防水ランニングシューズは必要?雨の日の走りやすさ
撥水は水をはじくだけ、防水は水を通さない。
水たまりを踏むような雨の日に足を濡らさずに走れるのは、防水モデルのほうです。
ただし「防水だから濡れない」わけではありません。
ランニングシューズは履き口が開いているので、雨が脚を流れ落ちてくれば内側から水は入ります。
必要かどうかを決めるのは、雨の強さより「気温」と「走る時間」です。
冷たい雨の中を長く走るなら防水は効きます。
逆に夏場の短いランでは、濡れてもすぐ乾くメッシュのほうが足に優しい。
まずは両者が何をどこまで防ぐのかを、同じ表の上で見比べてみます。

なんでも防水したい編集部
「なんでも防水したい」は、身の回りのアイテムを 水濡れトラブルから守るアイデアを発信するメディアです。 防水スマホケース、防水バッグ、防水ガジェット、防水スプレーまで、 シーン別・用途別の最適解を編集部が検証してお伝えします。
※本記事はAIの補助を得て作成し編集部が校正しています。
防水ランニングシューズと通常モデルの違い
差はアッパーの構造にあります。
防水モデルは表地の裏に防水透湿メンブレンを挟み、水の粒は通さず水蒸気だけを逃がす作りです。
通常のランニングシューズはメッシュ地で、水も空気もそのまま通します。
| 項目 | 防水ランニングシューズ | 通常のランニングシューズ |
|---|---|---|
| アッパーからの浸水 | メンブレンで遮る | メッシュから染みる |
| 履き口からの浸水 | 防げない | 防げない |
| 通気性 | 低め | 高い |
| 濡れた後の乾燥 | 内部まで乾くのに時間がかかる | 比較的早く乾く |
| 重量の傾向 | 同型の非防水版より重くなりやすい | 軽い |
| 得意な条件 | 低温の雨、長時間、濡れた路面 | 高温時、短時間、乾いた路面 |
注目してほしいのは2行目です。
履き口からの水は、どちらのタイプでも構造的に止められません。
だから防水モデルの価値は「絶対に濡れない」ことではなく、足の甲や側面から入る水を減らして、靴の中が水浸しになるまでの時間を稼ぐところにあります。
走行中の浸水を本気で抑えたいなら、シューズだけでなく足首を覆うタイツやゲイターとの組み合わせが前提になります。
ランニングシューズの「防水」と「撥水」が混同される理由
売り場の表記が、そもそも二段構えになっているためです。防水メンブレン入りのモデルにも、表地には撥水加工が施されています。
水をはじく加工と、水を通さない層。この2つが1足に同居しているので、パッケージの「撥水」だけを見て防水と思い込むケースが起きます。
逆のパターンもあります。
撥水加工だけのモデルは、新品のうちは表面で水玉になって転がるため、防水と区別がつきません。
しかし撥水は表地の性能で、雨に当たり続ければ表地は水を含み、生地の裏へ抜けていきます。
浸水を止める層がないからです。
判断材料はシンプルで、商品説明に防水メンブレンや防水素材の名前が書かれているかどうか。
書かれていないなら撥水どまりと考えるのが安全です。
完全防水と撥水の見分け方をまとめた防水シューズの選び方も、表記の読み解きに使えます。
もうひとつ、防水と防滑(グリップ)の混同も多い。
防水メンブレンはアウトソールの滑りには一切関与しません。
濡れたマンホールで滑るかどうかは、ソールのゴムとパターンの話です。
防水ランニングシューズが必要な人と、いらない人
必要度が高い:冬から春の冷たい雨
気温が低い日に足が濡れると、体温が奪われて指先の感覚が鈍ります。
走り続ける限り足は動きますが、信号待ちや折り返しで止まった瞬間に冷える。
冬季もペースを落とさず走る人、レース前で雨天でも予定を崩したくない人には、防水モデルの効果がはっきり出ます。
必要度が高い:未舗装路や水たまりの多いコース
河川敷や林道は、路面の水が横から跳ね上がります。
舗装路より靴の側面が濡れやすく、泥も入り込む。
トレイル寄りのコースを走る人は、防水と同時にソールのグリップも確認してください。
必要度は低い:夏の雨と、短時間のジョグ
気温が高い日は、外から入る水より内側の汗のほうが量が多くなります。
メンブレンは水蒸気を通しますが、通気孔だらけのメッシュにはかないません。
汗で内側が湿り、乾きも遅い。
この条件なら非防水の軽いモデルで走り、帰宅後すぐ乾かすほうが理にかなっています。
迷うなら:通勤ランを兼ねるかどうか
走って会社に行く、駅まで走る、という使い方なら防水寄りが便利です。
日常の歩きも兼ねるなら、雨の日でも蒸れにくい防水スニーカーや用途別に防水性能の差を整理した防水の靴の選び方のほうが合う場面もあります。
