込むと体に良いものではありませんし、多くの製品は火気の近くでの使用を避けるよう表示しています。

室内の狭い洗面所で吹くのは避けてください。気温が低すぎる日や湿度が高い日は乾きが遅くなるため、天気を選べるなら晴れた日のほうが確実です。

キャンバス生地への防水スプレーのかけ方

1. 目立たない場所で試す

内側の縫い代や靴の履き口の裏など、見えない部分に少量吹いて乾かします。

確認したいのは色の変化です。

生成りや淡色のキャンバスは、成分によって全体がわずかに濃く見えることがあります。

プリントやロゴが入っている生地では、その部分の変化も見ておきたいところ。ここを飛ばして本番でムラが出ると、元に戻すのはほぼ不可能です。

2. 缶をよく振り、離して吹く

成分が沈んだままだと、出てくる霧の濃さが一定になりません。

使う前に振るのは、ムラを防ぐためです。

吹く距離と時間は製品ごとに指定があるので、缶の表示に従ってください。

近づけすぎると一点に液が溜まり、そこだけ濃く残って輪ジミの原因になります。

3. 全体を薄く、均一に

一度で仕上げようとして厚く吹くのが、いちばんよくある失敗です。キャンバスは織り目があるため、霧が当たっていない筋ができやすい素材でもあります。

手を止めずに動かしながら、面全体をなでるように通していきます。

靴なら側面、つま先、かかと、履き口周りと向きを変えて。

トートバッグなら底面と縫い目を忘れないこと。

水は縫い目から入ります。

4. 乾かしてから、必要なら重ねる

吹いたあとは風通しの良い日陰で乾かします。

ドライヤーやストーブで急がせるのは避けてください。

乾燥時間も製品の表示どおりに取り、生乾きのうちに触ると指紋の跡が残ります。

薄く一度では物足りないと感じたら、しっかり乾いてから二度目を薄く重ねる。厚塗り一回より、薄く二回のほうが仕上がりは安定します。

白くなる・効かない・ムラになる原因

表面が粉っぽく白く残るのは、多くの場合スプレーの量が多すぎたか、距離が近すぎたかです。

乾いた成分が繊維に入りきらず表面に載っている状態なので、乾いた布やブラシで軽く払うと薄くなることがあります。

ただし色が変わってしまった場合は元に戻りません。

だから工程1のテストを飛ばさないでほしいのです。

水をはじかない場合は、下準備を疑ってください。

汚れが残っていた、生地が湿っていた、乾燥時間が足りなかった。

この3つでほとんど説明がつきます。

また、スプレーの種類が生地に合っていないこともあります。

輪ジミやムラは、一点に液が溜まったサインです。やり直すなら、生地を洗って撥水成分を落とし、完全に乾かしてから最初の工程に戻ります。

上から追加で吹いてごまかすと、濃い部分がさらに濃くなるだけです。スニーカーで白い跡を出さないための手順も、考え方は同じです。

キャンバスの撥水はどれくらい持つ?かけ直す目安

持続期間は製品によって異なり、一律には言えません。

目安になるのは製品の表示と、生地の見た目です。

水をかけたときに玉になって転がるなら効いています。

玉にならずに広がって色が濃くなるようなら、その部分の撥水は落ちています。

減りやすいのは、こすれる場所です。

靴ならつま先とかかと、バッグなら底の角と持ち手の付け根。

全体は元気でも、この部分だけ先に抜けます。

洗濯や水洗いをしたあとは、撥水成分もかなり流れます。

洗ったら吹き直す、と決めておくほうが管理は楽です。

雨に何度も当たった靴も同様。

かけ直すときも手順は変わらず、汚れ落とし→完全乾燥→薄く吹く、の順を守ります。

防水スプレーで汚れは防げるのか

結論から言うと、防げる汚れと防げない汚れがあります。

撥水した生地では水滴が玉になって転がるので、泥水やコーヒーのような水気のある汚れが繊維の奥まで届きにくくなります。

すぐ拭き取れれば、シミとして残る確率は下がります。

一方で、乾いた砂ぼこりが織り目に入り込むのは止められません。

油分の多い汚れも、成分によって効き方が変わります。

撥水は「汚れを寄せつけないバリア」ではなく「水の侵入を遅らせる膜」です。

定期的にブラシで乾いた汚れを落とす習慣は、スプレーをしていても必要です。

それでも、白いキャンバススニーカーやトートバッグに新品のうちから吹いておく価値はあります。汚れが繊維に入る前に表面で止まるぶん、手入れが軽く済むからです。

キャンバス以外の素材が混ざっているとき

キャンバススニーカーには、つま先のゴム、ソールのステッチ、内側の革タグなど別素材が同居しています。

バッグなら持ち手や底が革というつくりも多い。

キャンバス用に選んだスプレーが、その革部分に適しているとは限りません。

革が含まれるなら、バッグや財布など革製品向けのスプレーの選び方を先に確認して、素材ごとに使い分けるか、両方に使える表示のある製品を選ぶのが安全です。起毛素材が混ざる場合はさらに注意が必要で、スエードに専用スプレーが必要かどうかヌバックで色落ちを防ぐ考え方は分けて考えたほうがいいでしょう。

どのタイプを選ぶか迷う段階なら、用途別の防水スプレー比較から入って、靴に絞りたい場合は素材別の靴用スプレーの選び方を見てください。

よくある質問

新品のキャンバススニーカーにも吹いていい?

問題ありません。

むしろ汚れが入る前のほうが効果を感じやすいタイミングです。

ただし新品でも製造時のほこりが付いているので、軽くブラシをかけてから吹いてください。

色の確認テストも新品でも行います。

洗ったあとの濡れているうちに吹いてもいい?

避けてください。

繊維に水が残っている状態では撥水成分が定着せず、効きが落ちます。

中まで完全に乾いてから吹きます。

乾かすときは日陰の風通しの良い場所を選び、直射日光や熱風は使わないほうが無難です。

キャンバスは防水スプレーで完全防水になる?

なりません。

得られるのは撥水性で、水をはじいて染み込みを遅らせる働きです。

長時間の雨や水たまりへの踏み込みでは、縫い目や生地の隙間から水が入ります。

土砂降りに備えるなら、防水素材の製品を選ぶという判断のほうが現実的です。

まとめ

キャンバスへの防水スプレーで結果を左右するのは、汚れを落とすこと、完全に乾かすこと、薄く均一に吹くこと。

この3点です。

距離や乾燥時間、重ね塗りの可否は製品ごとに表示があるので、缶の指示を優先してください。

吹く場所は屋外か換気のできる場所を選び、霧を吸い込まないようにします。

汚れ防止については、期待の置き方が大事です。水気のある汚れが繊維に届きにくくなる効果はありますが、砂ぼこりや油ジミまで止めてくれるものではありません。

ブラッシングと、効きが落ちてきたタイミングでのかけ直し。この二つを組み合わせて初めて、キャンバスは長くきれいな状態を保てます。

あなたへのおすすめ