ランニング用と通勤用を1足で兼ねると、どちらの性能も中途半端になりがちです。
防水ランニングシューズを買った後に効いてくる差
乾燥です。
ここを軽く見ると、次の雨の日に前回の湿りが残ったシューズを履くことになります。
防水メンブレンは水を通さないので、いったん内側に入った水は自然には抜けにくい。
走り終わったらインソールを外し、新聞紙などを詰めて風通しのいい場所に置く。
これだけで乾き方がかなり違います。
やってはいけないのは高温での急速乾燥。
乾燥機、ヒーターの真上、ドライヤーの熱風は、メンブレンや接着剤を傷める原因になります。
直射日光での長時間放置も避けたいところ。
時間はかかりますが、常温の風で乾かすのが結局いちばん確実です。
洗い方も変わります。
丸洗いよりも、泥を落としてから中性洗剤で押し洗いし、しっかりすすぐ流れが基本。
洗剤が残ると撥水性能が落ちます。
そして表地の撥水は使うほど弱まるので、水が転がらず生地に染みるようになったら、防水シューズ対応の撥水スプレーで表地を回復させてください。メンブレンが生きていても、表地が水を含んだままだと透湿が止まり、内側が蒸れます。
雨の日の走りやすさは防水だけでは決まらない
足が濡れて不快になる経路は、実は3つあります。
アッパーからの浸水、履き口から流れ込む雨、そして汗。
防水モデルが対処できるのは1つ目だけです。
2つ目には装備で対応します。
撥水性のあるタイツやパンツで脛を覆い、雨が靴の中へ流れ落ちる道筋を断つ。
3つ目は靴下の選択です。
厚手の綿は水を吸って重くなり、乾きません。
化繊やウール混の薄手に替えるだけで、濡れた後の足当たりが変わります。
そしてグリップ。
雨天でスピードが落ちる最大の理由は、濡れた白線・マンホール・タイル舗装での滑りです。
防水の有無に関係なく、ソールのゴムが硬化した古いシューズは滑りやすくなります。
夜のランなら反射材の位置も確認しておく。
防水は快適さの一要素で、雨の日の走りやすさそのものではありません。
防水性能が落ちたと感じたときの判断
まず切り分けます。
表地に水が染み込んでいるなら撥水切れで、スプレーで回復する可能性が高い。
表地は水をはじいているのに内側が濡れるなら、履き口や縫い目、屈曲部からの侵入を疑います。
屈曲部に折れジワの割れが出ている場合、メンブレンが破断していることがあり、これは自宅では直せません。
次にソールを見てください。
かかとの外側が削れて斜めになっている、溝が消えて平らになっている。
この状態なら防水以前にグリップが落ちているので、雨の日に履くこと自体がリスクです。
逆にソールが残っていて撥水切れだけなら、まだ使えます。
初期不良と思われる浸水については、購入店やメーカーの規定を確認してください。
判断基準は各社で異なり、こちらから可否を断定できません。
取扱いのあるモデルや在庫状況も店舗によって異なります。
よくある質問
防水ランニングシューズは晴れの日に履いても問題ありませんか
履けます。
ただ通気性は非防水モデルより低いので、気温が高い日は内側が蒸れやすくなります。
夏場は軽量メッシュ、雨と冬は防水と、使い分けるのが快適です。
普通のランニングシューズに防水スプレーをかければ代わりになりますか
なりません。
スプレーで得られるのは撥水で、水をはじく時間を延ばすだけです。
メッシュ地には浸水を止める層がないため、雨に当たり続ければ水は内側へ抜けます。
小雨の短時間なら効果はあります。
防水モデルなら水たまりを気にせず走れますか
深さ次第です。
履き口より下の水位ならアッパーが水を遮りますが、履き口を越えれば上から入ります。
入ってしまった水は抜けにくいので、水たまりは避けて通るほうが結果的に快適です。
まとめ
防水ランニングシューズが本当に必要なのは、冷たい雨の中を長く走る人と、水や泥が跳ねるコースを走る人です。
気温が高い季節の短いジョグなら、乾きの速い非防水モデルのほうが足には優しい。
防水か非防水かではなく、走る季節とコースで決める問題だと考えてください。
そして買った後は、乾かし方と表地の撥水回復が性能を左右します。
高温で急いで乾かさない。
水が染みるようになったらスプレーで手を入れる。
ソールが摩耗したら雨天では使わない。
この3つを守れば、防水モデルは雨の日の選択肢としてしっかり働いてくれます。


![[アシックス] ランニングシューズ GEL-SONOMA 8 GTX BLACK/BRISKET RED 27.5 cm](https://m.media-amazon.com/images/I/41aOe8-HZyL._SL500_.jpg)
